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やってもやっても不安。

13日、ムギを捕獲する。
年に一度の、検診とワクチン接種のためだ。
ムギに、健康で長生きしてもらうためと、
ワクチンは、外猫だから必須。
ワクチンを打っていないと、怪我の時とかに病院で診てもらえない。

だから、どうしても必要なことなのだ。

昨日の夜、新しく買ったキャリーバッグを前に、
夫と相談をした。
わたしが考えた手順を紙に書いて渡して、
それをしつこく説明した。

絶対に大きな物音はさせないで、
鍵も事前にそーっと開けておいて、
出て来る時も、急ぐより、静かにを優先して、と
まるでわたしは、ノイローゼ状態だ。

考えた手順はこう。

夫が半日休を取って14時ごろ帰宅する。
でも、ムギとは会わないで欲しい。
ムギの、甘えたい気持ちを満たさないようにするためだ。

わたしは既にマッサージを予約した日だったので、行ってくる。
帰宅は、16時半頃。

部屋に帰って、ちまの世話をして、
ムギの入院の荷物を整えたら、
いつも、ムギの所に行くときの服装になる。

17時を過ぎて、ちょっと薄暗くなったあたりで、
ごく普通に、ムギに会いに行く。

この頃は、だいたいムギは、小屋の中か、周辺にいるので、
会える確率の方が高い。

会えれば、ごくごく自然に、いつものように座って、
ムギがわたしの脚に乗って来るのを待つ。

乗ったら、夫に、小声で電話をかける。
「今、乗ったよ。」

最初は、そこから1分経ったら、出て来て、と伝えたのだが、
今日の夕方、実際に、ムギと会って、シミュレーションしてみると、
その「1分」が、長すぎる。

体を撫でて、ムギちゃ~ん、と猫なで声を出してから、
そのあと、ウェットシートで体を拭いているのだが、
ムギは親切なので、拭いている時に、
拭きやすいように、態勢を変えてくれることがある。
すると、捕まえにくくなる。

だから、もう、何もしない。
乗ったら、安心させるために、「ムギちゃ~ん」と言いながら、
体を撫で、もう、首輪に左手の指をかけて、つかむ。

それで、「乗ったよ。」の電話は、切らないで、そのままにしておき、
「首輪つかんだよ~。」と、わたしが電話に向かって言う。

そしたら、それを合図に、すぐさま夫に、キャリーバッグを持って、
勝手口から出て来てもらう。

キャリーバッグは、この日のために買った、
三方向から入れられるセミハードタイプのものだ。
それを立てて置き、
わたしはムギの首輪と右腕をつかみ、
夫が介助をして、キャリーバッグに、縦にムギを入れて、
すぐさまフタを閉じる。

一人が抑えて、一人がジッパーを閉める。
これで、完了。


ムギがいることが、前提なので、いなかったら、呼んで、
帰って来るのを待つしかない。

この間みたいに、夜の10時過ぎまで留守だなんてことがあると、
ちょっと困る。

幸い、当日は、ムギの担当医が、そのまま宿直だそうなので、
もしも、病院が閉まる19時までに間に合わない場合は、
電話をして、何が何でも夜のうちに連れていくので、と
お願いをする。

だから、きっと、どうにかはなるのだと思う。


だけど、わたしはもう、今、心臓がバクバクで、
何も手に着かないのだ。


どれだけ入念に打ち合わせして計画しても、
すべてはムギ次第。

どれだけ脳内で計画しても、
何回シミュレーションをやっても、
不安で胸が潰れそうなんだよ。



去年は、ムギはわたしより夫を愛していたので、
夫が捕まえる役割りで、わたしがキャリーを持って出て行くはずだった。

けれど、不幸なことに、去年のその日は、暖かくて、
ムギは外出していて、なかなか帰って来なかった。

夫が母屋のトイレの窓から何度も覗いたが、
まだ帰らない、まだ居ない、というので、
わたしはもう、じっとしていられなくて、
一応、いつもの、ムギに会う服を着て、降りて行った。

そうしたら、ムギがちょうど帰って来たところに、鉢合わせたのだ。

その瞬間に、計画変更。

わたしが座って、呼ぶと、ムギが素直に乗ってくれたのだ。
わたしは夫にそーっと電話をかけた。
「ムギ帰ってた。今、乗ってる。1分したら出て来て。」

それでわたしは、ムギを撫でて話しかけながら、
首輪に指を入れなければと思っていたのだが、
よく考えたら、その時つけていたのが、猫用の、
カチャっと外れてしまう、首輪だったのだ。
あれは、盲点だった。

でももう、やるしかない。

勝手口のドアが開く音で、ムギが飛び上がったので、
わたしはその首輪をつかみ、
右手で、ムギの右腕をかすかにつまんだ程度だった。
夫が素早くキャリーバッグを置いて、ムギを押し込んだ。
ムギは鳴きながら暴れる。

昔、間に合わせで買った、安物の布のキャリーだったので、
ムギがゴリゴリと頭を持ち上げると、面ファスナーが外れてしまう。
わたしがそれを押さえて、夫に、出かける支度を先にしてもらった。
わたしは、ムギ、ごめん、ムギごめん!と大泣きしながら、
キャリーを抱えて持っていた。

夫が支度して出て来たので、ムギを渡して、
わたしも着替えて、必要なものを持って、
診察時間内に、ちゃんと、連れて行くことが、できたのだった。

ムギを預けて、病院の玄関を出た時、
わたしは膝が抜けて、歩けなくなった。

ものすごい緊張だった。


それに比べたら、首輪は外れないベルト式のをはめているし、
キャリーバッグも自立する新しいものを買ったので、
ムギさえ、乗ってくれれば、行けるはず。

ただ、ムギは賢こすぎて、とても敏感なので、
何か一つでも、いつもと違う、と感じると、
警戒して寄って来ない。
それが困ったところだ。
餌ではつられない子なので、いくら大好きなものをチラつかせても、
信頼しない限りは、絶対に来てくれない。


今日の夕方、ムギは爪とぎに座って待っていてくれた。
喜んで、すぐに乗って来てくれた。
「ムギ、ママ、ムギが待っててくれてすごく嬉しいな。
明日も待っててくれる?」
と聞いたら、ムギは「いいよ。」と鳴いた。


落ち着かねば。
とにかくわたしが、落ち着かねば。
平静を装い、ごくごく普通に接しなければ。

ううう。
胃が痛いよ…。


どうかどうか、ムギを無事に捕獲することができますように。
お力をお貸しください! 
龍神様!

                                         伽羅moon3




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