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お姫さまご帰還。

リウマチの治療の成果が、なかなか出ない。
脚や手首は治ったが、手の指の関節の痛みが、
どうしても消えないのだ。

なので、また、注射を変更してみることになった。
それは今までの注射器とは違う形状なので、
打つ練習に行かなくてはならず、朝と言う時間帯に、
病院に着いていて欲しいと言われていた。

いつもなら、アラームをかけて、あとはちまに、
「ちま、朝、アラームが鳴ったら起こしてね。」と頼んでおく。
すると、ちまがわたしに乗っかって来て、ちゃんと起こしてくれるのだ。

でも、ちまが居ない。

わたしはアラームを3個かけて、いつもより早く寝付いた。
ちまが居なくて寂しかったが、それよりももう、色々疲れちゃってて、
ストンと寝付いた。

そして、なぜだかわからないけれど、最初のアラームがなる数分前に、
パチッと、目が覚めた。
まだ世間では朝だ!
奇跡的だ!

また寝てしまうといけないので、わたしはそのまま起きて、
検査があるわけではないので、コーヒーを飲んで、
それから病院に出掛けた。

処置室に声を掛けて、先生の手が空いたら指導してもらう。
ちょっと待っていたら呼んでもらえた。

今度の注射は、アナフィラキシーの時に打つような形で、
お腹に垂直に立てて、ただ、ボタンを強く押すだけだった。

何度かデモ器でやってみて、先生と看護師さんに見ていてもらって、
今週分の1本を、打った。
痛くなかった。
今までのは針が太いし液体も多くて、痛くて悲しかったのだ。

帰りに本当はマックに寄りたかったのだが、
まだお腹が空いていなかったので、
あちこち買い物してから帰った。

ムギが母屋の庭のまんまん中で、日向ぼっこをしていた。
「ムギ、ママいつもの夕方に行くからね!」と声を掛けて部屋に戻った。

まずは米を研いで炊き始め、夕飯の麻婆豆腐を作った。
スーパーに、大好きな文旦が売っていたので買って、
それを一個むいた。
文旦は、むくのが本当に大変な果物だ。
外皮は厚くて、種だらけで、食べられる部分が小さい。
一個むくのに、何十分もかかる。

そうこうしている間にご飯も炊きあがったので、ほぐして、
買って来たパンを食べてから、一人でお昼寝した。
いつもなら、お昼寝には絶対にちまが付き合ってもぐってくれるのに。

またアラームを掛けて寝たが、アラームが鳴る数分前に、目が覚めた。
ちまが、遠隔操作で、起こしてくれたのかなあ?

病院からは電話が無かったので、
ちまは多分重篤な病気でもなく、今日帰って来られるだろう、と
思うんだけれども、
心配で心配で、夫にメールするのも忘れて、急いで迎えに行った。

診察室に呼ばれ、まずは、「ちまちゃん、大きな問題はないです。」と
担当の先生が安心させてくれた。
血液、尿、問題なし。
臓器にも異常なし。形も綺麗。
腫瘍・結節なし。
炎症反応なし。貧血無し。

それから、細かい説明に入った。

吐くことが問題なので、お腹のエコーを長時間見てくださったそうだ。
先生が宿直の日でラッキーだった。
すると、あきらかに、お腹のなかの動きが、悪いそうだ。
レントゲンで見せてもらったが、腸の中に空気もいっぱい入っている。
腸液が、逆流しているのが見られたそうで、まずそれが大きな問題とのこと。

昨日預けた時に聞かれたのだが、
ちまは痒いらしくて四六時中お腹を舐めていて、舐め壊してハゲハゲ状態だ。
それで、アレルギーを懸念して、ステロイドを少量、
何年間も飲んでいる。
それで、毛が生えましたか?と聞かれて、
いいえ、一度も、と答えた。はげたままなのだ。

ステロイドとはまさしく諸刃の剣で、強い薬だけあって、
逆の作用も大きいそうだ。

あるはずの炎症やびらんや結節を、無いものと見せることが出来るらしい。

その結果、腸液が逆流して気分が悪い、
吐く、吐くと胃の内部が荒れる、さらに吐く、
でもステロイド飲んでるから、荒れてるのが見つからない。

先生は、これだろうと思って、入院させてからステロイドは飲ませず、
お腹の動きをよくする錠剤と、
胃の粘膜を守る液体の薬を飲ませ始めたとのこと。
点滴は、迷ったが、全身の状態がいいので、無くてもいいと判断し、
点滴はしなかったそうだ。

