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2017年10月

一緒じゃないと乗り越えられない。

台風は辛い。
ムギに普通に会えないことが、辛い。

でも、ちょっとした雨のやみ間に行ってみると、
ムギは結構ガレージに居て、
車の下の、濡れない場所でそそくさとおかかをあげたりできた。

厳しい環境ではあるが、孤独ではないと、わかってもらいたいのだ。

ムギも辛い。
わたしたちも辛い。
おんなじ気持ちだよ。


いくら大雨でも、風がなければ、そんなに困らない。
ガレージは吹き抜けだが、建物の一階なので、
風さえ吹き込まなければ、いくら大雨でも、
普通に会えるのだ。

今回は台風が夜中に過ぎ去り、
外が静かになったので、
吹き返しの風が始まる前にと思って、
夜中12時頃に、ムギのところに行ってみた。

夫があらゆるものをポリ袋にくるんで養生してくれてあったが、
吹き込んで床はびしょ濡れ。

ムギはいたらしくて、すぐに鳴きながら出て来た。
ムギ、待っててね、今、支度するからね、と言って、
待っていてもらい、床を拭いて、
大判のバスタオルを広げて、
その上に、いつもの敷物と座椅子をセットして、
わたしが座ると、ムギは待ちかねていて、すぐに脚に乗って来た。

会いたかった、会いたかった、という気持ちが伝わって来た。
うんうん、ママもだよ。
ママも同じ気持ちだよ。
台風、辛かったね。

そしてそのまま2時間も、ムギと一緒に過ごした。


一転して今日は、ものすごい強風だった。
北海道の東に抜けた台風がさらに発達した低気圧になり、
冬型の強風を吹かせているのだ。

朝はまだ、風はマシだったようで、出張に行く前の夫から、
ムギに会えた旨、メールが入っていた。
ムギは元気に柿の木に登って、ブロック塀に降り立っていて、
カッコいい写真が添付されていた。

でも、わたしが起きた午後には、嵐のように風が吹き乱れ、
ムギのところに行ってみたら、座椅子が飛ばされていた。

呼んだが、ムギは帰って来なかったので、
餌の上に、ちょっとシーバを散らして、
ママ、会いに来たからね、のサインとした。

そのあと、夕方にも行ったが、シーバを拾って食べた形跡があるものの、
呼んでも、ムギは帰って来ない。
ものすごい風で、わたしも耐えきれなくて、
餌を足して、帰った。

9時過ぎに行ったが、まだ、ムギに会えない。

11時半にも行ったが、餌がからっっぽになっているのに、
いくら呼んでも、ムギが帰って来てくれていないのだ。

そもそも、餌を食べてるのが、絶対にムギだという証拠もない。
ムギを脚に乗せてまったりしている時に、
ネズミが来たことがあって、
猫と人間がいる場所に、来るバカなネズミがいるのか、と驚いたが、
ムギの餌は、常習的に
色んな奴に、狙われている。

だから、ムギが食べた、と断言はできないのだ。

空っぽになってたし、夜も遅くなって、風がやんで来たので、
だいぶ呼んで、だいぶ待ったが、
ムギは帰って来てくれない。
もう、切なさで、胸が張り裂けそうだ。



人間どうしは、今や携帯電話とメールやラインで、
すぐさま、繋がれる時代になったのに、
愛猫とすれ違い続けて会えない、この切なさ。

すごくすごく、辛い。


退院して来たとき、ムギは大はしゃぎして庭を走り回り、
わたしがまだちゃんと居るかを声で確認しながら、
喜びを発散させて、走っていた。

あんなに喜んでくれるのなら、この、ガレージ生活でも、
ムギは幸せを感じてくれてる、ってことだよね?と
思おうとしたし、思った。

でもそのあと、2週続けて台風が来て、
一度目はムギが泥まみれ砂まみれになっていて、
胸が痛かった。

そして今週は、台風が去ったあとの強風で、
すれ違って、会えてない。

切ない。
切ないねムギ。

ムギには絶対、ママの声が聞こえてるはず。
それでも帰って来られない、理由があるんだよね?

長い出張に出かけた夫からは、ムギのこと頼むよ、とメールが来た。
もちろん、命がけで守るけれど、会えないんだよ。
切なくて辛くて悲しくて、
どうしたらいいのかわからないよ。


夏の暑さも、冬の寒さも、雨も、
ムギと一緒だから、頑張って乗り越えられる。
一緒だよ、って言って、乗り越えて来たし、これからもそうする。

会えない切なさは、どうすることも出来ない。
ムギ、どうして帰って来てくれないの?
ママ、ムギに会いたいよ。

昨日はいっぱい一緒に過ごしたじゃん。
胸に抱いたら、そのまま抱っこさせてくれてたじゃん。
どうして今日は、会えないの?

教えてよ…。

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やさしいお姉さん。

わたしは、お姑さんの世話をしていないばかりか、
母屋の家事に参加していないことについて、
当人である夫や、長女に対してよりも、
より一層、お姉さんに、申し訳なく感じている。

嫁に出て行った人なのに。
お姉さんの体にはペースメーカーが入っているのに。
家事も、お孫さんの預かりもあってご多忙なのに、
よく来てくださっている。


お姑さんがリハビリ病院を退院する際の会議で、
担当ケアマネさんが、はじめて、夫に妻がいることを知った。(←わたし)
奥さんがいるんでしたら、とケアマネさんが話し始めたら、
夫がではなく、お姉さんが、
「その人は精神的な疾患があって、何もできませんから。」と
言ってくださったのだ。

多分、夫もそういう類いのことは、言うかもしれなかったが、
夫より先に、お姉さんが言ってくださったことが、
ありがたく、そしてとても申し訳なく、
合わせる顔もなくて、わたしは泣きながら夫に謝った。

でも、お姉さんに、何をどう話せばいいのかがわからず、
いつか、お詫びやお礼をお伝えしたいと思いながらも、
避けてしまっていた。

けれど、夕べ、いらしたのが、お姉さんの娘さんだったとは気が付かず、
挨拶をしなかったので、
そのことも含めて、初めて、お詫びと、お礼のメールを昼間送った。
お嬢さんに失礼なことをしてしまったので、
お詫びをお伝えください、と書き添えた。


今日、夕方、ムギに会って、
ムギはまた愛情優先でずっとわたしに乗っていたのだが、
誰かが門扉を開けて入って来たので、
長女が返って来たのかと思い、わたしは懐中電灯を消して、
自分の気配も消した。

ところが、その人はずんずんとガレージ入って来たので、
ビックリしたムギが、飛び上がって逃げた。
わたしも逃げる態勢を取ろうとしたら、
お姉さんだった。

なのでわたしは帽子を脱いで正座して、
改めて、ご挨拶をして、お詫びした。

そのまま、お姉さんがいろんなお話をされた。

20分くらい、話してたと思う。
お姉さんの娘さん(昨日来た人)は、統合失調症になられた時期があり、
幻聴なども出て、重かったようだが、
いまはだいぶ良くなられて、社会復帰されて、
介護に関わる仕事をなさっている。
それでも、波があって、
どうすることもできない鬱にはまる日もあるとのこと。

さらに、今は、下の息子さんもちょっと鬱状態と、パニック障害を患われて、
苦労していらっしゃるそうだ。

なので、お孫さんを預かる機会も多いそうだが、
色んなことが出来るようになって行く小さい子と接するのは、
希望が持てて、介護の暗さから一時的に脱することが出来るらしい。

だから、疲れるけど、なるべく預かるのよ、とおっしゃっていた。

わたしは、何一つ出来なくて、本当にお荷物でしかなく、
申し訳ありません、と言ったら、お姉さんが、
「母の世話をして欲しくて結婚してもらったんじゃないんだから、
そこは全然、いいのよ。気にしないで。
出来る人がちょっとずつ力を出し合ってやれるから、あなたは気にしないで。」
と言ってくださったのだ。
ありがたくて、涙が出そうだった。

後ろめたくて、恥ずかしくて、引け目があって、
辛い毎日。
でも、いいのよ、いてくれて、話し相手になるだけで、
弟はずいぶん救われるんだから、と言ってくださった。


夫と再婚する直前のこと、
お姑さんの80歳のお誕生日会が開催されて、
一族が集まり、わたしを紹介してくれることになっていた。

わたしが、夫とキッチンでワタワタしているとことろに、
お姉さんと、娘さんがなだれ込んで来られて、
まだ紹介も済んでないのに、
「嬉しいわ~。」と、言ってくださったのだ。

もちろん、お姉さんの耳にも、わたしがうつ病持ちだということは、
入っている。

嬉しいわ、と言ってくださったとき、わたしは、うろたえた。

それが、可愛い弟に後添えが出来て嬉しいわ、なのか、
母親の家事負担が減ることとか、
将来母親の面倒を見る人が来てくれて嬉しいわなのか、
その場では、わからなかったのだ。

だって、夫には、「うちの母を少し楽にさせてやってくれ。」と
頼まれて家に入ったのだから。

お互いに、非常に甘かったと思っている。

大家族の暮らしが合わず、わたしは鬱が悪化してしまい、
ほぼ、寝ているだけの毎日となり、
お姑さんを手伝うどころか、
お姑さんにご飯を作っていただき、洗濯までしてもらったのだ。

その生活は、とても辛く、
付き合っていた時の優しい夫はもういなくて、
いつも不機嫌で、
わたしは、単なる、お荷物に成り下がった。

アパートの2階が空くとわかって、そこに移り住みたい!と
夫に願い出たら、
夫はその日のうちに、お姑さんと話を決めてくれた。


あの時、お姉さんが、「嬉しいわ。」って言ってくださったのは、
弟にまた伴侶が出来て嬉しいわ、ってことだったのだ。
お姉さんのお子さんは、離婚の経験をされているので、
いろいろ思うところがあったのだろう。

お優しいお姉さんで、わたしは本当に救われた。

デイサービスから帰っていらしたお姑さんに、
「お帰りなさい、おかあさん。」と言ってみたら、
「いつもすみませんねえ、あなたも家にお入りになったら?」と
おっしゃってくれた。
誰だかわかってるのか、わからないのかは、わからないけれど、
夫とお姉さんで、手厚く介護されていることがわかった。



今日のムギも、超甘えん坊さんだったよ。
お姉さんとお姑さんが家に入られたので、呼んでみたら、
すぐに戻って来て、また脚に乗って来た。

寂しかったんだね。
お互い、ラブラブしようね。

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すねると損するんだよ。

夕べ、夜中に、ムギに会えなかった。

このところ、会えない日はなかったので、
呼んでも帰って来てくれなくて、心配だし、寂しいし、
辛い気持ちで寝た。

いつもなら、翌朝、たとえ数分でも、夫が餌をやりがてら、
ムギは小屋にいたよ、とか、
何時ごろに帰って来たよとか、
教えてもらえるので、それで充分安心できるのだが、
夫は当分留守だから、わたししかいない。

今日は、30分早く起きて、ちまに餌をやってから、
すぐにムギを見に行った。

ムギはガレージにちゃんといた。
良かった、会えた。
わたしが座って呼ぶと、すぐに寄って来てくれて、
脚の隣にくっついて伏せしてくれた。

その体を少し撫でて、ああそうだ、と思い、
オデコの傷にお薬を塗った。
わたしは、ムギに明るい時間帯にめったに会えないので、
薬は夫が朝、塗ってくれているのだ。

そしたら、ムギが機嫌をそこねてしまって、
わたしを飛び越えて、車の下に、入ってしまった。

ああ…、失敗した。
もっといっぱい撫でて、気持ちが落ち着いてからにすればよかった。
後悔したが、もう遅い。
ムギは本当に気難しくて、こちらが手順を間違えると、
怒ってしまって、寄って来てくれなくなるのだ。

何度呼んでも来てくれないので、這いつくばってムギを見て、
ムギお願い、出て来て、と何回も頼んだが、
頑として出て来ない。
わたしも出かける支度があるので、余分な時間は無い。

仕方がないので、夕べあげられなかった、ちゅーるを器に入れ、
車の下に差し入れしたら、
それは綺麗に食べた。
「ムギ、ママ夕方また来るからね。」と言い聞かせて、
部屋に戻り、パンを食べて着替えて出かけた。


今日はお姑さんはデイサービスに行っているので、
帰って来るのは5時半から6時までくらいの間だ。
なので、ムギに会いに行くのは夕方6時過ぎ。
ちょっと時間が出来たので、雨の日に履くブーツか靴を探した。

何軒も店を回ったが、先週の台風の時に売り切れていて、
履けるものはもう残っていなかったし、
わたしの、甲が高く、幅が広く、太い足首では、
例えサイドがゴムであろうが、ジッパーがついていようが、
全く入らないことが判明した。

靴屋さんではなく、洋服屋さんで、雨の日用のスニーカーを売っていた。
それは、紐を緩めれば履けるし、安かったので、
それを購入。

あとはお弁当とパンを買って帰って来た。

ちまの世話をして、シャワーをして、
着替えてムギに会いに行った。

ムギは、爪とぎにお座りして、まっすぐわたしを見つめて、待っていた。

「ムギちゃん、会いに来たよ。」
そう言うと、ムギは可愛い声で鳴いて、
すぐに寄って来て、そのまま脚に乗った。
しっかりしがみつくように、乗った。

うんうん、ムギ、わかるよ。
寂しかったんだね。
さっき、自分が意地張っちゃって、ママが行っちゃって、
ムギも寂しかったんだよね。

ムギは振り返ってニコニコし、ゴロゴロ喉を鳴らした。
ただ、ひたすら、乗っていた。

途中、ウェットシートで体を拭いて、ブラッシングもした。
いつもなら、「おかかくれ!」と鳴くのだが、
何も要求しない。
ただただ、甘えて乗っている。
ムギ、寂しかったね。おんなじだよ。
夕べ会えなくて、寂しくて、昼間はちょこっとしか会えなくて、寂しくて、
ママも、ムギと同じ気持ちだよ。


一時間くらい乗っていると、誰かが門扉を開けて入って来たので、
わたしは、長女が帰って来たのだと思って、
懐中電灯を消した。
自分の気配も消した。

ところが、その人物は、まっすぐガレージに入って来て、勝手口に来た。
ビックリしてムギは飛び上がって逃げて、
わたしもビックリして、多分ちょっと飛び上がった。

長女が早く帰れない日で、ヘルパーさんを頼んだのか、と思った。
そんな予定、聞いてないよ~。
わたしは、振り向かず、彼女が「おばあちゃんの世話をしに来ました。」と言うので、
「そうですか、お願いします。」、と言ったら、
「お元気ですか?」と聞かれたので、
それが、誰が元気であるかを聞かれてるのかがわからず、
「わからないです。」と答えた。

不思議なのは、ムギの対応で、
ムギは遠くまで逃げることはせず、
彼女が勝手口の鍵を開けるのに手間取っている姿を見ると、
まだ彼女がいるのに、戻って来て、わたしにまた乗ったのだ。

勝手口は、鍵が2種類あって、その2個の鍵が入った箱に、
更にテンキーの鍵が付いているという、
非常にめんどくさい構造なので、なかなか開けられずにいたようだ。
ムギはわたしに顔を向けて、しっかりしがみついていた。

ちょうど夫にメールを打っていたので、
今、ヘルパーさんが来て、びっくりしました、と書いたら、
二時間後くらいに返事が来て、それはヘルパーさんではなく、
お姉さんの娘さんだとのこと。

