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必死に行くカウンセリング。

今日はカウンセリングの日だった。

夕べちょっと調子を崩したので、
寝る前に、背中に小さいカイロを貼り、
ビタミンCをいっぱい飲んで寝た。

そしたら、予定より早く目が覚めた。

ずっとジャンクなものが食べたくて仕方がなく、
毎晩、ピザのチラシを見ながら食事をしていたので、
マクドナルドに寄ってから、カウンセリングに出掛けた。

一週間後にバレンタインなので、夫にあげるチョコも買いたい。
カウンセリングに行く街には、デパートがあって、
バレンタインの催事場が出来ているのだ。

早めに到着したので、まずは地階の洋菓子店を回って、
チョコの下見をした。

それからカウンセリングに行った。

もう、話したいことが満載だったのだ。


月に6回会っていた美容師さんを失い、
わたしは気軽に雑談をする相手を失った。

昨日ムギがこうでさあ、とか、
昨日食べたあれがすごく美味しかったよとか、
最近これ買ったの、とか、
ごく些細な、日常の会話をする相手が、いなくなったのだ。

親しくしている友達とは、毎日メールはしても、
ごくたまにしか会えないし、
従姉は仕事が忙しい時期に突入してしまったし、
マッサージ師さんとは、施術中は、黙って味わっていたいし、
そうすると、話す相手がいないのだ。

それで、カウンセリングに、どうしても行きたくて、必死に行った。


まずは、とある人に正拳を落とされたことを話した。
「朝に起きて朝日を浴びて、
バランスの取れた食事を腹八分目食べて、
夜になったら寝る、という暮らしをしないと、
医者は治してくれませんよ。」と、言われてしまった話。

これは大正論なので、抗議のしようもないし、
逆に、人により、症状や環境は色々なので、実行することも無理。

なので、関係を絶つしかないですね、ということになった。


あとは、息子んちに行く約束をしていて、
お土産もばっちり用意して楽しみにした居たのだが、
前々日に、息子から「奥さんが鬱状態になって。」と
メールが来て、無期の延期になってしまったこと。

お嫁ちゃんが、鬱状態になってしまったことが、
心配で心配でたまらず、
どの程度の状態なのかもわからなくて、
マンションの高層階に住んでるから、
飛び降りてしまわないかと、最悪のことまで考えてしまった話をした。

軸にあるのは、なかなか赤ちゃんに恵まれないことだが、
例年にない寒さで、「冬季うつ」と、雪を降らせるような「低気圧うつ」も、
きっとちょうど、重なったんだと思う、と話をした。

それにはカウンセラーさんも同意見だった。

息子はお嫁ちゃんをしっかり守りながらも、
心配しすぎているわたしをわかっているので、
短いメールを毎日くれて、安心させてくれた話もした。

息子だって、ガラスのハートの子だったのだ。

高校の一年生まで、わたしは泣かせてやれた。
高校に入って、初日、
わたしが仕事から帰ると、息子は部屋でうなだれていた。
「どうした?」と聞いたら、
「…誰とも話せなかった…。」と、目に涙を浮かべた。

わたしは息子を座らせて肩を抱いてやり、
「我慢しないで泣いていいよ。ママしかいないんだから。
誰にも言わないから。いいよ、泣きな。」

息子は静かに涙を数粒落とした。

落ち着いたので、わたしは優しくさとした。
「中学と違ってさ、高校だから、その中学から一人しか来てないって子が、
他にいっぱいいるはずだよ。
だからさ、明日は、お隣の子に、家はどこ?、って聞いてごらん?」
そう提案した。
「都内のいろんな場所から来てるわけでしょ、みんな違う地域からだよね、
そしたら、それで、何線で通ってるとか、駅はどこを使ってるとか、
話が広がるじゃん?
だから、「家どこ?」の四文字だけ、頑張って言ってみなよ。」

息子は、黙って頷いていた。

翌日は息子の方が帰りが遅かったので、
実際には、すごく心配しながら帰りを待っていた。

そしたら、息子は、上機嫌で帰って来たのだ。
「委員決めがあって、それで、自然と喋った。そのあとは、色々喋れた。」
と、にこやかにしていた。
良かったねえ!とわたしも嬉しくて、すごくほっとした。

