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命を守るのは命がけ。

夕べは、ムギが小屋から出て来なくて、
早めに部屋に戻れて、
その分早めにベッドに入れたのに、
全然、全然、眠くならない。

あんなに強力な睡眠薬を2種類、MAX量と、
眠くなりやすい抗うつ剤と、眠気を誘うくらいキツい安定剤を、
ザラザラと飲んでいるのに、
眠くなれないのだ。

「朝になったら起きて朝日を浴びて、バランスのいい食事を腹八分目食べて、
夜になったら寝ることをしないと、
医者は治してくれませんよ。」
と言われたことが、頭のなかをグルグル回る。

どうしてそんな酷いことが言えるんだろう。

でも、そう言った人はきっとわたしを嫌いなんだ。
言いたくなる理由があるんだから仕方がない。


起き出して行って、溜めている睡眠薬と、安定剤を足して飲んだ。
そして、いけない、ってわかってるけど、
ちまに愚痴を聞いてもらった。

ちまちゃん、ママね、寝たいの。でも、眠くなれないの。
明日、病院だから、ちゃんと起きて行かなくちゃいけないのに、
全然眠くなれないの…。

ちまの細いしっぽを握って、わたしは泣いた。


じっとしていると、自分の早い脈拍がうるさくて眠れないので、
イヤホンをして、音楽を流す。

辛くて辛くて、夫にメールをした。
寝付けなくて辛いことを、ただ訴えた。


夫が責めないでいてくれれば、寝付けることがあるからだ。

夫からは返信はなく、まだ寝ているようだった。
朝の6時くらいに、ようやく寝付いたと思う。



今日は精神科の通院。
カウンセリングは、華やかな街に出掛けるので、楽しみもあるが、
精神科は、住宅地なので、何の楽しみもない。
早く終わって、早く帰って、早くムギの所に行かなくては!

今日は診察も混んでいたし、薬局にも時間のかかる人が居座っていて、
なかなか呼ばれず、遅くなった。

だいぶ、日が伸びた。
帰りの電車から、富士山のシルエットが見えた。


コンビニでレトルトのお惣菜を買って、
急いで帰宅。
ちまの世話をして、自分はシャワーして、急いでムギの所に行った。

すると、意外なことに、ムギがいなかった。

お姑さんがデイサービスから帰って来る時、
結構騒がしいので、ムギは隠れるようなのだが、
だとしたら、近くにいるはずだ。
でも、呼んでも呼んでも帰って来ず、30分待ったが、
仕方なく、一旦部屋に戻った。

ムギ…毎日夕方にはちゃんといたのに、どうしたの?
どこかで怪我して、倒れてないかな。
どこかで具合が悪くなって、倒れてないかな。
カラスに連れて行かれてないかな。

夕飯を食べる気にもならず、一時間後、もう一度行った。
ムギは、帰って来た形跡がない。

わたしは心が潰れそうになり、
懐中電灯を持って、家の裏や、庭の植え込みの中を、探し回った。

ムギ、ムギ、どうしていないの?
どうして帰って来ないの?

見つからないし、帰って来ないので、仕方なく、また部屋に戻った。
9時ごろ、やっと夕飯を食べた。

夫が、どうやら飲み会だったようだった。

テレビを見る気持ちにもなれず、暗い気分で、
通販のカタログを眺めていたら、22時半にやっと、夫から、
「ムギ帰って来てるよ。」と、メールが来た。

即、着こんで、降りて行った。

ムギは小屋に入っていて、声を掛けると、返事をした。
「ムギ、大変だったの?」と聞いたら、そうだよと答えた。

わたしは手を入れて撫でた後、座って、「おいで。」と言ったが、
ムギは、「疲れてるしヤダ。」と、冷たい。

じゃあ、そこにおかか、入れてあげようか? 食べる?と聞いたら、
目を開けて、きら~んとした。
なので、器におかかを入れて小屋に差し入れた。
そしたら、食べて、お礼に出て来て乗ってくれたので、
汚れた体を、シートで拭いて、ブラッシングした。

そのまま乗っていてくれるかと思ったが、
ぷいっと小屋に戻ってしまい、しばらくしたら出て来て、
見回りに行き、戻って来て、私に乗り、また降りて見回りに行き、と
全然落ち着かない。
今日は相当、不穏なんだろう。

何回目かに乗っていて、降りて、横にこちら向きできちんと座った。
わたしを見上げて、目をキラキラさせて、
「ボク、今日は疲れたので、ご褒美は今、全部欲しいです。」と言う。

「ええ? じゃあ、ちゅーるも今食べるってこと?」と聞いたら、
そうだよ、と、ゴッツンコしてきた。

そっか、じゃあ、今、全部済ませて、ママは夜中にはもう来ないよ、
ちゅーるあげるね、と言って、ちゅーるも差し上げた。

そうしたらやっと、気が済んで、落ち着いたようで、
脚に乗って来て、体を預けて来た。

ムギ、疲れたんだね。
ママから一杯チャージしてね。

結局、二時間弱、一緒に過ごした。
ムギから降りて小屋に入ったので、わたしも部屋に戻った。

部屋ではちまが「腹減った!」と大騒ぎ。
うん、ごめんね、ちま。
こんなに長くなると思ってなかったの。

ちまにおやつをあげた。

ちまはそのあと、トイレでオシッコしてたが、
出て来て、えづいて、吐いてしまった。

ああ、ちまちゃん…。

ごめんよ…。ママのせいだね。
待たせすぎたね。急いでがっついて食べたから、吐いちゃったね。


あちら立てればこちら立たずだ。
常に、どちらかを我慢させている気分でいる。

猫二匹でさえ、こんななんだから、
わたしには、子供は一人育てるのが、やっとだっただろう。

まことに、命を守ることは、命がけなのだと、
息子を授かった時から思っている。

猫だって、命は命だ。

ちまは、室内にいるから、ついおろそかになってしまって、
申し訳ない。

ムギについては、小屋の温度管理をわたしが一人でやっている。
中の温度がこれくらいなら、ちょうどいいなとか、
ちょっと低いから、カイロをここに一個足そうとか、
こっちのカイロをこっちへ移動しておこうとか、
毎日の気温や、予報を見て、やっているので、
それは夫には、頼めない。
説明しても理解はできないし、
そこまでやる必要なんかない、と言われるに決まっている。

だから、自分の具合が悪くても、途中で起きて、
必死にムギの所に行き、カイロの交換をやっている。

夏場なら、「ごめん、ムギに餌あげといて。」で済むのだが、
真冬に病気になり小屋で倒れてたムギを見ているわたしは、
あの光景が、トラウマなのだ。
死ぬ寸前だったのだ。

もう、絶対に寒いからといって、それ由来の病気にはさせない。

あのあと、ムギの小屋は改良を重ねて、
この冬は、例年より厳しい予測もしていたので、
万全だと言いたい。

どうか、検診で、悪いところがありませんように。
去年は、ムギは、すごぶる健康だった。
お外の子なのに、すごい!と、わたしは自画自賛した。

今年も、健康ですっていう結果を、聞きたい。

命を守るのは、並大抵のことではない。

                                          伽羅moon3



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