当然、わたしも顔見知りだ。
わかっていたら、きちんとご挨拶したのに。
だからムギは、この人を知ってる、大丈夫、と思ったのだね。

今夜は彼女が泊ってくれて、明日はお姉さんが来てくださるとのこと。
助かるね。
長女一人では、キツすぎるものね。


ムギがしがみついて離れないので、
「ムギ、そろそろおかかでも食べようか。」と水を向けてみたら、
食べたくなったらしく、降りて座った。

おかかをやったら、もう7時半だし、帰ろうと思ってたのに、
食べたらまたムギが乗って来た。

甘えっ子ちゃんの可愛いムギ。
ね、ムギ。すねたりしても、いいことないんだよ。
自分に返って来ちゃうんだよ。
もう、意地張るのは、やめようね。

すると、ムギが何かを見つけて飛んで行った。
相手は、ゴキブリだった。

実は、ムギの床の下には、ゴキブリがいるのだ。
たまに、細い隙間から、出て来るのだ。
「ムギ、行けっ!」と応援したが、
ムギは、セミは食べちゃうくせに、ゴキブリは食べないらしく、
ただ見ていた。
まあ、食べるとこを見るのも嫌だけどね。


ちまは、抱っこすると、いつも舐めてくれる。
顔も手も舐めてくれる。
でも、ムギは、めったなことでは、舐めてくれない。

脚がない方の首とかを、カキカキできないだろうから、
ちょっと強めにカキカキしてやると、
お礼に舐めてくれることがある。
今日はお礼に、ざーりざり、ざーりざり、と手を舐めてくれた。


このあと、また会いに行くけど、会えるかな。
居て欲しいな。
命を預かる責任が重くて、体も疲れちゃう。

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迷惑をかけない。

わたしは母屋の家事に参加してない。

今日を皮切りに、夫が連続9日日間の出張&宿泊クラス会に、
突入した。
お姑さんの世話は、長女がやる。
了解を取ってから出張の予定を入れた、と夫は言う。

わたしは、手を出せないと決まった以上、口も出さないが、
そんな長い留守で、長女が大変だろうから、
平日の夕飯に、一品作るとか、やろうか?と
夫に聞いてみたら、
中途半端なことをしないでくれ、長女の気持ちにもなれ、と言われた。

継続して出来ないのであれば、いっそやるな、という意味に取った。

だから、心の中で心配し、心の中で応援しているが、
敢えて何もしない。
継続してやれないからだ。
気まぐれに、たまたま出来たからと押し付けるのは、
暴力的だと思った。

だからせめて、迷惑を掛けないように暮らすことを心掛ける。

ムギのことで手を煩わせない。わたしがやれる範囲でやり、
ムギには少し不自由をかけるが、我慢してもらう。

わたしも、自分が具合が悪くならないよう、気をつける。
急病でどうしてもの場合は、
一人で救急車に乗る覚悟で、
入院の荷物は作ってあり、薬もわかりやすく置いておき、
ちまの世話の仕方については、詳しく書いてある。

ちまは、飲んでいる薬が多いので、世話が大変なのだ。
これも、長女にではなく、ちょっと遠いが、
友達に色々知らせてあって、もしもの時はお願いできることになっている。


夫が北海道に出張の時には、
本当に、いつもかも、なにかが起きて、
自分もまた、胆石が詰まってしまって、大変だったので、
夫をあてにしていてはいけないのだ。

実際、結婚している、という事実があるだけで、
一人暮らしなんだから、
一人暮らしの人は、一人で救急車に乗るんだから、
そう考えれば、別になんていうことはない。


日ごろの生活で、夫に頼っていることが多いが、
なるべく自分でやれるよう、トライしてみようと思っている。

先日は、修理から戻って来たコンポステレオを、
自分でつないだ。
生まれて初めてだ。
今までは、電気屋さんがやってくれるか、
やってくれるパートナーがいたので、そんなことをやったことがなかったのだ。
説明書と首っ引きで、
ええ? こんなんを刺すんで、いいのか??と思いながら、
何度か間違えつつも、やり遂げることが出来た。

多分、やればできるのだ。
日ごろ、夫がどんなふうにやってくれてるかを、注意深く見て、
覚えておけば、
いちいち下手に出て、お願いをして、
俺は忙しいんだよ、暇じゃないんだよ!などと言われることなく、
自分のことは、自分でやれるように、
なって行けるはずだ。


ただ、そうは言っても、わたしは身長が低くて、
届かない部分が多い。

この部屋に越した時、それを見込んで、4段か5段のステップ脚立を
買うつもりだったのに、
先に夫が2段のを買って来てしまった。
がっくり来た。

その高さでは、わたしには、キッチンの吊り戸棚の上段は届かない。
押入れの枕棚にも届かない。
もちろん、エアコンの上なんて、もってのほかだ。

先週、枕棚から出したいものと、片づけたいものがあって、
その2段のステップでは、どうしようもないので、
椅子の上に、小さい椅子を乗せて、その上に立ち、
作業をした。

作業そのものは出来たのだが、降りる時に気を抜いて、
落ちた。

それでスネに怪我をした。

脚立は、母屋の物置小屋の中にあるらしいが、
わたしは、もうこれは、自力で暮らすために、
自分のを買おう、と決めた。

4段あれば、どの棚にも手が届くし、
電球が切れたら、自分で交換できるはずだ。

夫の、「メシメシ、風呂風呂、寝る寝る」はもう、聞きたくないので、
自分でできることを、もっと増やして、
手間を取らせないようにしていかなくてはならない。


自立して生きて行くということは、経済的なことだけでは成り立たず、
精神的に、自分で何でもやる、と思わないといけない。

さっき、4段の脚立をネットで注文した。
玄関の内側の照明が暗くなったので、
近々、LEDに変えよう。

いつも、夫に、扇風機をしまってもらい、
ガスのファンヒーターを代わりに出してもらっているが、
自力でまだ、やったことがないので、できるかどうかわからない。
説明書を探して、やってみよう。
でも、扇風機のバラシ方がわからないか…。

今回だけ、お願いして、そばでよく見ていて、
次回からは自分でやろうかな。


とにかく、夫が先に亡くなってしまったら、
頼める人がいなくなるわけだから、
自分でできるようなものにしておくことが大切だと思う。

本心では甘えたいけど、いつも、忙しい・時間がないと言われるので、
なるべく自力で生活しようと思っている。
迷惑をかけないようにね。

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言葉が届かない。

夫は、本当によくやっていると思う。

嘱託勤務にはなったが、手を抜かずにしっかり仕事をしているし、
母屋の家事と、お姑さんの面倒を、
長女と分担してやっている。
朝のゴミ捨てや、朝のムギの餌やりもやってくれてる。

本当にスペックが高いし、
よくやってると思うし、
疲れてることだろうと思う。

愚痴があれば聞こうと思っている。
わたしでもやれることがあったら、やろうと思うけれど、
残念なことに、夫には、言葉が届かないのだ。

お疲れさま、と言っても、「ああ疲れてるよ。」
と、トゲのある言葉しか帰って来ない。

風邪を引いているので、「ゆっくり眠ってね。」と言っても、
「寝てる暇なんてないし、どうせ寝られない。」と言う。

明日から出張だから、「じゃあ出張、気をつけて行ってらっしゃい。」と言えば、
「気をつけようがない。」と言う。

何にも、あの人の心には、届かないんだ。

「あ~そう、じゃあ、お大事にね、って言っても、大事にしようがない、って言うんだよね。
いっつもそういう風な返事しかしないね。何を言っても無駄だね。」

わたしはもう、言われっぱなしの人生は嫌なので、
夫にそう言って、自分の部屋に帰って来た。

トゲのある言葉を投げれば、
トゲが返って来るのだと、夫はまだ、気が付いていない。
わたしが、ずっとずっと、我慢を重ねて来たからだ。

言いたい放題言われて、
こちらが話していれば遮られてまともに聞いてもらえないので、
丁寧にメールしても、ざっとしか読んでもらえず、
そんな話聞いてない、と言われる。

こちらの言葉が、本当に通じない相手なのだ。

いたわりの言葉も、ねぎらいも、心配も、
一切、受け取らない。
トゲのある言葉で反逆して来るだけ。

そして嫌な思いをするのは、「気をつけて行ってらっしゃい。」と、
そう言ったわたしのほうなのだ。

馬鹿馬鹿しくなった。

何のために言葉があるの?

クラス会などの飲み会に行くときだって、わたしはいつも、
「楽しんできてね。」と言って送り出す。
でもいつも、「別に楽しくない。」と言うのだ。
「うんありがとう、行って来るよ。」って、
言えない人なのだ。

先妻さんだったら、この人を一体どう扱っただろう。
聞いてみたいよ。
なんといってあげたら、この人は安らぐの?
それとも、やっぱり言葉の通じない、異国人なの?


わたしは、親に優しくされたことがなかった。
兄も姉もおらず、家庭内で優しくされた経験はない。

最初の結婚では、「嫁=ただ働きの奴隷」だったので、
誰からも優しくされなかった。

わたしの頭を抱いて、撫でてくれたのは、
小さい息子だったのである。

その時、人に優しくされるということは、
こんな気持ちになるんだ!と、びっくりした。


だからわたしも、出来れば優しくありたい。
できればね。
相手がトゲを持っていて、それを受け取らないばかりか、
トゲを投げて来るならば、
もう、言葉かけも、しない方がマシってこと?

それは自分を孤独にするだけなのに。


夫が先妻さんを亡くしたことが、本当に気の毒だ。
わたしなんかと再婚しても、
何一ついいことがなかった。
可哀想に。生きてて欲しかったね。
すごく、素晴らしい方だったんだよね。
夫からも、お姑さんからも、
何百回も聞いたよ。
わたしとは大違い。

彼女なら、今の夫に、なんと言葉をかけてあげるだろうか。
夢に出てあげて、伝えてあげて欲しい。
言葉のとどかない、彼は孤独だよ。

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なかなか休めないものさ。

わたしはいつも、一番会う頻度の高い美容師さんに、
日常の出来事や気持ちを話しているが、
彼女に言わせると、
「ゆっくり休まなくちゃいけない病気なのに、全然休んでないじゃないですか。」
だそうだ。

確かに、稼働時間が短いので、
動いている時は、めちゃくちゃ色々やっていて、
のんびりとしていることなんてない。

でも、そのおかげで、洗濯物をためてるとか、
部屋が埃だらけとか、
シンクに食器が山積み、にはなっておらず、
ちまを抱っこしてたり、ムギと一時間半も一緒にいたりと、
生活の、時間帯については非難されるだろうが、
内容としては、充実していると思う。

料理もたまにはする。
夫のシャツにアイロンをかけたりもする。

なので、本当に今日はのんびりしたなあ~っていう日は、
彼女から言わせると、2カ月に一日くらいしかない、とのことだ。

うん、そうだね。
カウンセリングに行ったり、精神科に行ったり、
リウマチの病院にも行くし、
ドラッグストアへの買い出しにも行く。


土曜日は、最後の最後で、ムギを綺麗にする作業をして、
疲れ果てて、11時間半も眠った。
日曜日はもう、暴風雨とわかっていたので、シャッターも開けず、
借りているDVDと、録画した番組を二つくらい見た。
夕飯も簡単に炒め物をご飯にかけて食べた。


月曜の朝に、燃えるごみを出してもらうため、
日曜日の夜中に、母屋の裏の物置に、ゴミを入れさせてもらうのだが、
暴風雨がすごくて、ゴミはもう縛ってしまい、
雨のやみ間に、ササッと行って来ようと思って音を聞いていた。

雨が止んだので、ゴミと、
そしてムギに会えた時に使えそうなものを色々持って、
降りて行った。

ムギは、小屋の中ではなく、車の下、後方にいた。
まず、ゴミを物置に入れてから、近づいてムギを見ると、
また、前夜と同様に、シッポがぐしょぐしょに濡れて、毛羽立っているのが見えた。

ああ、ムギちゃん。
ずっと小屋に入っていてくれたら、そんなことにはならないけど、
トイレにも行くし、敵がもし来たら戦うしかないし、
そんな姿で…と、辛くなった。

でも、すぐまた暴風雨に戻るのはわかりきっている。
その場でネットで天気図を見たが、
まだ台風は、御前崎を通過したばかりなのだ。
だから、濡れた床を拭いて、敷物や座椅子を出すことは、
やれない。

ムギ、シッポ、拭いてあげるからおいで、と言ってはみたが、
ムギは来てはくれない。
せめて、と思い、ガラスの小さい器におかかを入れていたら、
ムギが匂いにつられて、近寄って来た。

車の下に入れてやったら、喜んで食べた。
「シーバも食べる?」と聞いたら、食べるみたいで、そのままいるので、
シーバも入れて差し出したら、自分で器から食べた。

そのあとは、車の前の方に移動してしまった。

ムギの体があれだけ濡れているということは、
ベッドも濡れているはずだと思い、
ベッドを探ると、やはり、ベッド内の敷物はぐっしょりだった。
これは、想定して準備していったので、新しいタオル地の敷物に、
交換してあげることができた。
これなら、濡れたシッポで入っても、水を吸収してくれる。

ムギには、
「ムギ、タオル交換したから、また小屋に入って寝なね?」
と言い聞かせて、シッポを拭いてやれない辛さで心が苦しいまま、
部屋に戻った。

戻ったと同時に、またひどい暴風雨になった。


夫は、毎朝、お姑さんのオムツのお世話をしている。
シャワーを使わなくてはならない場合も多いそうだ。
時間が足りないよと言っていたので、ムギのことは頼めない。

でも、台風が直撃だから、もしかしたら朝の電車が運行できなくて、
会社に行けないかもしれないので、
そこに希望を持って、ムギがまたぐしょぐしょなのに、
拭いてやれず、とても辛いこと、
暖かい濡れタオルで、体を拭いてやる時間なんてないよね…?と
メールだけして、
わたしは辛くて、セロクエルを増量して飲んで、眠った。

目の前に、ぐっしょり濡れた愛猫がいるのに、
拭いてやれない。
無力感にひしがれて、辛かった。
台風が憎かった。

おかかを食べてくれたから、孤独じゃないってことだけでも、
伝わってたら嬉しいんだけれど…。


朝、夫から何通かメールが入っていた。
わたしはもうろうとしたまま返事をした。
ムギを、暖かいタオルで拭いてくれたそうだ。
でも、全然汚れてなかったよ、と書いてあった。

そうか、ムギ、ただ、濡れてただけだったんだね?
土曜日みたいに、泥だらけだったわけじゃないんだね?
わたしはすごく、ホッとした。

ふとメールの時間を見ると、朝の9時くらいだった。
夫に、「通勤中なの?」と聞いたら、
風邪がひどくなったので、休みましたとのことだった。

夫が使っている路線は事故で止まっていたので、
どのみち、会社にはたどり着けなかったと思うけどね。

ムギはいっぱいパパに甘えたそうだ。
良かった。
今は夫はお姑さんの世話と家事で手一杯で、
ムギとゆっくりする暇がない。
ムギもそれはわかっていて、小屋に居て可愛いポーズはするものの、
パパはすぐに行っちゃうもんね、って思っていて、
出て来てくれないそうだ。

