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痛みは、ただ痛いだけ。

リウマチの薬で、重篤な副作用が出てしまい、
飲み薬を減らさざるを得ない状況になった。

まだ、注射には、2種類、選択肢が残っているそうなので、
絶望しないで欲しい、とドクターは言ってくれた。

けれども、もうすぐ仕事に行かなくなる夫が、
そんな高い注射を打たせてくれるとは思えない。

わたしの指の関節は、痛みを持ったままか、
変形して固まるか、
どちらかになる可能性はある。

でも、仕方がない。
自分は働けないんだもの。
情けないけれど、働きには出られない。
今も、過去の辛い職場の夢を見ては、
「辞めたい、でも辞めたら生きて行けない。」と苦しんで目が覚める。

隣には猫がいてわたしを舐める。
部屋は新しくてきれいな広い部屋だ。

わたしは、ああ、そうだ、再婚して、働かなくても生きていさせてもらえてるんだ、と、
やっとそこで気が付き、
心底安堵する。
生きてていいんだ。
バラ色じゃないか。


せんだって、気管支炎を起こして、舌の先端にできものが出来て、
お醤油味の煮物さえ食べられなかった時、
痛みが余りにも辛くて、
「一生口内炎が出来ない口を、与えてください!」と、真剣に願ってしまった。
食べられないのは、人間の尊厳を左右する。
痛みでおかしくなる。

けれど、「喉元過ぎれば熱さ忘れる」と言うように、
痛みは、去ってしまえば、「すっごい痛くて辛かったんだよ~。」と、
笑い話にもできる。

わたしは進行形で指の関節が痛くて、
鍋や大きなコップを洗う時が一番辛い。

文字も汚くなって、
樹脂粘土を始めた当初、手書きで書いていた値札の文字を、
「なんていう書体ですか? かわいい。」と言われたこともあったのに、
今はもう、無残な文字だ。

痛い。痛いけれども、
心に負った傷よりは、痛くない。
何故なら、痛みには、恨みがペアになってないから。
ただの痛みでしかないから。

胆のうを摘出する手術の時、個室に入りたいと夫にお願いした時、
「ガンでもないくせに。」
「死ぬわけでもないのに!」と言われたことのほうが、
人生において、よっぽど、痛く刺さっている。
そうだよ、ガンじゃないし、死なないよ?
あなたの大切な奥さんは、あの病院の個室で、亡くなったんだもんね。
わたしは、死ぬわけじゃなし、個室、もったいないんだよね。

だけど、そう言われたわたしの、「心」が死んだこと、
知らないでしょう。

壊死と同じで、その部分はもう回復しないんだよ。
組織が死んだのだから。


だから、リウマチで、治療を打ち切られ、その後指が毎日痛くても、
それは人のせいではないし、
自分が黙って耐えていればいいだけだから、
心を刺されるより、全然辛くない。

心を刺されたこと、あるかな。
それは一生消えないんだよ。
許せたとしても、
自分の魂レベルが上がったとしても、
実際に、あったこととして、魂には刻まれている。

その魂でまた生まれ変わるのだから、
次に結婚することはないだろうと思う。
夫も、先妻さんと出会って、どうか添い遂げられますように。
それが彼の幸せだと思う。
きっと出会って、次は二人で幸せに生きて欲しいと、心から願う。
これはわたしなりの、夫への一種の愛である。


マッサージ師さんに、絶対に読んでみて!と言われて、
「働く細胞」という人気漫画を、電子書籍のお試し版で読んだ。
すっごく面白かった。
白血球さん、マジでカッコいいっす!
ちょうど、わたしの血小板がたったの9しかない、とわかったときだったので、
あの可愛い血小板少女たちが、
わたしには9人しかいないのか…とがっくり来た。

怪我をしないように、気をつけて暮らしている。
注射のあとも、しばらく注射針を抜かずに、15秒~20秒待ってから抜くといいそうだ。


心の病のほうが、辛い。
体の痛みは、治れば、いつか笑いに変えられる。


                                             伽羅moon3

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