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大切なひと。

自分の母親に対して、愛着がもてないわたしは、
どこかおかしいのでは?と、ずっと引け目に思っていた。

ここは自分の家ではない、父と母の家庭であって、
わたしは仮暮らし、
早く出て行って自分の家庭が欲しいと思っていた。

結婚するしか、家を出る方法がなかったのだ。
本当は一人暮らしがしたかったのだが。

でも、最初の結婚は、息子を授かるためのためのもので、
何の縁もないとのこと。

わたしは、息子に恵まれて幸せだ。

土曜日、和菓子作りの体験会に行ってみた。
場所が末広町だったので、御徒町から歩いた。
松坂屋が改装されてから、行ってない。

帰りに、入ってみた。

よく息子と二人で来たなあ。

焼肉を食べても、デザートのために、松坂屋の直営レストランに来たのだ。
お目当ては、チョコパフェ。

当時の、そのレストランのチョコパフェは、
余分なものが一切入っておらす、
アイスクリームより生クリームの量がやや多く、
生クリームの質が大変上質で、
かかっているチョコソースが絶妙に甘苦くて、
乗っているのはチェリーとバナナだけ。

何も余分がなく、バランスが良く、最後まで美味しく食べられる量で、
わたしも息子も、大好きだったのだ。

フロアガイドをみると、上の方の階に、カトレアという名前のレストランがあったので、
それが直営のレストランかも、と思い、
行ってみることにした。

改装されたのだから、がらっと雰囲気は違っていたが、
ショーケースに名残りが残っていた。

わたしは、一人で入って食事をし、
食後にチョコパフェを頼んだ。
写真で見ると、ファミレスのように、ベージュの層があったので、
これはコーンフレークスですか?と聞いたら、そうだというので、
それを抜いてもらった。

コーンフレークスが嫌いなのではない。
パフェに入れるものではない!という持論。

出て来たパフェは、やや小ぶりで、生クリームが少なくなっていた。
でも、乗っていたのは黄桃とチェリーと、生チョコレートと、質のいいゴーフル。
生クリームの質の良さは、変わっていなかった。

わたしは、息子の名を小さく呼んだ。


息子の結婚前、このレストランに二人で来て、
パフェを食べて、
結婚しちゃったら、もう、わたしと二人では会えないよね…?と聞いてみた。

息子は「いや…それは、時と場合によるけど…。」と、
言葉を濁したが、要するに、会わない前提だということだとわかった。

そして、会えたのは、わたしが突然の入院で、
住所の違う保証人が二人も必要となって、
急きょ、病室まで来てもらった時。
もっと居て欲しかったのに、15分、いたかなあ。
あれっきりだ。


わたしは、息子が大好きなのだ。
とても会いたい。
今月末、会う約束をしているからこそ、泣くことはしなかったが、
会いたくて心は泣いている。

切ない。
好きすぎて切ない。
そしてそれを悟られないようにしなければならないので、切ない。

息子が幸せで、これ以上の喜びはないけれど、
会いたくて、切ないよ。


今日は一年ぶりで、都内に住んでいる従姉に会えた。
去年、彼女は大変で、結局、2回しか会えなかったのだ。
一年ぶりだったので、話はいっぱいあるし、
伯母の葬式がどうだったか聞きたかったし、
全然時間が足りなかった。

でも、唯一、身内内にいる、心を開ける相手だ。
何でも話せる。
お互いにいい影響を受ける。

彼女がいてくれると、安心する。
同じ都内とは言え、距離が結構あるし、
彼女はまだ請われて働いているので、なかなか会えない。

でもとても大切なひと。

そういう人がいるから、潰れずにいられるんだね。
わたしは、誠実に生きて行こうと思う。

                                            伽羅moon3

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