でも、今日はパパに甘えたい日だったらしく、
いっぱい甘えている写真が送られて来た。
ムギ、良かったね、ムギはパパを大好きだもんね。


わたしは14時にやっと起きられて、
起きてからちまの世話をしてパンを食べて、
すぐにムギに会いに行ったのだが、
朝は風がやんでたらしいのに、ちょうど吹き返しの風が来ていて、
ムギはわたしの脚に乗っていられない、というので、
小屋におかかを差し入れてやった。

いろいろ点検して、また夜に来るね、と約束して、
部屋に戻った。

そこからはフル稼働。
ロングスリーパーなので、使える時間が短いのだ。
洗濯を回して、ちまのベッドの階段にしている箱がギシギシいうので、
中にパッキンを詰めて作り直し、
ムギの冬物のベッドの敷物を使いやすいようにちょっと縫って、
干しっぱなしだった洗濯物を畳んで片づけて、
仕上がった洗濯を干して、
夕飯には、混ぜご飯を作った。

食べた後、夫のシャツにアイロンをかけていると、
夫から電話があり、ムギに会っちゃって、呼ばれて、ムギ待ってるんだけど、
自分は風邪だから、キミが来れない?と言われた。

この場合、ムギが呼んだのは、パパなのだ。
だから、わたしが代わりに行っても、ムギは納得しない。
寄って来ないのはわかりきっている。
今日のムギは、パパに甘えたい日なのだ。

だからわたしは断った。
いつもの夜中の時間に行くよ、ムギ、時計持ってるし。

案の定、夫が夕飯を食べ終えて覗くと、
ムギはまだひたすら、パパを待っていたらしく、
ラブラブしている写真が送られて来た。

ムギにはね、いつも明確な意思があるんだよ。
それは、人間の力では、どうすることもできないの。


今週は、本当に久しぶりに雨じゃない日が続くようだ。

嵐は、ムギには過酷だし、わたしも、無力感を味わって辛い。
台風は、今後、日本に来る確率は増えて行くらしい。
ムギが濡れない工夫を、もっと考えなくちゃ。

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三日分のことをやったよ。

土曜日は、すごく大変な一日になった。

疲れ果てて、パソコンをひらく気力もなく、
倒れこんで眠って、11時間も眠った。


先週月曜日に、美容院で白髪染めをしたのだが、
どうしても色が入らず、サービスでもう一回染めてくれるとのことで、
まずは美容院へ。

パン屋だけ寄って帰って来て、ちまの世話をして、
着替えて、次はちまの病院へ。

ムギは、近くのバスで行ける病院にかかっているが、
ちまは、ちまを譲ってくれた保護主さんが絶大な信頼をしている、
遠くの病院にかかっている。
この先生のおかげで、腎不全を早期に発見してもらえたのだ。

夫の運転で、都心を抜けて一時間かけて行っている。
その日は、起きた時、ちょうどタイミングよくちまがトイレにはいったので、
準備しておいた、ちま専用のレンゲでオシッコをキャッチできて、
フレッシュなのを持ち込むことが出来た。

院内検査の結果では、悪化はないとのこと。
爪切りや耳掃除、肛門絞りもやってもらい、
丁寧に音を聞いてもらって、触診してもらって、
今日は異常はなかった。

次回、念のために血液検査をするのが12月なので、
次の予約をもうしてから帰途についた。

車の中で、夫とはずーっと喋っていた。
普段、ほとんど会わないので、色々喋った。

これでももう、充分な活動量。

帰宅できたのが20時半。
そこから、夫のお気に入りの居酒屋に行って、
飲んで食べて、
帰って来たら23時頃だった。

わたしが着替えていると、夫から、
「ムギ、小屋に入ってるよ。」とメールが来た。

前の日の夜中には、ムギに会えなくて、
台風が来るから、もうその対策をしてから、帰ったのだ。
敷物と座椅子を大きなビニールに入れてくるみ、
ベンチの下に置いている様々な用具も、ポリ袋に入れてくるんだ。

ムギの小屋の屋根をあけて、
奥に詰めてあった寒さ対策のバスタオルを取り除き、
その分、ドームベッドを、奥に移動させた。
少しでも雨の吹き込みが少なくて済むようにだ。

食器は小屋の中に入れ、餌の缶は勝手口から家に入れて帰った。

土曜日の朝、雨は小降りで、ムギは小屋にいたそうだ。
夫が、ちゅーるを小屋に入れてやったら、
舐めて、しばらくしたら、今日はパパ、時間あるみたい、とわかって、
出て来て抱っこされたようだった。
良かった。


そういうわけで、夕べ会えてないし、この後どんどん雨風がひどくなるから、
いるなら、今のうちに会っておこうと思って、
支度をして、降りて行った。

ムギに、「会いに来たよ。支度するから、ちょっと待っててね」
と声を掛けて、なるべく音を立てないよう、そーっと動く。
全部くるんであるので、支度が大変。
ガサガサと大きな音がすると、ムギが小屋から逃げ出してしまうので、
慎重に行動した。

ムギは、「待っててね。」が理解できる子なので、小屋に入ったまま、
待っていてくれた。

支度が整って、わたしが座って、小屋に手を入れて撫でると、
ムギは「ぐふ~。」と喜んで、クルッとお腹を見せて可愛いポーズをしてくれた。
しばらくお腹をモフって、わたしがもとに戻って座椅子に座ると、
ムギが律義に出て来て、わたしの脚に乗ってくれた。

乗るとき、いつも、無い方の右脚をカバーする意味で、
手を添えて乗せるのだが、
夕べのムギ、下半身が、グッシャグシャに、濡れて汚れていたのだ!

ええっ?
ムギ、どうしたの?と、心の中で叫んだ。

今までだって、何度も台風を経験しているけれども、
濡れているムギに出会ったことがないのだ。

ちょっとした雨で、どこかから出て来て帰って来る時に、
体の表面だけ、ちょこっと濡れてた、ぐらいの経験しかない。

うわわ、どうしよう!
これは、シャワーを浴びさせたいレベルの汚れだ。
ただ濡れているのではなくて、砂でジャリジャリなのだ。

夫に、バケツでお湯を持ってきてもらいたかったが、
夫は酔っていて、もう寝るとメールが来た。
「ムギが泥だらけなんだよ!」とメールしたが、
そりゃ大変だね、という返事で、ヘルプは求められないのがわかった。
かと言って、抱きかかえてアパートのお風呂場に連れて行くのも、
一人では難しいし、ムギもそれをよしとはしないだろう。

手元にあるものだけで、何とか綺麗にするしかない。

けれど、台風対策をしてしまったので、必要なものは全部、
袋に入れてくるまれているのだ。
ムギはわたしの脚に乗っていて、機嫌は悪くない。
でもこんなに泥まみれ砂まみれで、さぞ、気持ちが悪いだろう。

ムギを驚かさないよう、逃げないよう、
細心の注意を払って、体をねじり、
ベンチの下のポリ袋から、体拭き用のウェットシートを取り出せた。
ひとまず、それを惜しみなく使って、拭き始めた。

汚れているのは、無い方の脚の付け根から、
腰から、シッポの全部。
濡れているだけでなく、ジャリが深く入り込んでいる。

シートで拭いても拭いても、すぐに茶色になってしまう。
何十枚も使った。

次に、これもまた、ポリ袋でくるんでしまった用具入れの箱から、
ブラシを取り出した。
この時はさすがに、ガサガサ言わせてしまい、ムギが降りてしまった。
「ムギ、おいで。綺麗にしてあげる。しゅーこしゅーこ、しよう?」
わたしはブラッシングのことを、楽しくなるよう、
「しゅーこしゅーこ」と呼び、歌いながら楽しくやっている。
ムギはそれをやられるのは好きなので、戻って来て、
また脚に乗ってくれた。

ブラシをかけて、毛の中に入り込んでしまっている細かい砂利を取り除く。
そしてまたウェットシートで拭く。
ブラシ。
シート。
ブラシ。
シート。
この繰り返しを、40分くらいかけてやった。


ムギは、ちゃんと理解していた。
ママが自分の汚れを綺麗にしてくれようとしてる、ということを、
ちゃんと理解していて、
時々自分から体勢を変えたり、腰を浮かしたり、
そればかりか、「ありがとね。」みたいに、ニコニコしてくれるのだ。

本来なら嫌がるはずの、毛並みに逆らって拭いたり、ブラシしたりを、
許してくれてたし、綺麗になって行くにしたがって、
ゴロゴロと言い始めた。

やっと、シートで拭いても茶色くならなくなって、
乾いたタオルで、仕上げにたっぷりと拭いた。
すごく大変だった。

でも、こんな汚れた状態で、自分ではどうすることもできず、
小屋に入っていたんだ、と思うと、
不敏で、
早めの時間に来てやって、本当に良かったと思った。

ムギ、辛かったね。気持ち悪かったでしょ?と言うと、
振り向いて、ニコニコしてくれた。

そのあと脚から降りて、きちんと座って、
「なんかくれ!」と鳴いたので、おかかをあげたら、喜んで食べた。
シーバも食べる、とうので、じゃあもっとこっちに来て座って、というと、
ムギはその通りにしてきちんと座り、
手からシーバを食べた。

そのあとちょっと離れたので、その隙に、
ムギのベッドに敷いてあった敷物を新しいものに交換できた。

ムギはまた戻って来て、脚に乗ったので、
ひざ掛けでくるんでやったら、そのまま体を預けて、
まったりと、愛情をチャージし始めた。


ムギは、雨の夜にいないことが結構ある。
どこか、いい隠れ家があるのだ。

雨の日に、呼ばれて帰って来る時も、
濡れにくいルートを知り尽くしているので、
本当に、ちょこっと濡れたムギしか見たことがない。

だから今回は、きっと戦っていて、
そのはずみで、水たまりのところに、倒れこんじゃったんだろうね。
可哀想に。猫は濡れるのが大嫌いな動物なんだから、
どんなに気持ち悪かっただろうにね。

本当にすごい汚れだった。
手元にある物だけで綺麗にするのは、大変だった。

ムギはわたしを信頼して体を預けてくれて、
ママが綺麗にしてくれてる、ってわかっててくれたし、
そのあとも、ずーーっと脚に乗ったまま、
一時間が経過した。
「ムギ、ママ、ちょっと脚が痛くなっちゃったから、帰ってもいい?」
そう聞いても、知らんぷり。
そうだよね、一緒に過ごしたいよね。
でも、脚が限界…。

わたしが道具を片づけ始めると、ムギも諦めて降りてくれた。
わたしは立ち上がろうとしたら、脚がつってしまい、悶絶した。

ムギには、あしたは雨も風もすごいから、
小屋に入っているんだよ。
会いに来られないからね。ご飯はパパにもらってね、と
言い聞かせておいた。



そういうわけで、一日に三日分くらいの仕事をこなした感じ。
本当に疲れ果てた。

でも、ムギを綺麗にしてあげられて、本当に良かったよ。

今の時間、まだ、暴風雨だ。
もう少し後で、行ってみる。
小屋に入ってくれてたらありがたい。
おかかでも差し入れして来よう。

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メンタル強いな!

わたしの夫は、思い込んだら、止まらない。
わたしとまだ、飲み友達の頃からもう、
結婚することしか考えていなくて、
はっきり言うと、すごいストーカーまがいの行為をされて、
どれだけ激怒したかわからない。

何度も何度も求婚を断ったが、全然折れることがなかった。
その強いメンタル、すごいよ。
普通、相手が嫌がってたら、ちょっとは引くよね?
その行為は迷惑です、とか、
それは要りません、とか言われたら、ちょっとは考えるよね。

でも夫は、一切、相手の気分なんてお構いなしで、
自分があげたいと思ったら、いくら断っても、
持って来る。
職場にまで押しかけて来る。

リンゴは好きじゃない、食べない、って言い続けているのに、
会うたびに、鞄からリンゴを出して来て渡される。
もともと好きじゃないのに、リンゴ恐怖症になった。
(去年からやっと、わたしはリンゴが食べられるようになった。)

自分がいいと思うものは共有しないと気が済まないし、
自分が行きたいところには一緒に連れて行かないと気が済まないし、
本当に、本当に、苦痛だった。

夫が追っかけをやっているアーティストさんのライブに、
毎回連れて行かれて、
別に彼女の唄が嫌いなのではないが、ライブというのが無理なのに、
地方公演にまで連れて行かれるようになり、
とうとう、「も~う無理!!」と爆発した。

夫の趣味嗜好に、口をはさむつもりはない。
お互いに好きなものが違って当たり前だし、
もしも少し共通して好きなものがあれば、ラッキーなだけで、
無理して相手に合わせることは、しんどすぎる。

興味のないものを見せられても、気分が悪い。
見たくないものは、見ないのだ。

しかし、鋼のメンタルを持っている夫は、
本やDVDを、
一回断っても、また再度持ってきて、「面白いから見て!」と、
押し付けて置いていく。

面白いのかもしれない。
面白いのかもしれないけれども、
面白いと思うツボは、人それぞれ、違うから、
こういうものを強要することは、間違っている。

宗教の勧誘みたいで、わたしはものすごく不快なのだ。

見たくない、と言ってもDVDを置いて行かれて、
読まないと言っても、お経の本を置いて行かれて、
そういう、好みではなく興味のないものが、自分の手元にあることが、
わたしには、とても不快なのだ。

だから、夫には、悪いけど、興味ないし、見たくないし、
持ち込まれるのは、暴力と同じなんです、と書いて、
お経の本とか、見たくないDVDとかを部屋に返しておいた。

わたしは、わたしが選んだものだけを見たり読んだりしたいのだ。
それは、夫の趣味とは合わないので、
一緒に楽しもうよとは誘わない。
面白いと思う、ツボが全然違うもの。


そうしてようやく、何も持ち込んで来なくなって、安心してたら、
今夜また、DVDを持って来た。
面白いから見て!と言う。

いや、だからさ、見ない、って、言ったよね?
話、聞いてない?
伝わってない?

それが面白かったのなら、自分で何回も見ればいい。
わたしには、興味のない分野だ。
わたしは、わたし自身が見たくて買ったDVDすら、
まだ見られる環境にないのに、
面白いから見て!と強要されて、置いて行かれたら、
気持ちが悪くて辛いので、
「見ない。見ない。見ない。」とただ繰り返して、持ち帰ってもらった。


夫のその強いメンタル、
ある意味、すごいけどね!

仕事には活かされているのだろうし、
メンタルが強くなかったら、お母さんのお世話も出来ないだろうし、
いい方向に働いていれば、素晴らしいと思う。

でも、人に圧力をかけるのは、いけないと思うよ。

わたしは夫より自由な時間があるが、
ロングスリーパーだし、猫たちに時間を割いているので、
録りためた番組を全然見れていなくて、溜まっていくばかりだ。

そんな状況なのに、興味のないものを見る余裕はないよ。



いや~、マジで、引かない強さを持ってるって、すごいよね。
そういうの、迷惑なんですけど、って、
わたし以外に言われたことないのかな。

わたしたちは、親の顔色ばかり見て育ったから、
ごり押しとか、できないよ。
あんなに丁寧に説明して、持ち込まないで欲しいとお願いしたのに、
全然、気持ちが届いていなかった。

もう、なんか、びっくりしたわ。

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完全復活!

