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マイナス8キロ。

思えば、10月からずっと、無理をしていた。

数年ぶりに出展し、その初日に、委託先が決まった。
出展を終えると、わたしは猛スピードでフォトブックを編集し、入稿し、
作品を作り足し、
委託店舗さんにその月のうちに納めるよう、準備を進めていた。

そこに、ムギが、突然食べなくなった。
食べない、イコール、死ぬかもしれない、だ。
わたしは一人でムギを捕獲してキャリーに入れ、
動物病院に連れて行って、入院させた。

原因はあれかも、これかも、と、二転三転したが、
わからない。
ムギは食べない。
わたしは、毎日毎日、面会に通って、
二時間ムギを抱きかかえて過ごした。

そして制作をして、委託店舗さんに行って、ディスプレーして、
納品に至った。

そしたらもう、11月の出展がすぐそこだ。

幸い、ムギは食べられるようになり、出るものが出て、
退院になった。
ムギはわたしに怒っていて、しばらくは会ってくれなかった。
毎日面会に行って抱きしめてたのも、退院させてきたのも、ママなのに。

ムギはパパに怒られて、やっとわたしに乗るようになった。

ムギが入院している時だったかな、その後かな、
血を吐いた。

消化器って、割と容易く出血するので、あまり気に留めなかった。
リウマチ内科の先生に一応報告したら、
太田胃散飲んでてくださいね、って言われた。

その後も、出展の準備と委託店舗さんへの入れ替えなどで、
ずっとずっと忙しくしていて、
全く自炊をしていなかった。
買って来たものを温めもせずに食べたり、レトルトで済ませたり。

11月になって、咳が出始めた。
時間が惜しいので、市販薬で何とかならないか、しばらく試したが、
ダメなので、
自宅に一番近いクリニックに行って、泣きついて、気管支炎の飲み薬と、
胸に貼る、気管支拡張のテープを出してもらった。

その状態で、委託店舗さんに行き、入れ替えをしていると、
わたしの咳を聞いて、店長さんが、
「それ、咳喘息じゃないかしら。わたしもそうなんだけど、そっくりよ。」
とおっしゃった。

…ああ、もうだめだな…。

わたしはその意見に従って、地元の総合病院にかかった。
初診の医者が気まぐれで、レントゲンではなく、CTを撮った。

それで、肺に腫瘍があるのが発見された。
既に5センチあって、大動脈との隙間は、数ミリという有り様だった。

咳は、気管支炎だった。
抗生物質を含むお薬で、一週間で治まるよ、と言われ、
わたしはリウマチの治療をストップして、気管支炎の薬をしっかり飲んだ。
けれども、全く咳が治まらず、翌週行くと、
「なんだよ、咳喘息になっちゃってるじゃないか。」と、
ドクターががっくりしていた。

すぐに治療が喘息用に変わり、ステロイドを点滴されて、薬も変わった。
もう、寝た切りだった。

咳をしていては、食べるものも食べられない。
だんだん痩せて来た。
もとがすごく太っているので、毎日会う人にはわからないが、
数カ月ぶりに会う人ならわかるだろう。

咳が治まってからは、紹介された大学病院に行って、
検査検査、問診、検査検査、問診、の日々が始まった。

検査が多いので絶食も多く、夕方まで何も食べられない日もあった。

そして、年末に、腸が絡む、癒着性イレウスになってしまった。

食生活が酷すぎたのだ。
自炊をする暇がなく、温かいものも食べておらず、
買って来たお総菜やお握りやお弁当で済ませていた。

イレウスは、そんなわたしへの「警告」だったのだ。
このままだと、大変なことになるよ?という。

幸い、緊急手術にはならず、短期間で退院し、
お粥オンリーね!と強く念押しされて、
お正月もお粥三昧だったが、
自分で煮炊きをすることの大切さを、イレウスは教えてくれた。

もう、普通食で大丈夫、と言われているのに、
わたしは自分が作るお粥にハマって、
毎日お粥を炊いている。
一日一食はお粥。甘めの梅干しで食べる。
全然、全然、飽きない。
どういことだろうか?

脂ものがあまり食べられなくなった。
カキフライ弁当を買ったら、カキフライが3個で限界だった。

甘いものは食べている。心の栄養だから。
でも、おかずは煮物や湯豆腐、
脂身のない、ささみを焼いたり、豚肉のロースを焼いたりしている。

体重が、10月から、8キロ減った。

例の、あの帰省で、母と揉めて、
そのあと、過食スイッチが入ってしまい、
パンとチョコを狂ったように食べて、半年で6キロも太った。
息子がビックリしていた。

やっと、やっと、あの憎い6キロを落とせたのだ。

ボディセッションというのに行ったとき、
「あなたは、太っているのではなく、むくんでいるのですよ。」
「循環が良くなれば、アッと今に12キロ痩せます。」と言われた。

本当に12キロ痩せられるのか、わからないけれど、
とにかく、8キロ減って、アゴがわかるようになった。
顔つきが変わった。
顔にしわが出来た。

今まで、しわがなかったのは、パーンとむくんでいたからなのだ。

12日に、入院する。
制作を終えたので、この後は、入院に向けての準備に入る。

手術は怖い。
開胸するから、今までの手術とは比べ物にならない。
肺炎になったりしなければ、二週間で帰れる。
ちまが可哀想だから、とにかく早く退院して、
ちまとのんびり二人で過ごしたい。

まだまだ、太った人のままだけれど、
体重が減ったのは嬉しい。
それが、警告であったからでもいい。
病気由来でもいい。
体重が減って嬉しい。

ボタンが閉まらなかった、お気に入りの水色のダウンコートが着られる。
それも嬉しい。

明日、委託店舗さんに行き、あとはちまちまと用事をこなし、
三連休明けに、入院となる。

                                        

                                        伽羅

                

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