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ボクは自由だ!

夕べはたっぷりと寝て、自然に目が覚めるまで寝ていた。
起きたらちまが喜んで乗って来て、
膀胱をフミフミしてくれた。
飛び起きるよね。

雨がひどいのだろうと予測していたが、
起きた時は降ってはおらず、その後も弱い雨が降ったりやんだり。

こんな感じなら、ムギを今日退院させるのがいいな、と思った。

いくら、外敵がいないと言っても、
入院生活は、ストレス満載のはずだ。
ムギは餌を拒否し、水も飲まずにいるらしい。
早く、日常に戻してあげよう、と決めて、
夕方早めに、病院に行った。

土曜日なので混んでいる。
夕べの処置と、今朝の様子で退院は決まるのだが、
わたしはきっと退院できると思って、
そのように準備していた。

面会室から呼ばれたら、今日の退院は無し。
診察室に呼ばれたら、今日、退院。

ワンちゃんだらけでうるさい待合室で、
しばらく待った。

すると、診察室の扉が開いて、呼ばれた。
退院だ!

ムギはすでに、キャリーバッグに入れられた状態で渡された。
もう膿も出ず、腫れも引き、熱も無くなったので、
お返しします。
お外の子で、気軽に捕まえられないでしょうから、
二週間、効果の続く抗生物質を注射してあります。
ですが、毎日傷口は見て、
腫れてないか、膿が出て来ていないか、
チェックしてください、とのことだった。

ムギの頭のハゲも相談したので、その塗り薬も出してくださった。

あの夜、この先生が折り返し電話を下さり、
ムギちゃんならいいでしょう、と判断して、診察を引き受けてもらえたので、
本当に助かった。
ありがたかった。
わたしは、あの、明治のおしゃれな箱の板チョコを一枚買って、
先生にお礼の手紙を書いて、透明袋でラッピングして持って行っていた。
帰り際に、渡すと、「わあ、ありがとうございます!」と、
気持ちよく受け取ってくださった。
板チョコくらいなら、もらいやすいよね。

お会計をして、お薬を受け取る。
もしも、夜間救急の病院に行っていたら、
一晩で軽く5万は飛ぶのだが、それ以内で済んで、助かった。

雨は小雨だったが、5キロあるムギを抱えてバスと徒歩では帰れないので、
タクシーを拾おうとしたが、なかなか来ない。
来てもみんな乗っている。

だいぶ待って、ふと病院前を振り向くと、
病院の前で降りて、そのタクシーが空車になり、赤信号で停まっていたので、
駆け寄って、手を振って、乗せてもらった。

はあはあした。

それまで鳴いていたムギは、車に乗ると、静かになった。
帰れるって、わかって来たかな?

大雨でなくて良かった。
タクシーを降りて、まっすぐムギのリビングに向かい、
封印してあった小屋をあけて、
敷物を敷いたり、食器を出したりしていたら、
ムギが暴れて、キャリーから半身出てしまった。
ファスナーとマジックテープの、弱いキャリーなので、
常々、買い替えたいと夫に言っているのだが、
やはり、買い替えないと、一人での入退院や通院は、無理だ。

やっと整って、ムギをキャリーから抱き上げて、
一回抱きしめて、「ムギ、帰って来たよ。」と言って、降ろした。

ムギは小屋の匂いを嗅ぎに行き、誰も入ってないことを確認すると、
狂喜乱舞した!

可愛い声で鳴きながら、
コンクリートの上でローリングして、喜びを炸裂させている。
車の横に行って、タイヤでガシガシと爪とぎをする。

そして戻って来てまた鳴きながらローリングし、
庭に向かって駈け出した。

今まで、ムギを、小屋に戻すときって、
いつもムギは不機嫌で、ぷいっと居なくなってしまうことが通常だった。
だから、こんなにも喜んでいる姿を見て、
「ボクは自由だ! ボクは自由だ!」と喜んでいるのが、
すごくよくわかった。

家の周りをパトロールしているのだろう、時々、
「ママいる~?」と、声を掛けてくるので、帰らずに見守っていた。
「ママいるよ~。」

するとムギは時々戻って来る。
本当に嬉しそうにしている。
「ムギ、おかか食べる?」と聞いたら、
「食べる~!」と戻って来た。
器に出してやると、すごい勢いでしゃくしゃく食べる。