ムギの不調で心が痛い。
退院して来たときの、あの、喜びに満ちた元気な姿の後だから、
心配で、不安でたまらない。

子供を育てた経験があるから、わかるのだ。
なんとなく、おかしい、って思うと、
夜や翌日に、熱を出したり吐いたりするんだ。

どの観点で、おかしいと感じるかは色々だけれど、
わたしの場合は、前夫がいても、役立たずで、
わたしと息子の二人という関係、一対一だったので、
顔色とか、声の出し方とか、はしゃぎ方とか、
いろんな細かい情報で、察知するのだろうな。

猫は、動物の中でも、特に、悪い症状を隠し通す傾向が強いそうだ。
群れを作らず、常に一人で獲物や敵と対峙するため、
弱っている姿を、見せないようになっているそうだ。

だから、人間が注意深く見ていないと、
倒れた時には手遅れの場合もあるのが怖い。


昨日は昼間も元気がなく、
夜になって大雨で、
心配でたまらず、いつもより一時間早く、会いに行った。

宵の口には小屋に入っていたのだが、
夜中に、ムギは留守で、餌も、カリカリの上にちりばめたシーバだけ、
拾って食べたような形跡。

ムギが雨の日に留守だと、会えない確率が高い。
どこかで倒れてたら、どうしよう…
探しようがないではないか。

不安な気持ちを抱えて、敷物を敷いて座椅子を出して、
座って、ムギを呼び続けた。

ちゅーると、シーバも、すぐにあげられるよう、準備した。

すると、数分して、あの可愛い鳴き声がして、
ムギが帰って来てくれたのだ!

ムギが鳴いた!

ムギは昨日、一切声をもらしていなかったのだ。
可愛い声を久しぶりに聞いた。
帰って来てくれた。

ムギはまっすぐ、わたしの脚に乗って来た。
背中に触れると、結構雨に濡れていたので、
急いでちびタオルを出して、ムギの背中を拭いた。

そしたら、ムギが、ゴロゴロと言ったのだ。
拭いてくれて嬉しい、ってことだよね?

ムギ、大丈夫?
ムギ、具合はどう?と聞くと、ゴロゴロ言っている。
体を拭き終わって、全身をチエックしていると、
ムギはふいに降りてしまって、ちょこんと座り、
こちらを向いて、「なんかくれ!」と、鳴いた。

ムギ、食べれるの?
ホント?
何から食べる?
ママ何でも持ってるよ?

ムギの目線がちゅーるに行ったので、じゃあちゅーる食べようねと言いつつ、
器にちゅーるを絞り出して、ムギの前に置いた。
すると、夕べとは打って変わって、すごいスピードで、舐め始めた。

そう、そうだよ!
これがムギちゃんだよ!

アッという間に舐めてしまい、わたしが器を拭こうとしていると、
今度はシーバの袋を見つめている。
「ムギ、シーバも食べるの?」と聞くと、食べるようで、
きちんとお座りしている。
違う器に、シーバを出していたら、近寄って来て頭を突っ込もうとする。
待ってムギ、ママがあげるから待ってよ。

シーバは、一粒ずつ、手からあげている。
高級なおやつだからね。
ムギは退院して来た時のような感じで、
どんどん食べて、結局、一袋全部食べ切った。

ムギちゃん、完全復活だよ!

わたしは本当に本当に、嬉しくて、ホッとした。

どんなに心配したことだろう。
一人で病院に連れて行かなければならないか、と
もやもや考えていたのだから。

食べ終えたムギが、脚に乗って来たので、
寒くないよう、雨が当たらないよう、フリースを掛けてやり、
「ねえ、ムギ、ママにはわからないけれど、何かが解決したってこと?」
と、聞いてみた。
すると、ムギは振り向いて、ニコニコした。

そうかあ、良かったなあ。
良かったねムギ。
昨日は辛そうだったもんね。


多分、だけれど、食べすぎてて、便秘でもして、
お腹が痛かったのではないかと思う。
体を拭くときに、いつもなら体を浮かせてお腹も拭かせてくれるのに、
それをさせてくれなかったから、
きっと、お腹が痛かったか、苦しかったんだと思う。

しばらく乗っていて、足りたようで、ムギは自分で小屋に入った。
もう寝るから、っていう顔をした。

小屋の中に、餌の器を入れる時、シッポが邪魔で、
シッポをひょいと持ったら、
爪を出さない優しいパンチで、ぺし!とされた。
寝るから触るな、ってこと。
わかってるよムギ~。

ああ~、本当に良かった。
安心した。

母親の勘って、当たるものだから、
これからも気をつけよう。

ムギの場合、排泄を管理してやれないので、
ちゃんとオシッコ出てるか、うんちくんが出てるかが、見られない。
だからこそ、様子がおかしかったら、
注意しないといけないと思った。


今日は夕方ではなく、昼間に会いに行った。
夫が、朝は小屋に入ってたよとメールをくれてたので、
行けば会えると思ったのだ。

お姑さんがデイサービスに行っているので、ちょうどいい。

ムギは小屋のなかで、ぬくぬく寝ていてくれた。
今日も雨で、最高気温が12度にしかならない寒い日だったので、
居てくれただけでも嬉しい。
手を入れて撫でたら、機嫌がいい時の声で、
きゅ~んって、可愛く鳴いて、出て来てくれた。

敷物を敷いて座椅子を出して座って、ムギと一緒に過ごした。
夫に朝もらった餌は、もう空っぽだった。

一時間ぐらい一緒にいて、おかかと、シーバ半量を食べた。
また夜中に来るね、と言ってわたしは買い物に出掛けた。


一方、ちまちゃんは、ドームベッドにほぼ入り浸り。
3日目になったので、ちょっと出て来る回数が増えて、
今日は何回か抱っこタイムがあったが、
昨日なんて、トイレと餌の時以外、ずーーっと入ったままだった。
こんなに気に入ってくれて、
本当に買って良かった。

子供たちの健康が、一番の幸せだね。
これからも気をつけて見守るよ。

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失恋でもしたのかな。

夕べ、ムギに会いに行ったら、留守だったので、
座って、呼んで、待っていた。
だいぶ経って、ゆっくり歩いて帰って来てくれたのだが、
いつもみたいに鳴かないし、ローリングもしないし、
ただ無言で、わたしの脚にすっと乗って来た。

なんとなく、しょんぼりしている。
撫でても、ゴロゴロ言わない。
寒いので、ムギにもフリースを掛けてやった。

色々話しかけてみるが、心ここにあらず、って感じ。
そのうちに、気が済んだのか、自分で小屋に入った。
寒い時は、小屋の中でちゅーるを食べるのだ。

なので、ちゅーるを器に絞り出して、小屋に差し入れた。

ところが、ムギは、食べようとしないのだ。

ビックリしてしまった。
ムギにとって、今、一番、好物なのが、ちゅーるなのに。
入院中の、激しいストレスの中でも、
ちゅーるだけは食べられたのに。

ムギどうしたの?と尋ねても、じっとりとした目をしていて、
なんにも答えてくれない。
器をもっと奥に押し込んで、
「ムギ、ちゅーる食べな?」と言ったら、
匂いを嗅いで、ゆっくり、食べ始めた。

いつもは、お皿がピカピカになるまで舐めるので、
最後まで舐めやすいように、お皿を回してあげているのだが、
それをする必要もなく、ムギは途中でやめて、
そっぽを向いた。
もう要らない、というサインだ。

ちゅーるを残すなんて…
初めて食べ始めてから、初めてのことだ。
ムギ、どうしたの?と聞いても、不機嫌な顔をしている。
もう寝るから、という感じだったので、
器を洗って拭いて、夫にムギが元気がないとメールしておいた。


あんなに元気になって、もりもり食べてたのに、
いったいどうしたんだろう。
どこか具合が悪いのだろうか。
心配だ。

今日は予定がなかったので、ヘルパーさんが帰ってから、
まだ明るい時間帯に、ムギに会いに行った。
ムギは小屋のそばにいた。
でも、喜んで鳴かないし、ローリングもしない。
無言である。

おかしい。何かが、おかしい。

わたしが座ると、ムギは寄って来て、すぐに脚に乗って来た。
小屋の中にある器を取り出してみたら、
朝、夫が餌を与えたままの状態で、ムギは全然食べてなかった。

退院してきて、あんなにめちゃくちゃ食べてたのに、
いったい、どうしたんだろう?

でも、熱はないし、左手を握ってみたが、嫌がる様子も痛がる様子もない。
だから、何か他の理由なのだ。

ムギはただ黙って、わたしに乗っている。
体を拭いている時、「お腹ちゃんは?」と言うと、
ちゃんとお腹を浮かせて拭かせてくれるのだが、
今日はそれをしてくれなかった。
ブラッシング前に、夫が用意してあったフロントラインをやった。

わたしはいつも暗い時にしか会わないので、
フロントラインは、夫が朝、やってくれてるのだが、
最近、ムギは朝、小屋から出て来てくれないそうで、
やれないまま、ムギ箱の上に置いてあったので、やっといた。

慣れないわたしがやったので、首の真後ろじゃなく、
ちょっと右肩寄りになってしまったせいか、
ムギが不審がって、一度脚から降りてしまった。

ムギ、おいで、ブラッシングしよう、と誘ったら、
また乗ってくれて、いろいろお喋りしながらブラッシングしたが、
ムギは、いつもみたいに振り向いてニコニコしてくれることもなく、
なんだかしょんぼりと、わたしの脚に乗っている。

朝から餌を食べてないことが気にかかる。
でも、熱もないし、普通に歩いているし…。

ムギ、失恋でもしたのかな。
何か精神的に、ショックだったのかな。

しばらく乗っていて降りたので、「ムギ、おかか食べる?」と聞いたら、
食べるようで、座ったので、
小皿におかかを入れて、近くに置いてやった。

そしたら、それは食べてくれた。

うん、おかかを食べられるなら、命の緊急性はないだろう。
この間、小屋で倒れてたときは、鼻先におかかを持って行っても、
ピクリともしなかったのだから。

食べて、一周してくると、また脚に乗って来た。
なんだか、充電ステーションみたいだね。
ムギは、無言で、ゴロゴロも言わず、ニコニコもせず、
ただ黙って乗って、チャージしていた。

そのあと降りたので、「ムギ、シーバ食べる?」と、袋を見せたら、
寄って来てお座りしたので、手からあげた。
よし、食べた、と思ったのだが、6粒食べて、離れて行ってしまった。

でも、離れて行くときに、車のタイヤで爪とぎをして、ダッシュしていったので、
どこかが痛いわけではなさそうだ。

退院してから、猛烈に食べたので、
お腹でも痛くしたのかなあ。
お外暮らしなので、排泄を、目で確認できないのが、致命的なのだ。

ムギ、失恋でもしたのかなあ。
何があったんだろう。
体調が悪いのだろうか。
聞いても答えてくれないよ。

このあと、また会いに行って、食べたかどうか、
そしてちゅーるを食べるかどうかを、確認しなきゃ。

命を預かるのは、本当に大変な作業だ。


来週から、夫の留守が9日間、続く。
出張と、宿泊のクラス会と、出張。

その間、長女がお姑さんの世話をする。
わたしは一人で、猫二匹の様子を見なくてはならない。
すごいしんどい。

夫はだいぶ参ってるので、出張は気晴らしになるそうだ。

ちまムギに、異常が出ないことを、祈るのみだ。

またずっと、雨続きになるようだし、しんどいなあ。

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うちのお姫さま。

話題が多いので、ついムギのことをたくさん書くが、
うちにはもう一匹、天使のようにかわいいお姫さまがいる。
天使のちまちゃん。

ちまは、サバトラ×白。
アレルギー持ちで、お腹をいつも舐めていて、毛がない。
なのでタプタプしたお腹ちゃんは、ピンク。

見た目、ちいちゃい乳牛を想像していただくとわかりやすい。

目は綺麗なマスカットグリーンと金色のグラデーション。
お鼻はピンクにブチがあり、
肉球は、あずき色。

天真爛漫で、フレンドリーで、誰にでも懐く。
吐く回数がちょっと多めだけれど、
可愛い可愛い天使ちゃんだ。


去年、ちまにはゴージャスなベッドを買ってもらった。
猫のベッドなんて、割と安くて、2~3千円で充分いいのが買える。
それまで使っていたベッドをひょいと裏返してみたら、
もうボッロボロだったのにびっくりしてしまい、
天使ちゃんをあんな古いヨレヨレのベッドで!、と申し訳なくなり、
夫に、6800円もする、豪華なベッドを買ってもらったのだ。

ちまは気に入って、そのゴージャスベッドを愛用していた。

冬場はそのベッドにホットマットを仕込み、ふわもこの敷物を敷いて、
ちまにはわたしのベッドの隣で寝ていてもらった。

夏場は、特にベッドにはこだわらず、
色んな場所で寝るので、あまり気に掛けないでいいが、
今年、こんなに寒くなって、
去年と同じように、ゴージャスベッドを出して設置したのに、
なぜだか、ちまは、頑として入ろうとしない。
ホットマットを仕込んだから暖かいのに、
嫌がって、わたしのベッドにずっといる。

わたしが寝る時も、一緒に寝る。

わたしは、寝付くときは、横向きになって、抱き枕を抱かないと眠れない。
けれど、目覚めると、仰向けで大の字になっている。
つまり、かなり寝相が悪いのではないか。

ちまは、寝る時には、わたしの横腹や脚にくっついて寝ているが、
わたしが目を覚ますと、ベッドには居なくて、
キャットタワーの箱から出て来る。

側にいたいのに、きっとママの寝相が悪くて、
仕方なくキャットタワーに行くんだろうなって、考えてた。

先週、夫とホームセンターのペットショップに行ったとき、
ドーム型ベッドがいっぱい売りに出ているのを見て、
「ちまもこういうベッドが欲しいかなあ~。」と言ったら、
「ちまは部屋にいるんだから、要らない!」と
夫にすげなく切り捨てられた。

でも、ちまはお腹には毛がないし、背中の毛も薄くて、寒そうなので、
ちまが寝ていると、わたしがしょっちゅう小さいフリースを掛けてやってる。

そして、お風呂場には、ムギの保護施設が、そのまま残してある。
ムギの真冬用のドームベッドは、小屋に入れて使っているが、
薄手のドームベッドは、どうしてもの時のために、
まだお風呂場に置いたままなのだ。

ちまが時々、「お風呂場見せて~。」というので、開けてやると、
ムギがいないことを確認し、
その、薄手のドームベッドに入る。
そして、しばらく出て来ない。

だから、その、苺模様のベッドを、ちまは欲しいのかと思い、
リセッシュして、干して、一度部屋に設置したことがある。
でも、ちまは、一切入らなかった。
あれがムギのベッドだと、わかってるんだ。


急に寒くなって、薄い毛布を二枚重ねて寝ているが、
起きて毛布を畳むと、ちまは昼間、その上で寝る。
わたしはしょっちゅう、フリースを掛けに行く。

うん。ちまに、ドームベッド、買ってあげよう。

わたしは段ボールを母屋から持ってきて、
あれとあれを組み合わせて台にして、
そこにベッドを置けばちょうどいいはず、と思い描いて、
徒歩で行ける近所のホームセンターに行ってみた。

でももし、下品なものしかなかったら、また夫にあの
ホームセンターに連れて行ってもらうしかないか、と思ったが、
すごくいいのを売っていたのだ。

今どきのペット商品にしては、珍しい、無地。
内側もふわふわモコモコで、外側は、無地のベージュとこげ茶の二種。
大きさも、思い通りのものだった。
わたしはこげ茶のほうを買って、急いで帰った。

段ボールをガムテープで補強して、二つ連結し、
それでは低いので、浅い段ボールもまた同じように、
補強して二つ連結した。
その上に、厚手のタオルマットを敷き、
ホットマットを置いて、
そして、ドームベッドを、設置した。

わたしがなにかの作業に熱中している時は、ちまは、
寄って来ない。
怒られるのがわかってるからだ。
ちまはキッチンで、様子を眺めていた。

OK!
出来た!
高さはばっちり。わたしのベッドと同じ高さになった。

ちまを抱っこして、連れて来て、
「ちまちゃん、ちまの新しい、寝るベッドだよ?」と言って、
ちまの上半身を、入れた。

出て来ちゃうかな?と心配だったが、ちまは、瞬時に理解した!
こちらを向いて、クンクンしたあと、
「ゴロゴロゴロ!」と喜んだのだ!

