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大切な猫たち。

ちまの体調が良くない。

免疫抑制剤を飲ませると、吐くようになってしまったので、
やめて、ステロイドを毎日飲ませたら、
吐かないし、痒がることもなくなり、ご飯のおねだりも多い。

それを9日間続けた後、薬が無くなるので、
先週金曜日の夕方に、ちまを背負って病院に連れて行った。

タクシーが拾えず、駅まで行ってみたが、バスには長蛇の列。
駅にいつもいるタクシーがゼロ。
でも、タクシー乗り場で、もう立ってもいられず、しゃがんで待っていた。

その前に夫と話し合った。
ステロイドは、痒みには効果がある。
よく効く。
けれど、毒性が強く、副作用が多く出る。

かといって、長生きしてもらいたいがために、
痒いままの人生を生きさせるのは、可哀想だ。

もちろん、ちまを失いたくない、死なせたくない。
ずっと一緒にいたい。
けれど、大切なのは、ちまが「快適」であるかどうか、なのだ。

今どきは、家猫は20歳まで生きられるようになってきた。
ちまにもそうあって欲しい。
でも、痒いままの苦しいあと10年は、辛すぎる。

例え、その寿命が、数年、減っても、
ちまが快適に、少しでも幸せに生きられる道を探そう、
ということになった。
わたしも覚悟をして、病院に連れて行った。
担当の先生に、その話をした。
もちろん、長生きして欲しいけれど、
痒みの辛さは、痛みの比ではない、それを身をもって知っている。
ちまが快適に生きられるような選択をしたいです、と説明した。
すると先生は、声を小さくして、
「僕もそれには賛成します。」とおっしゃった。

ちまの血液検査をしてもらった。
腎不全は、薬を二種類、毎日欠かさず飲んでいるので、抑えられていた。
けれども、ステロイドの副作用で、
コレステロール値は上昇し、
肝臓の脂質については、針が振り切ってしまい計測不能。
完全な、高脂血症。
今、血液を希釈して計ってますから、と言われた。
たんぱくも出ていた。
体重も増えている。
ああ、わたしが続けてステロイドを飲ませたせいだ、と
わたしは自分を呪った。
ちま、ごめん、ごめんよ。
ちまの肝臓もすい臓も、ヘトヘトなんだって。
このままだと、膵炎・糖尿病になる可能性が出て来るそうだ。

ステロイドはやはり怖い。
すると先生から提案があった。

犬用の薬なのだが、
痒みの炎症をブロックするのではなく、そこは、炎症を起こさせておいて、
痒いと感じる、神経をブロックする薬が、いいらしいのだ。
犬用なので、猫の治験データがないのだが、
使った感じだと、猫によるが、効く子と、効かない子と半々。
ただ、ステロイドのような副作用はなく、
免疫抑制剤よりも安価で、副作用がないのが特徴。

「では、それをちまに試してみます。」
わたしは自分で判断して、その薬の導入を受け入れた。
それがもし、効果があれば、一石二鳥ではないか。

病院は、具合の悪いえワンちゃんで激混みだったし、
ちまは途中、血液検査をしたので、時間もかかり、
午前中にパンを食べた切りだったわたしは空腹でフラフラ。
ちまを背負ってコンビニに入り、お握りとサンドイッチを買って、
タクシーで帰って来た。
もう19時だった。

ちまのことが心配で、自分もヘトヘトで、
ムギの所に行ける気力がもうなかった。
土曜と日曜と、夫は続けて飲み会だから、
この金曜は普通に帰って来るだろうと思い、
ムギをお願い、とメールして、わたしはコンビニ飯を食べて、
ちまとベッドで仮眠した。


ところが、夫はその日も飲み会だったらしく、
帰宅が9時過ぎで、
帰って来たら、ムギが車の前で待ち構えていたとのこと。
ごめん、ムギ。
ママ、もう、気力がマイナスだったんだ…。


その日から、ムギが会ってくれなくなった。

ムギは、時計を持っている。
時間の観念があるので、
いつもわたしが行く時間になると、ちゃんと庭に出て来て待っていてくれる。
ところが、その日を境に、待っていなくなってしまった。

