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会えるだけでいい。

昨日は、ムギとすれ違い続けて会えず、
何も手に付かず、すべて上の空で、一日が終わった。

パソコンを閉じて、いつも行っている午前2時に、
ムギのところに行った。

どうかどうか、ムギが帰っていますように!

胸が張り裂けそうだ。

懐中電灯で照らしたら、ムギが小屋に入っていた!

ムギちゃん!!

ああああ、
やっと、やっと、やっと会えたよ…。

わたしは感動を胸に、静かに座った。
ムギが小さく、きゅ~と鳴く。

ムギ、やっと会えたね。
会いたかったよ。すごくすごく会いたかったよ。
ママ、何回も来て、何回も呼んでたの、知ってるよね。

手を入れて撫でたが、ムギはお腹を見せてくれない。
でも濡れてもいないし、背中に多少、草の実がついてるだけで、
異常はなさそうだ。

ムギ、お腹すいたでしょう、ちゅーる、あげるね。

そう声をかけて、ガラスの小さい器にちゅーるを絞って、
小屋に差し入れてやった。

ムギはすぐに首を伸ばして、美味しそうに舐めた。

食べ終わったので、器を引き取ると、
お礼のつもりか、ムギが出て来て、わたしの脚に乗ってくれた。
体を素早くチエックする。
軽くブラシをかけて、寒いので、ムギ用のひざ掛けでくるんだ。

ムギ、ムギ、本当に会いたかったんだよ。
ママ、何回も来たんだよ。
心配だったよ。辛かったよ。
ムギ、会えて嬉しいよ。

ムギはゴロゴロと言い出した。

そのまま、30分ほど乗っていたが、ムギから降りて、小屋に戻った。

明け方、冷えるらしいので、ドームベッドにはひざ掛けをかぶせてあるし、
ベッドのはじっこには、カイロも入れてあるから、
ムギ、ぬくぬく、おやすみね。


ムギに会えて、本当に良かった。
これで会えなかったら、わたしはノイローゼ状態になり、
眠れなかっただろう。

夕べはコトンと寝付いた。


早めに起きて、昼間ムギを見に行こうかなと、
何度か思ったが、
ムギは、会ってしまったら、ちょっとだけね、では済まない子なのだ。
100かゼロの子だから、
もし会うなら、十分に付き合えるだけの余裕を持っていなくてはならないし、
余裕がないなら、むしろ会わないほうがいい。

今日はシャンプーに行ったのだが、
お姑さんがデイサービスに行く日なので、
帰っていらっしゃるのは、17時半から18時くらいの間だ。
もうお迎えのヘルパーさんは雇っていなくて、
デイサービスの送りの人が、家の中まで連れて行ってくれて、
リビングの椅子に座らせてくれるらしい。

わたしはちょっと100均とかユニクロで買い物をして、
お弁当を買って帰った。
ちまに餌をやり、自分はシャワーした。

そして、長丁場を想定して、オニギリを一個食べると、
着替えて、18時に、ムギのところに行った。

ムギは、留守だった。
しょんぼり…。
餌は空っぽだ。

わたしは座って、いろんなものの配置を万全にして、
ムギを呼び続けた。

猫は、犬とは比べ物にならないくらい、耳がいいから、
そんなに大声で呼ぶ必要はない。
きっと自分のテリトリーの最前線にいても、
わたしが呼ぶ声は、聞こえてるはずだ。

ムギは、帰ってくるつもりがあるときは、10分以内に帰って来る。
それ以上は、帰って来られない、なんらかの事情があるってこと。
だから、長く待っても仕方がないのだ。


けれど、ムギは10分経っても帰って来ない。

今までのデータで、そう、わかっていても、わたしはどうしても会いたい。
どうせ、部屋に帰ったって、何も手に付かない。
食欲だってわかないし、ちまに優しくしてあげることも無理だし、
ムギに会えないのなら、わたしは何もできない。

ムギ、ムギ、お願い、帰って来て!

1分に一回のペースで、ムギ!と呼び続けた。
そして、18時半になって、諦めかけた時、
ジャリっと音がして、
ムギが裏から、帰って来たのだ!

ムギちゃん!
お帰り!

わたしが喜ぶと、ムギはコンクリでローリングして、
可愛いポーズを見せてくれた。
そのあと、まっすぐに、わたしの脚に乗って来てくれた。

ムギ、会いたかったよ。
ママ、ずっと呼んでたの、聞こえてたよね。
忙しかったの?
帰って来てくれてありがとう。
会えて嬉しいよ。
すごくすごく会いたかったよ。

しばらく体を撫でて、おかしいところがないかをチエックして、
いつもと同じだよ、と声をかけて、
ウェットシートで体を拭き、
ブラッシングしてから、
今日は寒くないので薄いフリースを掛けた。

しばらくしたら、降りて、座って、ゴッツンコして来たので、
「おかかあげようね。」と言っておかかをあげた。
シーバも食べると言うので、シーバも手から食べた。

ちょっと離れて行って、アヤメの鉢の水を飲み、
戻って来て、また乗った。

二人でラブラブしていたら、誰かが帰って来たので、
懐中電灯を消して、気配も殺した。
そしたらその人物は玄関ではなくガレージに入って来た。

わたしもびっくりしたが、暗闇にわたしが座っていたので、
向こうもびっくりした。
お姉さんの娘さんだった。
お姑さんのお世話に来てくださったのだ。

前回は、そうとは知らず、ヘルパーさんを頼んであったのかと勘違いし、
失礼をしてしまったので、謝って、
お礼も言っておいた。

ムギは飛び上がって一瞬逃げたのだが、
遠くには行かず、この人は大丈夫な人、と知ってるようで、
彼女が家に入ると、すぐにまたわたしに乗って来た。

結局、ムギが足りて、自分から降りるまでの一時間半、
乗せていた。

チャージが済んだらしいムギは、庭に出て行って、
月明かりに照らされて、ゴロンゴロンしていた。
たまらなく可愛い。


可愛すぎて、会えないと切ないのだ。
苦しむのだ。

ちまは、猫として、天使ちゃんレベルで、可愛い。
まっすぐな子で天真爛漫で、あどけない。

ムギは、猫の形をした、男の子だ。
その行動も思考も、人間となんら変わりがない。
多分、何回も猫として生まれ変わって生きて来ているのだろう。

すねたり、いじけたり、怒ったりもするし、
会いたかった!って頭をゴリゴリ押し付けてくることもあるし、
静かに過ごしているときに、
ムギ、可愛いね、ムギ大好き!って言うと、
聞いた途端にゴロゴロと言い始める。

完全に言葉を理解しているとしか思えない。
時間だってわかる。
神秘的だ。


ムギと充分過ごせて、満足した。
この後も、また行ってみるけど、小屋でぬくぬく寝ていてくれたらいいな。

季節に合わせて、小屋の状態を整えているので、
小屋で過ごしてて欲しいのだ。
また、会ってラブラブしたい。
会えるだけでいいよ。


                                          伽羅moon3


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