そしてそのまま、しっとりと収まった。
中のクッションもふわモコなので敢えて何も敷かない。
内壁もふわふわ素材なのだ。

ちまはすごくすごくすごく、気に入ったみたいで、
全然出て来ず、
わたしの夕飯を狙いにも来ず、
入ったのは6時前だったのに、10時半になってやっと出て来て、
やっと餌をねだった。

そして、餌を食べると、さっさと、ドームベッドに戻った。
どんだけ嬉しかったんだろね。
でも、本当は、こんなにまで喜んでくれるとは思ってなかったので、
わたしもすごく嬉しい。
手を入れてみると、充分暖かいので、
寝る時、いつも暖房は消すんだけど、これなら、ちまも大丈夫だね。

わたしのベッドと地続きみたいになっているので、
一緒に寝ている感じもあるし、
わたしが寝転んで話しかけると、
ちまは手を伸ばしてわたしの頬を撫で、
指を舐めて、喜びを表現してくれた。

ああ、かわいい…。

買って良かった。
たった3,000円だったよ。
ちまがこんなに喜ぶなんて。
とっても嬉しい。
ちま、今までごめんね。今年からはもう背中も寒くないよ。

今も入っていて、全然出て来ない。
ちまには、ゴージャスベッドもあるし、
すみっこ暮らし用の小さいベッドもあるし、
キャットタワーの箱にもふわふわのマットを敷いてあるし、
部屋中、どこでも好きなところで寝ていいんだよ。

うちの大事な大事なお姫さまなんだよ。

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サクラとムギ。

ムギは夕べ、小屋でぬくぬく寝ていてくれた。
ムギが小屋に入って、くつろいでくれていると、
わたしは本当に嬉しい。

頑張って早めに冬仕様にしておいたので、
寒いから、ホットマットを通電したのだ。

小屋に手を入れて撫でると、
ムギは、「ぐふ~。」と言いながら、クルッと仰向けになって、
お腹を見せて、一番かわいいポーズをやってくれた。

あああ~、かわいいよ~。
たまらん~。

しばらくキャッキャとお腹をモフらせてもらい、
証拠写真も撮って、そのままムギを見つめていたら、
雨だし、寒いのに、律義に出て来て、
脚に乗ってくれた。
わたしはもう真冬用の大きなひざ掛けを掛けている。
そこにムギがすぽっとはまり、
ムギには小さいフリースを掛けてやる。

そうしてラブラブ過ごした。

そのうち、自分から小屋に入ったので、
ちゅーるを小屋で食べて、そのあと寝るってことだなと思い、
ちゅーるを差し入れたら、喜んで食べた。

そのまま寝るんだろうと思っていたが、小屋から出て来て、
ムギは小雨の中、パトロールに行ってしまった。


月曜日は冬の気温と聞いていたので、
小屋の中のベッドの入り口あたりに、
袋に入れたカイロを仕込んでおいた。

夕方、会いに行くと、ムギは留守だった。
相変わらずの雨。
週が明けたばかりだが、週末には台風が来るらしいので、
もうずーーーっと雨、ってことじゃないか。

何回か呼んで待っていたら、ムギがあの、可愛い声で鳴いて、
帰って来てくれた。
嬉しい。
でも、一滴も濡れてない。

外から帰って来たんじゃないんだ?
ひょっとして、物置小屋の下か、意外に車の下にいた?

とにかく機嫌よく帰って来て、またすぐに、脚に乗って来た。
去年までのように、恐る恐る乗ってみる、ではなく、
ごく当然のように、まっすぐ目指して来て、乗る。
今日もムギの体を拭いてチエックして、フリースを掛けた。

餌は空っぽだった。
冬に向けて、一生懸命食べてるようだ、
まだ冬毛になってないし、皮下脂肪ももっと必要だよね。
頭の大きなハゲが治って毛が生えて良かったね。

しばらく乗っていて、降りて座ったので、
おかかをあげて、すると、シーバの袋も見つめているので、
シーバも今食べるのと聞いたら、食べたいと言うので、
半分、手からあげた。

そうしたら、パトロールに出て行ってしまった。


わたしが夕飯を食べて洗濯を干して、
録画した番組を見ていたら、また、外から、
猫が争う声が聞こえた。

取っ組み合っている音ではなく、少し離れて、けん制し合っている声。
まあ、ムギが勝つし大丈夫だろう、と思っていたのだが、
余りにも長く鳴いているので、心配になり、
外に出て、見下ろした。
ムギは門扉の内側に居て、相手が外側にいるらしい。
ムギはわたしの気配感じて、自分の部屋に戻って行った。

相手の猫が、まだ小さく鳴いているので、降りて見に行ったら、
サクラだった。

サクラは、ムギの妹だ。
見た目がすごく可愛くて、ムギと見分けがつかないくらいそっくり。
ただ、小さいのと、脚が4本あるだけ。

なんだ、サクラだったの?
サクラは、人慣れしているので、
一定の距離は保つが、逃げ去ることはしない。
わたしはしゃがんでサクラに話しかけた。

サクラ、ここはね、もうムギちゃんのおうちになったの。
だから、サクラはもう、来ちゃいけないよ。
いくらサクラでも、ムギは、ダメなんだってさ。

サクラはしょんぼりした顔で聞いていた。


この地域に、一斉にノラ猫があふれた日、
美人局(つつもたせ)で来たのが、可愛いサクラだったのだ。

サクラは人懐っこくて、小さくて、めちゃくちゃ可愛い。
夫にすり寄って、だしを取ったあとの鰹節をもらったのだ。

その時、ちょうどわたしが実家から帰って来て、
サクラが余りにも可愛いので、この子飼おうよ、と
ネットを取りに行っている間に、
サクラはする~っと逃げてしまった。

その様子を、アパートの階段下で、じーーっと見ていたのが、
ムギだったのだ。

ムギは夫にロックオンした。
翌日から、サクラではなく、ムギが、ガレージにいついて、
夫に餌をねだるようになったのだ。

シャーッって言いながらもお腹を見せ、
「敵意はありません、ご飯を下さい!」と、必死だった。
ムギが3本脚だと夫が発見して、
「今日もあの3本脚の子が来ててさ、」というので、
わたしが勝手に、「ムギ」と名付けて呼んだ。

じゃないと、あの時、ノラ猫が多すぎた。
サクラのほかに、もう一匹、キジトラの「マメ」。
もう一匹、キジトラ。
ムギが家に入ったあとガレージに住み着いた「コゲ」。
他に、白黒ハチワレ、白ブチ、茶トラのノラ猫が、そこら中をうろついていた。

ムギは半年間、家猫をやったが、
申し訳ないことにまた、外猫になった。
それでも、床があって小屋があって、暖房があって、
常に餌をもらえるその状況は、妬ましかったらしく、
冬になると、ノラ猫たちが、毎晩毎晩、一匹ずつ、ムギを襲いに来る。

毎晩毎晩戦って、
雪も降って寒くて、ストレスフルで参ってしまい、
ムギは病気になってしまって、緊急入院になったのだった。

その間、わたしは夫に言って、ムギの小屋を封鎖してもらった。
もしも他の猫が入ったりしたら、
わたしはそいつを、躊躇なく殺すよ?と言ったのだ。

ムギが入院中で留守の間も、
ノラたちは、二匹つるんで夜回りをしながら、
「ムギはいねえか~。ムギはどこだ~。」と探し回っていた。


ノラ猫の寿命は、わずか4年平均だと言う。
そのデータにビックリした。
家猫なら、20歳も夢ではないからだ。
ムギも、たまたま、ちゃんと小屋で倒れていてくれたから、救えたが、
よそで倒れていて、あと数時間経っていたら、
命はありませんでした、と言われたのだ。

だから、人が目で見つめていないノラ猫の寿命が短いのは、
理解した。

今年に入って見かけたのは、
白ブチの弱っちい猫と、サクラだけだ。

サクラは、あんなに可愛いから誰かに飼われたかと思ったが、
夏に外で出会って、まだノラでいることがわかり、
その後、アパートの前の塀に来ていて、
ムギにえらく怒られていたところを、夫が見ている。

サクラはムギに甘えたかったのだろう。
追い払われて、しょんぼりとしている写真が、
夫のスマホに残っていた。

ムギに、ねえムギ、サクラは、妹でしょ?
妹でも、ダメなの?と聞いたら、
ムギは聞こえないフリをしていた。

今夜も、甘えに来たサクラを、ムギが怒って追い返したのだ。

サクラはしょんぼりしていた。
でも、情けを掛けてあげることはできないし、可愛くて元気そうだったから、
きっとうまく取り行って、
どこかで餌をもらいながら生きてるんだね。

みんな、ムギの小屋がうらやましいんだね。

夕べも争う声を聞いたが、それもサクラだったのかな。

だれか、あの可愛いサクラを飼ってくれたらいいのに。
小さくて、ムギに瓜二つで可愛いんだ。


ムギ、男らしく頑張ってる。
甘える時は、きゅ~んって可愛い声で鳴くよ。

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絶対勝つはず。

夕べは、夫はムギに会えたが、
わたしがいつもの夜中2時に行ったときは、
ムギは留守だった。

餌も空っぽだった。
めちゃくちゃ食べたねえ。

座って、ひざ掛けを脚に掛けて、
ムギを呼びながら、待った。
遠くまでパトロールに行ってしまっているだろうか。
会えるだろうか。

すると、10分ほどで、ムギはゆっくり歩いて帰って来た。
無言で帰って来て、ちょっとローリングをすると、
そのまままっすぐ、わたしの脚に乗って来た。

ムギちゃん、ありがとう、帰って来てくれたんだね。
会えて嬉しいよ。

夕方は、ムギが高揚していて、全然じっとしてなかったので、
恒例の、体拭きと、ブラッシングが出来ていない。
ムギ、お体フキフキしようねえ、と声をかけて、
ウェットシートで、歌を歌いながら、いつものように拭いた。
お腹ちゃんも、と言ったら、ちゃんとお腹を浮かせて、
拭かせてくれた。

なんでもよくわかっている。
ムギは賢いねえ。

そのあとブラッシングをして、
のんびり乗っていたのだが、
30分弱で、ムギは自分で小屋に入った。
「ムギ、小屋でちゅーる食べるんだね?」と聞いて、
小皿に絞り出して、ちゅーるを差し入れ。

ムギはしっかり全部、綺麗に舐めた。

このまま、もう寝るというので、
じゃあまた、明日ね、と声を掛けてわたしも帰った。

小屋には暖房を入れてあるので、暖かく眠ったことだろう。


今日は本当は、夫とホームセンターに行きたかった。
ムギのキャリーを新しく買ってもらいたかったのだ。

今、ムギが使っているのは、布製で、軽いけど、
すごい安物で、
あんずが来てすぐのとき、結膜炎になって、
慌てて近くで、間に合わせで買った、ちゃちな作りのもの。

ファスナーと、マジックテープで止めるだけなので、
中からムギが頭をぐりぐり持ち上げると、
マジックテープなんて簡単にはがれる。
すると、ファスナーも開いてしまう。

くたっとしていて、自立できないので、一人で捕獲しても、
入れにくい。
2月の、キャットドッグの時に、買い替えようよと、夫に言ったのだが、
どうしても買ってもらえなかったのだ。

だけど、実際に、今回わたしが一人で捕まえて、
一人で連れて退院してきて、
捕まえたときは、ムギはもう、グッタリしていたので何とか入れられたが、
退院して来た時は、小屋の準備をしている間に、
ゴリゴリ頭で押して、開いてしまい、ムギが半身、出て来たのだ。

これがもし、他の場所で起きてしまったら、
どうするのか。

だからもう絶対に、自立する、セミハードタイプで、
肩掛けも出来て、縦にでも出来て、スポッと入れられるものが、
欲しかった。


でも、夫の予定は知らないし、聞かされてもいない。

寝ていて、夫が車を出すために、門扉を開放している音で、
目が覚めた。
なのですぐ、「買い物ですか?」とメールしたら、
そうだというので、ムギのキャリーを買って来て欲しいと、
お願いした。
前に、一緒にその店で見て、こういうのが欲しいんだと
わたしが言ったのを覚えていれば、買ってもらえるだろう。
夫が電話して来たので、そう説明して、頼んだ。
夫は、店から写真を送る、と言って出て行った。

ちゃんと欲しい形のキャリーバッグの写真が送られて来た。
一枚目がこげ茶で、クロコダイルの型押しがされてるもの。
いやいや、動物病院に行くときに使うのに、
ワニ革風、は、ダメだろ。

二枚目は、シャンパンカラーの水玉模様のだった。
すごく色合いが良くて気に入ったので、そっちがいい、と返事をして、
それを買って来てもらった。

持ってきてもらい、古いキャリーから敷いてあったタオルを出し、
洗濯機に入れ、
古いキャリーはリセッシュして、外に干した。
新しいキャリーには、タオルを敷いて固定し、
ペットシーツも敷いて貼って、
ポケットに診察券を入れて、クリップで留め、
バッグの底にガムテ―プを貼り、名前を書いた。


そのあと、ムギに会いに行った。

ムギは車の下に居て、わたしを見つめていた。
しゃがんで、「ムギ、ママ会いに来たよ。」と言うと、
ふぅーんと小さく鳴く。
ムギ、おいで~と言いながら車の後ろに回り、
座って待っていたが、ムギは来ない。

…すねてる。

そうか、パパは車で帰って来たら、そのあと出掛けちゃったし、
ママは見え隠れしてるのに、ちっとも来ないしって、
すねてるんだ、とわかった。
「ムギ、ごめん、待ちくたびれたんだね。ごめんよ。
ちゃんと会いに来たから、ムギ、お部屋に来てよ。
ラブラブしよう? 一緒に過ごそう?」と、
お出迎えに上がった。

もう、ムギは王子さま待遇。

それでも、数分待たされて、やっと来たと思ったら、
一回ローリングして、まっすぐわたしの脚に乗った。
本当にムギは、ツンデレ。
気難しい。
人間みたい。

体を拭いて、お腹も拭かせて、と言ったら、くるんとお腹を見せてくれて、
脚の上でしばし、へそ天の可愛いポーズをして見せてくれた。
ブラッシングもして、しばらくしたら降りて座ったので、
おかかタイム。

シーバも食べる、と言う。
袋の半分量くらい食べた。

食べると一周してきて、また脚に乗って来た。
そのまま、一時間近く、乗って動かず。

ひざ掛けをしているわたしの脚に乗っているので、
大丈夫とは思うが、
寒いといけないので、ひざ掛けの角をそっとめくって、
ムギに掛けてやった。

わたしは、自分の夕飯、全然考えていなかったことに気付いた。
ちょうど夫から、帰って来るメールが来たので、
お弁当を買って来てもらえるよう、お願いした。

夫が帰宅して、ムギはようやく降りた。
いっぱいラブラブしたね。


洗濯が終わっていたので、取り出して、パンパンやってると、
ネットに入れて洗った、わたしの夏物のカーディガンが、
ティッシュだらけになっている。
え?
ポケットなんてないのに、なんでティッシュ?と思ったら、
白いシートとブルーのシートが出て来た。

あっ!
やっちゃった!
ペットシーツが、混じってったんだ!
これ、ポリマーだ。

あ~あ、大事なカーディガンなのに…。
仕方なく洗面所で、ポリマーを洗い流し、
明日以降、もう一回洗濯。

他の衣類は、パンパンしたら取れたので干した。



夜になって、外から、猫が争う声が聞こえて来た。
一匹は、ムギだ。
ムギの留守中に、ムギのテリトリーで悪さをした奴がいて、
ムギが対峙してるんだな、と思った。

でも、応援に行っても仕方がないので、
そこはムギが自力で勝たないと意味がないので、
心の中で、「ムギ頑張れ!」と念じた。

いっぱい美味しい物食べた後だし、
愛情のチャージもした後だから、
絶対にムギが強いはず!
ムギが勝つはず!