つまり、可能性としては、胃の、何らかの感染症か、
慢性胃炎か、慢性腸炎、になるだろうとのこと。

なので、ステロイドはもうやめましょうと言われた。
そうだよね…何年も飲んでるのに、
ただの一回も、毛が生えて来たことなかったじゃんね。

聞けば、痒くて舐めている子と、
ただ単に、舐めるのが好きで、癖で舐めているに過ぎない子がいるらしい。
ちまは喋れないので、痒くてたまらないのか、わからないが、
ステロイドのせいで吐くのだとしたら、
もうステロイドなんて飲ませたくない。

お腹、ハゲでいいよ。
お家にいるんだから、寒くないし、恥ずかしくないよ。
吐かない生活の方を断然選ぶよ。

ちま、ごめんよ。
良かれと思って飲ませてたのに、
もしかしたらそれが原因だったなら、本当にごめん。



それで、わたしは、ちまをこちらの病院に転院させるので、
先生、担当していただけますか?とお願いした。
なので、先生の治療方針で、この先進めたいです、と伝えた。

そしたら、お腹の動きをよくする薬をあと5日と、
胃の粘膜を保護する薬を二週間飲んで、
ステロイドは廃止。
その後、まだどうしても頻繁に吐くようであれば、
内視鏡をやって、粘膜を取って病理検査に出すしかない。
けれども、内視鏡は、最終手段なので、できるだけ回避したい、
ということだった。

わたしは、それがいいと思った。

でも、万が一、内視鏡のために全身麻酔を、となっても、
ちまちゃんの体なら十分耐えられますので心配ないです、とも、
言ってくださった。

詳しく話を聞き、それを夫に全部伝えなくてはならないので、
必死にメモを取っていて汗だくになり、
先生が見かねて冷房を入れてくださった。

腎臓の数値を計る外部調査にも、もう血液は提出してくれたそうだ。

わたしは、土曜日に、今までの病院に行って来るので、
紹介状と、3歳のときの内視鏡のデータをもらって来ますと言った。
すると、胃の形はあんまり必要なくて、
その時に細胞を採って病理検査しているはずなので、
その結果の方が欲しいとおっしゃった。

お薬を受け取り、お会計をして、
ちまを覗くと、キャリーの中でちんまり大人しくしていた。
「ちま、おうちに帰ろうね!」
タクシーを拾って帰った。

部屋に入って、キャリーを開けると、ちまはにゅ~っと顔を出して、
さんざん眺めてから、ピョンと飛び出した。
そして、狂ったように爪とぎをして、
早速、「何か食べたい~。」と言う。

病院からもらったお薬を混入してカリカリを少量あげると、
元気に食べて、ものすごく水を飲んだ。

そして大量にオシッコもした。

いろいろ、我慢してたんだね。

大丈夫かな?
吐かないね?

わたしはムギの所にも行かなくてはならない。
ムギはもう、庭の真ん中まで出迎えに来てくれていて、ローリングしていた。

餌も空っぽ。
待たせてごめんよ。

でも、ムギ、体を拭いて、おかかを食べて、シーバをちょっと食べたら、
わたしがちまのことを考えてるのを見透かしたのか、
そのまま、いなくなってしまった。

わたしは部屋に戻って、ちまが今まで行っていた病院に電話して、
本当はずっとお世話になりたかったのですが、と言って、
夫がいないと行けないし、夫の母が認知症になって目が離せないので、
行けるチャンスが本当に少ないので、
これから、こういう急を要する時に、わたし一人で行ける病院に、
変わりたいと思います、すみません、と話した。

二度手間になるので一泊のドックに入れて全部検査してもらった、と言ったら、
そちらの先生の見解はいかがでしたか、と聞かれたので、
ステロイドのことは言わず、
エコーで長時間観察してくださったそうなんですが、
お腹の動きがとても悪くて、腸液が逆流しているので、と言われまして、
とだけ説明した。
それで、予約通り土曜日に伺うので、急で申し訳ないのですが、
紹介状とデータをいただけますか?とお願いした。
先生は、快諾してくださった。

うん。
これでいい。
今後を考えたら、これが一番いい選択だと思う。


ムギのところから帰って来たら、ちまはウンコちゃんもしていて、
またオシッコもしてあった。
そのあとは、お気に入りのドームベッドに引きこもって、
くーくーと寝ている。
疲れたよね、ちま。

お帰りなさい、大切なお姫さま。
長生きしようね。

                                           伽羅moon3





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