息子はその高校が大好きになり、
「学校に住みたい。」とまで言うようになって、楽しい3年間を過ごせた。


あの泣き虫さんが、いまや、大切な奥さんを、
ちゃ~んと守ってるんだよねえ。
感慨深いよ。



カウンセリングを終えて、デパートに戻り、
催事場に行って、気に入ったチョコのセットを買った。
また、地階に降りて、いつ会えるかわからないけれど、
デパートでしか買えない羊羹のセットを、息子にあげるために買った。

お弁当を買って、急いで帰って来たが、
シャワーして、ムギに会いに行けたのは、19時前だった。

ムギは待ちくたびれたのか、わたしの生活音を聞きに来ていたのか、
アパートの階段下の、母屋の花壇の中で、
ゴロンゴロンと転がりながら、降りて行ったわたしを呼んだ。

当然ムギは泥だらけで、まずは脚に乗せて、
ウェットシートを何枚も使って体を綺麗にし、
ブラッシングして、異常がないかを撫でて確認し、
さて、毛布をかけて、と思ったら、降りて、座って、
「腹が減った!」と申される。

餌は空っぽだった。
なのでおかかをあげたら、「シーバも食べるのじゃ!」とおっしゃるので、
シーバもあげた。

それで、また乗ってくれるのだと思ったら、
庭を駆け回っていて、わたしを飛び越して裏に行ったり、
また表に出て来たりと、じっとしていない。

そのうちに、勝手口からお姑さんが出て来てしまって、
庭に行って、郵便受けを見て、
戻って来て、明かりをつけたり消したり、
鍵を閉めたり開けたり、チェーンをガチャガチャやってたり、
また出て来たりとしていたので、
結局、ムギはわたしの脚に戻って来なかった。

夫も帰宅したので、わたしはムギに聞こえるよう、
「ムギ~、ママ帰るよ~。」と言い残して部屋に戻った。

部屋ではちまちゃんが大騒ぎ。



わたしが行っているカウンセリングは、時間も短いし、
金額も、相場より、高い。
けれども、行き先がおしゃれな街なので、その華やかさに触れたり、
気分転換をしたり、買い物をしたりするのも含めて、
「カウンセリング」であると、とらえている。

精神科みたいに、なーんにもない、住宅地に行くときは、
本当に陰鬱になってしまうのだ。

カウンセラーさんは優秀だし、共感してくださる方なので、
不満はない。

わたしにとっては、精神科は、
生活を維持するためのお薬を、調整してもらう場所。
主治医に、愚痴を話したりすることは、ほとんどない。
親のことぐらいかな?

もちろん、医者が治してくれるだなんて、考えたこともない。
かと言って、自分の気合いで治せるとも思ってはいない。

お酒を飲みすぎて肝臓を悪くしたなら、お酒はせ減らした方がいいし、
それなりの薬も、飲んだ方がいい。
甘いものを食べすぎて糖尿病になったら、
甘いものを控える方がいいし、お薬も飲んだ方がいい。

けれども、精神の病気は、まことに多種多様で、
同じ「うつ病」ひとくくりの中には、
不眠症ではない人もいるし、希死念慮のない人もいる。
死にたくてたまらない人も、寝たいのに眠れない人も、
食べられなくなる人も、食べすぎてしまう人も、いる。

それを、医者が治せるわけがない。
生活のクオリティをどうにか保てるように、
薬の調整してくれるのが、医者なのだ。

持っている気質、性格、育った環境、発症した時の状況、
現在の家庭環境、すべて、一人一人が違うので、
健常者の正論を振り下ろされても、
それは、「正論」であったとしても、「正解」ではなく、
よって、従うことはできない。

いつか、夫が、もう収入はないからカウンセリング代は出せない、と
言う日が来るだろう。
夫はそういう人だ。

せめてそれまでは、通い続けたいと思う。

大切な、心のよりどころである。

                                          伽羅moon3



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