でも、怪我をしていないか、後で会えたら、しっかりチエックしよう。
自由には、危険がつきものだね。
ムギ、頑張って!

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ボクは自由だ!

夕べはたっぷりと寝て、自然に目が覚めるまで寝ていた。
起きたらちまが喜んで乗って来て、
膀胱をフミフミしてくれた。
飛び起きるよね。

雨がひどいのだろうと予測していたが、
起きた時は降ってはおらず、その後も弱い雨が降ったりやんだり。

こんな感じなら、ムギを今日退院させるのがいいな、と思った。

いくら、外敵がいないと言っても、
入院生活は、ストレス満載のはずだ。
ムギは餌を拒否し、水も飲まずにいるらしい。
早く、日常に戻してあげよう、と決めて、
夕方早めに、病院に行った。

土曜日なので混んでいる。
夕べの処置と、今朝の様子で退院は決まるのだが、
わたしはきっと退院できると思って、
そのように準備していた。

面会室から呼ばれたら、今日の退院は無し。
診察室に呼ばれたら、今日、退院。

ワンちゃんだらけでうるさい待合室で、
しばらく待った。

すると、診察室の扉が開いて、呼ばれた。
退院だ!

ムギはすでに、キャリーバッグに入れられた状態で渡された。
もう膿も出ず、腫れも引き、熱も無くなったので、
お返しします。
お外の子で、気軽に捕まえられないでしょうから、
二週間、効果の続く抗生物質を注射してあります。
ですが、毎日傷口は見て、
腫れてないか、膿が出て来ていないか、
チェックしてください、とのことだった。

ムギの頭のハゲも相談したので、その塗り薬も出してくださった。

あの夜、この先生が折り返し電話を下さり、
ムギちゃんならいいでしょう、と判断して、診察を引き受けてもらえたので、
本当に助かった。
ありがたかった。
わたしは、あの、明治のおしゃれな箱の板チョコを一枚買って、
先生にお礼の手紙を書いて、透明袋でラッピングして持って行っていた。
帰り際に、渡すと、「わあ、ありがとうございます!」と、
気持ちよく受け取ってくださった。
板チョコくらいなら、もらいやすいよね。

お会計をして、お薬を受け取る。
もしも、夜間救急の病院に行っていたら、
一晩で軽く5万は飛ぶのだが、それ以内で済んで、助かった。

雨は小雨だったが、5キロあるムギを抱えてバスと徒歩では帰れないので、
タクシーを拾おうとしたが、なかなか来ない。
来てもみんな乗っている。

だいぶ待って、ふと病院前を振り向くと、
病院の前で降りて、そのタクシーが空車になり、赤信号で停まっていたので、
駆け寄って、手を振って、乗せてもらった。

はあはあした。

それまで鳴いていたムギは、車に乗ると、静かになった。
帰れるって、わかって来たかな?

大雨でなくて良かった。
タクシーを降りて、まっすぐムギのリビングに向かい、
封印してあった小屋をあけて、
敷物を敷いたり、食器を出したりしていたら、
ムギが暴れて、キャリーから半身出てしまった。
ファスナーとマジックテープの、弱いキャリーなので、
常々、買い替えたいと夫に言っているのだが、
やはり、買い替えないと、一人での入退院や通院は、無理だ。

やっと整って、ムギをキャリーから抱き上げて、
一回抱きしめて、「ムギ、帰って来たよ。」と言って、降ろした。

ムギは小屋の匂いを嗅ぎに行き、誰も入ってないことを確認すると、
狂喜乱舞した!

可愛い声で鳴きながら、
コンクリートの上でローリングして、喜びを炸裂させている。
車の横に行って、タイヤでガシガシと爪とぎをする。

そして戻って来てまた鳴きながらローリングし、
庭に向かって駈け出した。

今まで、ムギを、小屋に戻すときって、
いつもムギは不機嫌で、ぷいっと居なくなってしまうことが通常だった。
だから、こんなにも喜んでいる姿を見て、
「ボクは自由だ! ボクは自由だ!」と喜んでいるのが、
すごくよくわかった。

家の周りをパトロールしているのだろう、時々、
「ママいる~?」と、声を掛けてくるので、帰らずに見守っていた。
「ママいるよ~。」

するとムギは時々戻って来る。
本当に嬉しそうにしている。
「ムギ、おかか食べる?」と聞いたら、
「食べる~!」と戻って来た。
器に出してやると、すごい勢いでしゃくしゃく食べる。

そしてまた駆けて行く。
「ママ、いる~?」と呼ばれるので、
「はいはい、ママいるよ~。」と答える。

また戻って来たので、どうかなとは思ったのだが、
「ムギ、シーバも食べる?」と聞いたら、食べる!と言う。
じゃあ、こっちに来てお座りしなさい、と言ったら、
犬でもないのに、きちんとお座りをして、
わたしの手から食べた。

入院中、面会の時、ちゅーるは食べたが、
シーバは3粒しか食べられなかったのだ。

あっという間に、一袋全部食べ切ってしまった。

そしてまた駆けて行く。

まだ帰らない方がいのかな?と思いながら居ると、
また「ママいる~?」と呼ぶので、
「いるよ~。ムギ、まだシーバ食べたいー?」と聞いたら、
ムギは戻って来て、食べると言うのだ。

どんだけ空腹なんだよ、と思った。

入院中はそんな気分になれなくて、ご飯、拒否してたんだね。
いっぱい食べて、元気になろうね。

新しく開封したシーバを三分の一くらい食べると、
ようやく、気が済んだのか、
本格的なパトロールに出掛けたようで、
気配がなくなった。

なので、小屋にシーバとCdといういつもの餌を混ぜて、
入れておいた。
ホットマットも通電したので、暖かくなっている。
小屋で、ぬくぬく寝て、のびのび暮らして欲しいな。



わたしはずっと、ムギを室内で飼っていないことに、
深く罪悪感を持ってきていた。

わたしのせいだ、わたしが甘かったんだ、
わたしのせいで、半年間も、ムギに辛い思いをさせて、
わたしのせいで、夫がムギを外に返す役割をやり、
泣かせてしまった。

ムギは家猫になりたかったのだろうに、
吹き抜けのガレージに置いた小屋で、ごめんよ、
ムギ、大好き。
でも、大好きだから、一緒に暮らせないんだ…と
いつもいつも辛かった。

ムギがわたしに会いたくて、お隣の屋根に来ていると、
愛されて、会いたいと思ってもらえて、嬉しいのと同じ量、
切なくて苦しい。

申し訳なくて、恥ずかしくて、とても辛い。

けれども、今日、退院して、自分の「家」に帰って来たムギが、
あんなにも狂喜乱舞して、喜んで駆け回っている姿を見た時、
ああ、ムギは、こんな状況でも、
幸せを、感じてくれているんだ、と、思うことが出来た。

室内にいた頃、ムギは安全ではあったが、
全然、楽しそうな顔をしていなかった。
ニコニコなんてしてくれたことがなかった。

いつも拗ねた目をして、わたしたちを高い所から見下ろし、
わざと、やってはいけないところで大量にオシッコをした。

ムギは、安全であったが、幸福ではなかったのだ。

「ボクは自由だ!」と駆け回り、
ちゃんとお座りして、餌を手から食べて、ニコニコしているムギ。

これで、いいんだね?
ムギ、ここで生きて行ってくれるんだね?

ムギは、自由があり、
すぐに駆け込める小屋もあり暖かいベッドもあり、
良質な餌と、美味しいオヤツと、たっぷりの愛情を受けている。

ムギの回復力は、そこから来てるんだよね。
この状態でも、ムギ、幸せなんだね?
そう、思ってもいい?


夜遅くに帰った夫が行ってみると、
ムギは小屋の中の、暖かいドームベッドで、
丸くなって眠っていたそうだ。
可愛い写真が送られて来た。
そのあと、出て来て、ちゃんとパパにも抱っこされたとのこと。

山盛り入れておいたのに、餌は空っぽだったそうだ。
ムギ、どんだけ(笑)。


無事に治って退院出来て、本当に良かった。
愛おしいムギ。

病院、頑張ったね。
夫は忙しくて、面会には行けなかったので、今夜久しぶりに会って、
「ムギ可愛い」とメールして来た。

ちまも、ムギも、大切な大切な命。
守るために、ママは奮闘するよ!

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モフって良いとのこと。

今日はマッサージだった。
やはり、わたしに触れたマッサージ師さんは、
「どうしたらいいのかわからない…。」と絶句していた。
いつもは、「伽羅さんを揉むのは楽しいです。」と言ってくれるのに、
今日は、「手のほどこしようがない。」と言わせるくらいの、
悪い状態だったそうだ。

手だけでなく、彼女の全身を使って、
必死に揉んでくれた。

次は10日後に予約した。
今回は間があきすぎてたし、ムギのことがあったから、
仕方がないよね。

そのままムギの病院に行っても良かったのだが、
一旦帰って、ちまに餌をやることにした。
ちまに長いお留守番をさせるのが不敏だからだ。

しかし、餌を食べて、ちまがわたしのベッドに乗って、
背中を向けているので、
あ、吐くかも!と思ってちびバケツを手に持ったのだが、
間に合わずに、タオルケットに吐かれた。

すぐに掬い取って拭いたので被害は少なくて済んだ。
そのあと、何回吐くのかわからないので、
ちびバケツを持って、ちまの近くにスタンバイ。

吐くのは仕方がないんだけれど、
一粒120円もする、高い腎臓の薬がダメになるのが、痛いんだよね。
結局、3回吐いて、治まって、
にゃ~!と元気に鳴いたので、
ちゅーる(チューブ状の「ちゅ~ぶ」というものが今は売っている)を、
少しだけ溶かしたスープを出したら、喜んで飲んだ。

空腹だろうが、ムギに会う時間も大切なので、
そのまま出かけた。
病院には17時10分くらいに着いた。

担当医から話を聞いた。
経過は順調で、前足の腫れも、熱も、
ほぼもとに戻ったとのこと。
傷の壊死も出て来なさそうとのことで、安心した。

今夜の傷口の処置の結果と、明日の朝の経過を見て、
大丈夫であれば、早ければ明日退院できると言われた。

ただ、わたしは、ムギという子は、簡単には連れて来られないので、
しっかり戦える体になってからがいい、という要望を出した。
すると、先生もそれはわかっていて、もし明日退院するなら、
二週間効果が持続する抗生物質を注射してくれるとのこと。

入院生活もストレスで、ご飯も食べないし、オシッコも出せなくて、
圧迫排尿をしているそうだ。
お水も飲まないので、餌に水を含ませて摂取させている状態。
なので、早くもとの生活に戻すのもいいかもしれませんと、言われた。

ただ、心配なのは、この雨だ。

ムギにはガレージに小屋があって、小屋の中にドームベッドがあって、
絶対に、濡れないのに、雨の日に限って居ない、ということが
すごく多い。
八割がた、いないんじゃないかな。
とても不思議なのだ。
つまり、どこかに秘密の隠れ家を持ってるってことだろうけれど、
行き来する時は濡れるし、
病み上がりの体で、このあと、数日間ずーーーっと雨の予報なので、
果たして外に放してしまっても大丈夫か?
というのが、悩み。

もう、ベッドにはホットマットも仕込んで準備はしてあるので、
通電すれば暖房は効く。
小屋に居て療養してくれるのならいいのだけれどね…。
そこがわからない。

先生は、「ムギちゃんの生命力、強いですね。」と言ってくださった。
回復力が強いのだろうか。

それは、圧倒的に、かけられている愛情の差だと思う。

他のノラ猫と違って、ムギには小屋があり、
ベッドがある。
いい餌を食べて、おいしいオヤツももらえて、
たっぷりの愛情を受けている。
だから、回復力が違うのは当然と言えば当然だ。

わたしは常々、ムギに、懇々と言い聞かせて来た。

ムギ、もしも、具合が悪くなったら、必ず、小屋に帰って来るんだよ。
這ってでも、帰って来て、小屋の中で倒れるんだよ?
よそで倒れてたら、ママはムギを見つけられない。
でも小屋にさえ、帰って来てくれたら、
ムギの具合が悪いって、ママ、必ず、見抜けるからね。
わかった?
絶対に帰って来るんだよ?