座って、ムギを呼んでも、帰っても来ない。
以前なら、わたしがわたしの都合で早く行き、呼ぶと、
「まだ早いよ~。」と文句を言いながらも、帰って来てくれたのに、
一切帰って来てもくれない。

夫が帰宅して、急いで夕飯を作ってお姑さんに食べさせ、
一階に降りて来てトイレに入ると、
ムギが帰って来ていて、夫に声を掛ける、という日が続いた。

なので、じゃあ、ムギを見かけたら教えて、と夫に頼んで、
それで遅い時間に会ったりしていたのだが、
いるかいないかを見るのも知らせるのもやりたくないと言われて、
わたしは、ずっとムギに会えていなかった。

真夏の暑くて辛い時期は、ムギも小屋にはいないし、
余りにも暑くて辛いので、夜中、会いに行っていない。
でも、夕べは、会いたくて、行って見た。

ムギはいない。
呼んで、待っても、帰って来てくれなかった。

ムギ…
ムギ…会いたいよ、ムギに会いたい。
なぜママを避けるの?
またママ、ムギに嫌われた?


夕べは頓服を二錠も飲んで寝た。

ちまは、新薬は、合わなかった。
良くも悪くも、すぐに、効果があるかどうかがわかる薬ですと言われてた。
飲ませた直後に吐くということが二回続いたので、
先生に電話で相談したら、先生も苦しそうに、
「これ以上、様子を見たいからという理由で飲ませるのは、体力を奪うので、
ここでおしまいにしましょう。渡しておいたステロイドを、時間を調節して、
与えてください。」とおっしゃった。

新薬、駄目だった…。


わたしは、日々、黙々と制作をしていた。
今日は、撮影だけして、美容院にシャンプーに行き、
夫の用事をこなして、買い物をして帰って来た。

今日はお姑さんに、夕飯ヘルパーさんが来る日なので、
ヘルパーさんが帰るまで待って、
7時半過ぎに、ムギの所にいってみた。

いつもみたいに、庭で待っていてくれない。
車の下に寝そべってもいない。
隣の家の室外機の上にもいない。
椿の木の根元にもいない。

座って、悲しい気持ちで、「ムギ!」と呼んだ。
4~5回、呼んだあと、遠くで、ムギから声を掛けて来た。
道の向こう側からだ。
「ムギ! ママいるよ!」
そう返事をすると、「きゅ~。」と鳴きながら、ムギが帰って来てくれたのだ。
そしてわたしにまっすぐ会ってくれたのだ。

ムギ!
ムギ!
会いたかったよ、会いたかったよ!
ムギを脚に挟んで、わたしは号泣した。

あまりに泣いて、ムギがドン引きして、爪とぎに避難したので、
頑張って泣き止んだ。

そのあとムギはいつものように甘えたが、
朝、もらった餌は手つかずで、ムギは一度も帰って来ていなかったらしく、
ひどく空腹のようで、
小屋に顔を突っ込んで、カリカリを食べ始めたので、
「ムギ、おかかあげるよ。」というと、振り向いて座った。

出している最中に顔を突っ込んでくる。
相当空腹だったようだ。
それからカリカリを食べた。

体を拭いてから、全身を撫でていると、
右肩に傷があるのに気が付いた。
触ると、「痛いよ!」と怒るので、そっとしておいた。
左肩にも傷があり、それはもう、カサブタになっていたので、はがした。

傷があるということは喧嘩したということだ。

でも、あの時に一斉に出たノラ猫で、生き残っているのは、
ムギとサクラだけだと思う。
他の猫は一切見かけなくなった。

道路の向こう側は、サクラのテリトリーだ。

ムギ、道路の向こうから帰って来たってことは、
サクラの陣地まで、侵略に行っているの?
サクラは妹でしょ?
道の反対側なんだから、あっちはサクラに上げなさいよ、とムギに伝えた。

一時間ちょっと、ムギとイチャイチャできた。
ムギ、可愛いムギ。愛おしいムギ。
そしてお姫さまのちま。

猫たちは、わたしの安定剤だ。
毎日、吸わないと駄目になる。

どっちも、元気で、楽しく生きてて。
そして出来れば、長生きしてて。
大好きだよ。
愛しているよ。

                                           伽羅moon3

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