そしてまた駆けて行く。
「ママ、いる~?」と呼ばれるので、
「はいはい、ママいるよ~。」と答える。

また戻って来たので、どうかなとは思ったのだが、
「ムギ、シーバも食べる?」と聞いたら、食べる!と言う。
じゃあ、こっちに来てお座りしなさい、と言ったら、
犬でもないのに、きちんとお座りをして、
わたしの手から食べた。

入院中、面会の時、ちゅーるは食べたが、
シーバは3粒しか食べられなかったのだ。

あっという間に、一袋全部食べ切ってしまった。

そしてまた駆けて行く。

まだ帰らない方がいのかな?と思いながら居ると、
また「ママいる~?」と呼ぶので、
「いるよ~。ムギ、まだシーバ食べたいー?」と聞いたら、
ムギは戻って来て、食べると言うのだ。

どんだけ空腹なんだよ、と思った。

入院中はそんな気分になれなくて、ご飯、拒否してたんだね。
いっぱい食べて、元気になろうね。

新しく開封したシーバを三分の一くらい食べると、
ようやく、気が済んだのか、
本格的なパトロールに出掛けたようで、
気配がなくなった。

なので、小屋にシーバとCdといういつもの餌を混ぜて、
入れておいた。
ホットマットも通電したので、暖かくなっている。
小屋で、ぬくぬく寝て、のびのび暮らして欲しいな。



わたしはずっと、ムギを室内で飼っていないことに、
深く罪悪感を持ってきていた。

わたしのせいだ、わたしが甘かったんだ、
わたしのせいで、半年間も、ムギに辛い思いをさせて、
わたしのせいで、夫がムギを外に返す役割をやり、
泣かせてしまった。

ムギは家猫になりたかったのだろうに、
吹き抜けのガレージに置いた小屋で、ごめんよ、
ムギ、大好き。
でも、大好きだから、一緒に暮らせないんだ…と
いつもいつも辛かった。

ムギがわたしに会いたくて、お隣の屋根に来ていると、
愛されて、会いたいと思ってもらえて、嬉しいのと同じ量、
切なくて苦しい。

申し訳なくて、恥ずかしくて、とても辛い。

けれども、今日、退院して、自分の「家」に帰って来たムギが、
あんなにも狂喜乱舞して、喜んで駆け回っている姿を見た時、
ああ、ムギは、こんな状況でも、
幸せを、感じてくれているんだ、と、思うことが出来た。

室内にいた頃、ムギは安全ではあったが、
全然、楽しそうな顔をしていなかった。
ニコニコなんてしてくれたことがなかった。

いつも拗ねた目をして、わたしたちを高い所から見下ろし、
わざと、やってはいけないところで大量にオシッコをした。

ムギは、安全であったが、幸福ではなかったのだ。

「ボクは自由だ!」と駆け回り、
ちゃんとお座りして、餌を手から食べて、ニコニコしているムギ。

これで、いいんだね?
ムギ、ここで生きて行ってくれるんだね?

ムギは、自由があり、
すぐに駆け込める小屋もあり暖かいベッドもあり、
良質な餌と、美味しいオヤツと、たっぷりの愛情を受けている。

ムギの回復力は、そこから来てるんだよね。
この状態でも、ムギ、幸せなんだね?
そう、思ってもいい?


夜遅くに帰った夫が行ってみると、
ムギは小屋の中の、暖かいドームベッドで、
丸くなって眠っていたそうだ。
可愛い写真が送られて来た。
そのあと、出て来て、ちゃんとパパにも抱っこされたとのこと。

山盛り入れておいたのに、餌は空っぽだったそうだ。
ムギ、どんだけ(笑)。


無事に治って退院出来て、本当に良かった。
愛おしいムギ。

病院、頑張ったね。
夫は忙しくて、面会には行けなかったので、今夜久しぶりに会って、
「ムギ可愛い」とメールして来た。

ちまも、ムギも、大切な大切な命。
守るために、ママは奮闘するよ!

                                             伽羅moon3


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