今回は、多分、あらかじめ用意してあったキャリーバッグを、
ムギは見てしまって、警戒して、
わたしが呼んでいた4時間は、帰って来なかったのだと思う。

でも、熱が9度8分もあって、フラフラだったのに、
わたしが夕飯を食べに行った30分の内に、
小屋に戻って、倒れていた。
ムギ、言いつけを守ってくれてありがとうね。
救うことが出来て、本当に良かったよ。


ムギは今日は、ゴリゴリの愛情は無しで、
しっとりと落ち着いており、
ただ抱いていて欲しいと言った。
わたしの体が離れると、途端に文句を言う。
脇に顔をうずめたり、腕にアゴを乗せたりしたほか、
お腹を見せて可愛いポーズをとり、
「モフってもよいぞ。」と言ってくれたので、モフモフさせてもらった。

おかかと、ちゅーるを食べた。

酷い雨で、病院もすいており、
掃除も一通り済んでしまったようで、
ムギは迎えに来られてしまった。
診察が終了した後、入院している子の、処置が色々あるのだ。
ムギはペシャンコになって、悲しい声で鳴いた。

明日、退院かもしれないので、帰宅して、その準備をした。
土曜日だが、夫のところには来客だそうなので、車は出せないとのこと。
雨だし、重たい鞄と、
5キロのムギを抱えてバスと徒歩で帰るのは無理なので、
タクシーを使いますよ、とメールしておいた。

夕べ、いそいで衣替えをしたので、
夏物を洗えるだけ洗って干した。
まだ残ってる。

ちまにも冬用のふかふかのゴージャスベッドを出した。
去年使って、ちょっとヘタってしまったので、
真ん中を切り裂いて、パンヤを入れてふかふかにしてあるのに、
ちまはまだ、そのベッドを使ってくれてない。

季節の変わり目が、急激すぎるよね。

でも、ムギが順調に回復してくれて、
本当に良かった。
ありがたい。
ラッキーだった。
心から感謝する。

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激しい愛情表現。

ムギを無事に担当医に託すことが出来て、
本当にラッキーだった。
ありがたかった。

翌日の面会に必要なものを簡単に支度して、
その日は寝た。

水曜日はカウンセリングだったので、
ムギのことや、息子が来たときのことなどを話して、
どこにも寄らず、すぐさま電車に乗り、
地元の駅に着くと、パンを一個買って、
バスに乗り、バスの中でパンを食べてエネルギー補給をし、
ムギの面会に向かった。

病院にはバスで10分程度。
駅前からバンバン出ている、どのバスに乗っても
停まる停留所の近くの病院なので、行きやすいのだ。

病院に着いたのが17時40分頃。
申し込み表に記入して、トイレに入って、
出て来てソファに座ったら、
もう、面会室にムギが抱かれて入って来た。

担当の先生に目で呼ばれて入ると、
ムギは、平気で抱かれてはいるが、
この先生に出されるということは、なんらか処置をされると思っているので、
嫌だよう~って、鳴いていた。

ムギを台に置き、簡単に説明を受けた。
傷のところに、新たに膿は生産されておらず、
熱も下がって来て、平熱に近くなってきたとのこと。
お水は、夜中にこっそり飲んであったので、点滴はしておらず、
抗生物質の注射のみ、ということだった。

ごゆっくりどうぞ、と言ってもらえたので、
病院が閉まる19時を過ぎるまでと思い、ムギとくっついていた。

ムギは処置があると思って混乱して鳴いていたが、
10分くらい、わたしが抱きしめていたら、理解したらしく、
突然、「ゴロゴロ!」と言い始めた。
うんうん、そうだよムギ。
ママ、ムギに会いに来たんだよ?
約束したでしょ? 毎日来るからねって。

するとムギはひたすらわたしにくっついていて、
ちょっとでも離れると、文句を言う。
伏せをしてわたしの脇に顔を突っ込んだり、
腕にアゴを乗せたりしながら、ずっとくっついていた。

ムギの体を拭くシートとブラッシングのブラシを忘れた。
でも、おやつと小皿は持って行っていたので、
ムギに「おかか食べる?」と聞いたら、食べると言う。
小皿に出してやると、喜んで食べた。

次にちゅーるの袋を見つけて、それも食べたい、というので、
まずは半分、小皿に出したら、ぺろりと舐めたので、
全部食べさせた。

あとは帰る前に、シーバを食べるか聞いてみよう。

ひたすらくっついて、写真もいっぱい撮って、
夫に送りながらメールもした。

19時が過ぎて、担当の先生が診察終わったら、
お話を聞きたいので、と看護師さんに頼んでおいた。

ムギは、シーバ食べると、言ったのだけれど、3粒しか食べなかった。

担当医が来てくれたので、ちゅーる一袋を食べたことを報告。
シーバは食べなかったと言ったら、やはり自力で食事をしないので、
強制給餌をしているとのことだった。

このあと、傷口を洗って消毒する処置をするそうだ。
診察時間が終わっても、先生たちは忙しいんだね。

熱は、まだちょっとだけ高いけれど、下がると思うとのこと。
傷口が壊死を起こすことが怖いと聞いていたので、尋ねたら、
壊死は、すぐには現れず、後になって起きるので、
もう少し様子を見させてください、と言われた。

ムギが、単なる「外にいる猫」ではなく、
毎日戦って生きている猫であることを、先生は知っているので、
戦える体になったら帰りましょう、と言われた。


夕べは、不本意ながらコンビニのオニギリで夕飯にして、
午前一時くらいに、また、一瞬で寝た。
寝た時の記憶が全くないから、失神するように寝たんだと思う。


今日は地元のお祭りの為、
午後からはバスが運休になってしまうので、早起きして、
午前中に面会に行った。
9時半のアラームでは起きられなくて、起きたら10時だった。
慌てて支度して、またパンを持ってバスに乗り、
バスの中で食べて、病院に着いた。

今日は担当の先生がお休みなので、何も質問することはない。
違う先生がムギを連れて来てくれて、
カラーを外してくれた。
カラーなんて要らない子なのにね。
状態は、悪くなっていません、とだけ聞いて、
後はムギと二人きり。

昨日と違って、違う先生だったので、ムギは処置されるとは思っておらず、
わたしを見ると、
「帰りたいよ~。おうちに帰りたいの~!」と鳴いた。
困っちゃう。
でも、昨日は、まだ、帰りたいという気分になってなかったのだから、
昨日よりも、今日の方が、体が楽になったのだなとわかった。

ひとしきり抱っこしたあと、
今日は、ウェットシートもブラシも持って来たので、
ウェットシートを惜しみなく使って、ムギを拭いた。
いつものムギ臭さではなく、この病院の特有の匂いになってる。
それからブラッシングをしたが、あまり毛は抜けなかった。

そしたら、ムギからの、ものすごい愛情を受けた。

ムギが台に座ると、ちょうどお互いの顔の高さが同じになるのだが、
ムギが、自分の顔を、「スリスリ」ではなくて、
「ゴリゴリ」と、わたしの顔に押し付けて来て、
余すとこなく、マーキングするのだ。
「ボクのママ。ボクのママ。」って。

余りにも押す力が強いので、わたしがのけぞってしまう。
ゴリゴリ、ゴリゴリ、マーキングされた。

ムギ、これがムギの最上級の愛情表現だね。


いつもは、わたしが、ムギ大好き・ムギ可愛い・ムギ愛してる、って
一方的に言っていて、
ムギは時々振り向いて、ニコニコしてくれる程度なのだが、
こういう状況になると、
ムギは自分の愛情を、こんなにもめちゃくちゃ強く、
現してぶつけて来てくれる。

うんうん、わかったよムギ、ありがとね、ママ、倒れちゃうよ。
こんなに愛してもらってるって、知らなかったよ。


やっと落ち着いたので、しばらくくっついていて、
おかか食べる?と聞いたら、いい返事をしたので、
小皿に出してやったら、昨日よりもいい食べっぷりだった。

そのあと、シーバは?と聞いたら、食べると言うので、
出してみたが、やはり3粒しか食べられなかった。

またくっついて、ゴリゴリもされて、
最後の方に、ちゅーる食べる?と聞いたら、
食べる、という、いつもの低い声の返事をして座ったので、
小皿に出してやると、ぺろりと平らげた。

昨日よりも元気なのがわかった。
熱もちょっと下がって、これくらいが猫は平熱なのかも。
あとは、傷口が壊死を起こさないことを願うのみだ。

戦える体になってからの帰宅が望ましいので、
退院は、急がなくてもいいと思った。
明日からは急激に寒くなり、11月の気温になり、
週末までずっと雨だそうだ。

ムギがすっかり元気になってからの退院がいいと思う。

12時までが午前の診察時間なので、
ムギを返さなくてはと思いながらも、
まだ診察は続いているようだったし、しばらく時間オーバーで、
一緒に過ごした。
12時15分くらいに、看護師さんに声をかけたら、
迎えに来てくれて、
ムギはペシャンコになって嫌がり、悲しそうにナーンと鳴いた。

ムギ、明日も必ず来るからね、待っててね。
そう約束して、バイバイした。



いつもは午後にしか餌をもらえないちまは、朝にご飯をもらって、
すっかりリズムが狂って、何度も餌を要求。

わたしは、洗濯をして、干して、早めにブログを書こうかなと
思ってはみたが、
疲れていて、だるくて、
結局ちまと二人で、お昼寝をしてしまった。

夕方の天気予報で、いきなり12度も気温が下がり、
10月どころか、11月の気温になるので、
コートとストールが必要、と言っていたので、
食後、衣替えをした。

昨日・今日は真夏並みに暑かったのにね。
体がついていかないよ。


明日は久しぶりのマッサージ。
きっとマッサージ師さんには、「また何かありましたね。」と、
体でわかられてしまうはずだ。

終わったらすぐに面会に行くか、
一旦帰って来てちまに餌をやってから行くか、迷う。

長いお留守番は可哀想だから、一旦帰って来ようかな?


ムギの「ゴリゴリ」、本当にすごい。
いつもは軽い「ゴッツンコ」くらいなのだが、
きっとすごく心細くて、わたしに会えるのを待ってたんだね。

しっかり元気になりますように。
何回も捕まえることは出来ないから、しっかり治してから、

元気に退院してもらいたいと思っている。

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ムギは危なかった。

月曜の夕方に、左手を負傷してるらしきことが発覚したムギ。
腕の付け根を触っても、ギャン!と鳴くので、
手の先ではなく、全体が痛むのだ。

夫は、行くなら勝手に病院に行けば、という冷たい態度。
ああ、行きますよ。
命を守るのはわたしの役割だからね。
だけど、もう少し、優しい言葉遣いが選べるだろうに。

夜中に行くと、ムギは小屋に入っていた。

翌日、すんなりとキャリーに入れて病院に一人で行けるよう、
キャリーバッグをどこに置くか、色々迷ってガサガサしていたら、
ムギは小屋から出て車の下に隠れてしまった。

なので、出て来てもらえるまで、二度も迎えに行って来てもらった。

夕方より、もっと痛そうにしており、
ジャンプがもう出来ない。
甘えてわたしの脚に乗って来たので、介助して乗せたのだが、
その体勢でも痛いんだよ、と悲しい声で鳴いて、
小屋に引きこもってしまった。
ちゅーるを器に入れて差し入れたら、どうにか首を曲げて、全部食べた。

絶対に病院に連れて行かなくては。

でも、自分一人で、捕まえてキャリーに入れられるだろうか。
不安で、孤独で、なかなか寝付けなかった。
心臓がバクバクした。


火曜日はシャンプーだったので、少し早めに行き、
早めに終わらせて、すぐに帰って来た。
でも、その日は暑かったので、秋仕様にした小屋に、
ムギは入っていなかった。
それでも、手が痛いんだから、そう遠くには行ってないはず、と思い、
呼んで呼んで待っていたが、
まったく、帰って来てくれない。

いつもなら、10分ほどで帰って来るのに。

そのうちに、契約時間よりかなり早く、
デイサービス帰りのお姑さんを迎えてくれるヘルパーさんが、
来てしまった。

わたしは、ここの家の者です、お世話になります、とだけ言って、
走って部屋に帰った。
ヘルパーさんが何か話しかけて来たが、無視した。
わたしが、精神的におかしいから、
お姑さんの面倒を見ていないので、そこで普通の人のフリは出来ない。

そのあとは、ヘルパーさんが帰らないと、ムギのところに行けないので、
何度も何度も覗いて、
居なくなったのを確認して、またすぐに行ってムギを呼んだ。

そしたら、ムギではなく、お姑さんが出て来てしまった。
ドアを開けて、わたしの背中を見たが、
無言で閉めてくれたので助かった。

ずーっとムギを呼んでいるのに、帰って来ない。
いつも、暗くなる18時には、いるのに。

どこかで力尽きて、倒れてしまっているのではないか、
それとも、昼間、わたしがこっそり置いたキャリーに気付いて、
警戒して出て来ないか、どちらかだろう。

夫が19時半に帰宅したが、まだムギは帰って来なかった。


ムギの行きつけの病院は、夜間でも当直医が一人いて、
手が空いてさえいれば、診てもらえる病院なのだ。
だから、いくら遅くなっても、連れて行くつもりだった。

一向に帰って来ないので、一旦部屋に戻り、
ちまの世話をして、自分も簡単に夕飯を食べた。

そのあと、また行ってみた。
すると、ムギが小屋に入っていたのだ!

やっぱりわたしを警戒して、いなくなるまで帰れなかったようだ。

ムギはしっぽがだらりと外に出ていて、ぐったり横たわっている。
大好きなおかかを、鼻先に持って行ってみたが、ピクリともしない。
呼んでもゆすっても、鳴かない。

ああ、あの時と同じだ!
一刻の猶予もない。
ムギは命の危険にさらされている!

わたしは、
「ムギ、お手手痛いから、病院行こうね、引っ張るよ。」と言って、
首輪に指をかけ、痛くない方の腕を引いて、
ムギを小屋から出した。
ムギは、全くの無抵抗で、ずるずると出て来た。

抱き上げて、キャリーバッグに入れても、ムギは何も言わなかった。

とにかく、捕獲は出来た。
こんなぐったりして、おかかにもそそられないムギを、
今夜放置することはもう出来ない。

アパートの階段に座って、病院に電話をした。
当直医が手が空いていれば出てくれる。
出られなければ、留守電に吹き込めば、折り返し電話がもらえる。

なのに、昨日に限って、
「本日は夜間の診療は出来ません。夜間救急センターに行ってください」
という、無情なアナウンスが流れたのだ。

…どうして?
どうして今夜はダメなの?

どうしよう…。
明日の朝まで待てるか。
いや、今の段階でもうここまでぐったりしているのだから、
置いてはおけない。

困りきって、わたしは夫に電話をかけた。
夫に事情を説明した。
息苦しくて声が震える。
夫が、
「でも、当直医がいることは、確かなんだから、とにかく病院に行ってみよう、それで何回も電話してみよう。」と言って、すぐに出て来て車を出してくれた。

わたしはムギを抱きかかえて後ろに乗った。
ムギは呼吸が荒くて早くて、もう声も出ない。
ムギ、頑張って、ムギ、お願い、何とか言って!

病院に到着すると、鍵はかかっていて入れないが、
ドアがガラスなので、中は見える。
医者である証しの、水色の服を着た人がチラチラ見える。
医者はいるのだ。

ドアの前で、もう一回電話をすると、
アナウンスが変わっており、折り返しかけますので、
ご用件を録音してください、になっていた。
わたしは救われる!と思って、三本足の猫のムギです、
前足を負傷して動けず、前夜から何も食べていません、
どうかお願いします、ドアの前にいます、と吹き込んだ。

ドアの取っ手を握って、ブルブル震えながら待ったが、
電話はかかって来ない。
もう一回かけると、「本日は夜間の診療はできません。」に変わっていた。

ダメなんだ…。


時間が無為に過ぎて行く。


わたしは、夫に、夜間専門の救急センターに連れて行ってくれと、
懇願した。
その時点でもう9時を回っており、夫はヘトヘトである。
連れて行ってくれるだけでいい、あとはわたしが何とかする、
帰りは自腹でタクシーで帰って来る、
だからお願い、連れて行って!と、懇願した。

お金の問題なのなら、お金で救えるなら、
お金で救えばいいのだ。
命をお金で買えるのなら、買えばいいのだ!

車に戻り、救急センターに電話をして説明し、
今から向かいますと言って出発した。

夜間救急は、一晩で軽く5万が飛ぶ。
それでも、こんなムギを明日まで放置は出来ない。
命が危ない。


すると、走り始めて10分くらい経った頃に、
いつもの病院から折り返しの電話がかかって来た!

そちらでお世話になっている猫で、外猫なんですが、
三本足なのに、前足を負傷して動けなくなっていて、
昨日の夜から何も食べておらずぐったりしているんです、と言った。

すると、わかりました、今から診られるのでどうぞ、と
言ってくださったのだ!

すぐさま車をUターンしてもらい、
救急センターにはキャンセルの電話をし、
早く、早く!と思いながら、病院に戻った。

夫には、帰ってもいいよ、と言ったのだが、
診察に付き合ってくれるとのことだった。

わたしはもう、動転していて、先生の顔を見ても、気が付かなかった。

診察室で説明を始めたら、はい、ムギちゃん、わかってますよ、と言われ、
名札を見たら、
それは、ムギの担当のドクターだったのだ!

何ていうラッキー!
この先生なら、すべてを知っている。
ムギがなぜ、お外暮らしなのか。
外とは言え、どういう状況で暮らしているのか。
病歴ももちろん、2月のペットドッグも、この先生を指名して
お願いしてあったので、ムギのことは知り尽くしている。

最初、外猫と聞いて、看護師がおらず、自分一人だしと思ったら、
ムギちゃんだったので、
ムギちゃんなら大丈夫と思って、引き受けてくださったとのこと。

本当にラッキーだよムギ。
良かったね。ありがたくて涙が出たよ。


見た感じ、多分、傷ですね、ではレントゲンを撮って来ますね、と
ムギを軽々と抱いて行かれた。

レントゲンでは、骨にも筋にも筋肉にも問題がなく、
噛まれた傷跡があって、そこが膿んでいて、
腕全体に膿が回り、パンパンに腫れているとのことだった。
ムギの左腕は本当にパンパンだった。

すぐに膿を絞り出し、吸出し、その中を洗う処置がされ、
抗生物質の注射も打ってくださった。

ただ、熱が9度8分もあって、ぐったりしているし、
ノラ猫に噛まれてるので、どういう菌が繁殖したかを培養して調べたい、
それに、怖いのは、傷口が壊死してしまうことなので、
しばらく預かって様子を見たい、と言ってくださった。

もちろん、そうしてもらわないと、どうしようもない。
わたしはそのつもりで、ムギの餌やおやつ、
それに、いつも小屋に入っている、汚ないクッションも持参していたので、
全部渡して、どうかお願いいたします、と
ムギを預けて、帰ることになった。


助かった…。
あのまま放置していたら、繁殖した菌が、全身に回ってしまうところだった。
危なかった…。

しかも、救急センターに行かずに済んだし、
何より、当直医が、ムギの担当の先生だったことが、
ものすごくラッキーだった。

ありがたかった。

夫には、頭を下げて、「ありがとうございました。」とお礼を述べた。

夫が、諦めずに行ってみようよと車を出してくれたから、
ムギの命は助かったのだ。


帰って来て、ムギの小屋の入り口を塞ぎ、
敷物や座椅子をビニールにくるみ、
食器類は箱にしまった。

翌日から、また、面会の日々。
でも、前みたいに、20日間も入院するわけではない。
お外で生活できるレベルにまで回復したら、
帰れるとのことだったので、
順調に回復したら、3泊とかで帰って来られるかもしれない。


シャワーして、メル友さんにメールをしたら、
ブログを書く気力がなくなり、ベッドに入って、
数秒で、寝た。

寝た時の記憶が全くないので、数秒だったと思う。


ムギを救ってくださった龍神さま、ありがとうございます!
ムギの命、これからも大事に大事に見つめます!

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ムギが負傷している。

今日は午後、夫に頼んで、
スーパーとホームセンターが合体したショッピングセンターに、
車で連れて行ってもらった。
もう何か月も行ってなくて、色々買いたいものがあったし、
併設のペットショップも見たかったのだ。

車で出る時、ムギは小屋にいたのだが、
小屋から出て来て見送って、裏手に消えて行った。

帰宅してシャワーして、ムギのところに行った。
ムギが留守だったので、何回か呼んだら、
歩いて帰って来てくれた。

わたしの隣に滑り込んできて、お腹を見せてモフらせてくれた。
かわゆす。

シートで体を拭いて、ブラッシングして、おかかをあげた。
座っている時、ムギの左手がちょっと浮いていたので、
可愛くて、きゅっとさわったら、ムギが手を引っ込めて、ヤン!と鳴いた。


おかかを食べ終わって、脚に乗っていると、
長女が外出先から帰って来て、
わたしがいるのがわかったらしく、車の後ろにやってきた。

わたしは彼女に、おばあちゃんの世話、やれなくてごめんね、と謝った。
本当に申し訳ないと思っている、
だから、後方支援をするので、こういうものを買って来て欲しいとか、
クリーニング出して欲しいとか、アイロンとか、
何でもわたしがやれることはやるから、
気軽に言ってもらえると、わたしは救われる、という話をした。

彼女は了解してくれた。
幸い、パパもまだ元気だし、
老老介護が問題になってる世間に比べたら、
自分たちにはまだ体力があるから、大丈夫、と言ってくれた。

お姉さんに合わせる顔も無くてね、と言ったら、
それは、母娘なんだから、世話はしたくてしてるんだから、
気にしなくていいと思うよ、と言ってくれた。

目いっぱい働きながらの介護、大変だよね、
頑張ってくれてありがとう、と伝えることが出来た。
話せて良かった。

その間、ムギはちょっと離れたところで伏せをして待っていた。

長女が家に入ったので、
「ムギ、シーバ食べようか。」と声をかけたら、
喜んで近寄って来た。

歩くことは、何とか歩けている。
でも、ゆっくりしか無理そうだ。
座ると、やはり、左手を浮かしている。

痛めてるんだ…。
さっき触って、ヤン!と言ったのは、痛い!って言ったのだ。
どうしよう。
足が一本しかないムギにとって、手の負傷は、命に関わる。

とりあえず、元気はあるようで、シーバは食べた。
そのあと、ゆっくり歩いて、車の前に行ったので、
しばらくしてから見に行くと、ゴロゴロとだらけている。
左手の、どの位置が痛いのかを知りたくて、
左手の付け根を握ってみたら、「ヤン!」と鳴いて、手を甘噛みした。

全体が痛いようだ。

ムギ、おいで、と呼び返すと、やって来て、わたしにくっつく。
懐中電灯で照らしてみたが、血が出ている様子はないので、
傷ではないように思う。
だとしたら、筋か、筋肉か、骨か、どれかを痛めてるってことだ。

ムギが甘えて脚に乗って来たのだが、
乗っている時、ムギは自分の手をわたしの脚の隙間に入れて、
交差している。
その姿勢が痛いらしくて、
きゅーんと鳴いて、残念そうな顔をして、降りて小屋に入った。

ムギ、今夜は小屋で大人しく体を休めなね。
外に行って戦っちゃダメだよ、と言っておいた。


夫に報告して、部屋に来たときに、相談したのだが、
「俺は忙しくてそこまで関与できないから、病院に連れて行くなら、行けば。」
と、言われた。

そんな突き放した言い方、しなくてもよくない?

夫が忙しいのは事実だし、
わたしがお姑さんの面倒を見ないから忙しいんであるし、
そんなことは重々承知だが、
何で一緒に、それは心配だね、って言えないかな。
自分は行けないけど、キミは病院に連れて行けそうか?とか、
言えないかな。

いつもいつも、忙しい、時間がない、メシがメシがと言い続けていて、
そんなことはわかりきってるけれど、
一緒に心配してくれたっていいじゃないか。
ムギが可哀想じゃないか。

すごい孤独感を感じた。



ムギを一人で捕まえて、キャリーに入れて、病院に行く。

問題は、キャリーを一体どこに置けば、
ムギが不審がらずに、わたしに近寄ってくれるかだ。

キャリーを見てしまったら、ムギは頭がいいから、
絶対に寄って来ない。
どうしよう。

ガレージの中の棚に、紛れ込ませておいて、
抱き上げて、入れられそうか、このあと、シミュレーションしてくる。

自然治癒してくれるものなら、キャリーに入れる作業はしたくない。
嫌われたり、警戒されたくない。

でも、ムギは戦って生きてる子だから、
手当はしてやらないといけない。

孤独だなあ。

だからもっと、口の広い、入れやすいキャリーを買おうって、
何回も言って来たのに。


明後日はカウンセリングで、時間が取れないので、
明日、帰って来たら、実行する。

頑張れアタシ!

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時間に厳しい。

わたしは、時間を守ることに、すごく厳しい。
父がそういう人で、そう躾けられたからだと思うが、
気軽に待ち合わせに遅刻してくる人が許せないのだ。

もちろん、わたしだって、なんらかの理由があって、
遅刻してしまったことはある。
でも、「遅刻をしてはいけない。」と、思っている。
その待ち合わせがどこであろうが、いつであろうが、誰であろうが、
決めた時間には、ちゃんと到着すべきと、思っている。

その感覚はかなり厳しくて、分単位である。

融通が利かないので、自分でも苦しいのだが、
とにかく、時間にルーズな人は、
はなから、信用しないのだ。

待ち合わせていて、遅れてくるということは、
待っている相手の時間を、無駄に勝手に消費させるということである。
時間だけは、お金では買うことができず、戻すこともできない。

だから、時間の約束を守れない人が、ものすごく嫌いなのだ。

前の夫と付き合う前に、わたしと付き合いたがっていた人がいて、
と言う話を、ちょっと前に書いたが、
どこかに出掛ける時、車で迎えに来てくれるのだけれども、
家は割と、近かった。
同じ町内だったのだ。
なのに、5分10分、遅れて来る。

長い距離を走って来るなら、途中で思わぬ渋滞に遭ってとか、
なんらか理由はあるかもしれないが、
車ならたった10分の距離なのに、10分遅れてくるということは、
出発時間にはすでに約束時間になってしまっているということだ。

そこが嫌で、恋人になるには至らなかった。

前の夫は、時間には遅れて来ない人だったので、
信用できたのだ。


そんなわけで、わたしは自分にも他人にも、
待ち合わせ時間については、非常に厳しい。

10時にね、と約束したのに、来ないので、電話してみたら、
まだ家にいたママ友さんとは、すぐ、付き合いをやめた。
こういう人は、たとえ指摘したって治らないのだ。

息子にも当然、時間には厳しくしつけた。
約束は守るためにあるもので、守れないのには、
何か正当な理由があるべき。
待ち合わせには、ちょっと早めに到着して待つべき、と教えた。

なので、わたしが再婚して、外で息子とデートする時、
待ち合わせをしていると、
お互いがそれぞれ、5分とか10分とか、
待ち合わせ時間より早く到着したものだ。


ところが、結婚してから、息子は時間を守れない子になった。
理由は、お嫁ちゃんが、とってもおっとりしたペースの子だからだ。
でも、そういうペースであることが、悪いのではない。
人がとやかく言うことではない。

ただ、もう何年も一緒にいるのだから、お嫁ちゃんが、
そういうペースでしか動けない、ということを、息子が計算して、
ちゃんと余裕を持って、出て欲しいのだ。

遊びに来てもらう時、わたしは、「じゃあ2時に来てね。」と言う。
しかし、彼らは、一度たりとも、2時に到着したことがないのだ。

外食するのに、外で待ち合わせをしてたときは、
ちゃんと来ていたのだから、やれないはずがない。
こっちが自宅で待ってるんだから、ちょっとくらいいいや、という
そういう気持ちが、息子にはあるのだと思う。

昨日も、2時にね、と約束していて、
わたしは逆算して分刻みで動いて準備しているのに、
平気で、「ちょっと遅れます。2時半には行けるかと。」と、
メールをしてきた。

正直、またかよ!、と思って、すごくイラついた。
一度も時間通りに来たことがないじゃないか。
忙しい夫にも時間を融通してもらっているのに、
いつもかも遅れて来る。
そしてそのことを謝らない。悪いと思っていない。

せっかく会えるのを楽しみに、一か月前からコツコツ準備をしてきたのに、
当日になってまたこれか!と腹が立って、
仕方がないので、強い鎮静剤を、飲んだ。
ドリンク剤も飲んだ。

それでどうにか怒りを収めたが、
彼らが到着したのは、2時半どころか、2時45分だった。

来ても、遅れてごめんでもないので、
「遅くなったね。」と、一言、息子に言った。
これは一回言っとかないと、と思ったのだ。
遅れることが当たり前でいいはずがない。
相手が親だからって、許してもらえると思ってはならない。

そしたら、お嫁ちゃんがお腹を壊していて、
何度かトイレに寄ったからだという答えだった。
「あら、それは可哀想に、大丈夫?」とわたしは優しく言ったが、
何があるかわからないのだから、
余裕を持って早めに出る習慣を、息子が持ってなくてはならない。

機会を見て、一度言うつもりだ。

会ってからは、みんなで楽しく過ごした。
料理は全部、美味しいと言って喜んでくれて、
何一つ残らなかったし、
おつまみで後から出したナッツやチョコやビスケットも、
好評で、ほぼなくなった。

息子には、普段買えないだろう和菓子を詰め合わせてあげて、
お嫁ちゃんには洋菓子をあげた。

お嫁ちゃんが好きなウサギがついた箸置きを買って置いて、
見せたらすごく気に入っていたので、箱に詰めて、あげた。
シビラのタオルハンカチや、手ぬぐいのコレクションも見せて、
欲しいものを持って行っていいよ、と言って、持たせてあげた。



ずっと楽しみにしていたけど、楽しい時間は、すぐ終わっちゃう。
しょんぼり。

寝落ちから目覚めた夫が、食器洗いをやってくれたので、
わたしはすごく心が救われた。

そのあと、夫と夜中まで話をした。
話せて良かったことがいっぱいあった。


息子も、お嫁ちゃんも、ちまもムギも、最高に可愛い。

そうそう、金曜日、一日大雨で会えなかったせいか、
土曜日、起きて東窓を久しぶりに開けたら、
ムギが来ていたのだ。
「ムギ、ママに会いに来てくれたの?」と聞いたら、
いじけている様子ではなく、普通に「そうだよ。」と鳴いた。
「でもムギ、もうここからおやつをあげることはできないの、ごめん。
会いに来てくれてありがとうね。」と言って、
辛い気持ちで窓を離れると、
ムギを見に来たちまに向かって、ムギが大声で鳴いた。
「ボクのママだからね!」と言っていた。

切なかった。
夫に、ムギが来ててもおやつあげてはダメ、と言われてから、
ずっと東窓を開けずにいたのだが、
きっとムギは、あれからも時々会いに来てくれてたんだと思う。

切ないね。

夜中、会いに行ったら、小屋の中で眠っていて、
出て来てすぐ、脚に乗って、
ムギはそのまま動こうとはしなかった。

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料理の話。

明日、とうとう息子たちが遊びに来てくれる。

わたしが、自分の親に会わない、という、
恥ずかしい姿を見せてしまっているのに、
息子はそれを決して非難せず、
ちゃんと、会いに来てくれる。
ありがたいことだ。

こんなに、来てくれるのが嬉しいのに、
楽しく過ごせたらそれでいいのに、
わたしはもう、二度と実家では過ごさない。
無理だもの。

許す気持ちは、崇高だと思うが、
わたしは、まだまだ、修行の途中。
今回は失敗だよ。
でも、息子を育てることが出来たから、そこは良かった。

わたしの守護霊は、父の父だそうだが、
わたしが生まれる前に亡くなっているので、会ったことがない。
でも、父が、その祖父の法事を50回忌まで務め上げたから、
きっと祖父はお礼にわたしに付いてくれてるんだろう。

おじいちゃん、ごめんよ。
せっかく守ってくれようとしてるのに、わたし、お父さんとも、
もう無理になっちゃった。
失敗だね。
仕方がないから、このまま来世に持ち越すよ。
来世で、どうすればいいか、また一から考える。
だからもう、今生は、見逃してね。


息子たちが来てくれるので、部屋を綺麗に保ち、
見せたいものやあげたいものを用意し、
今回は、料理も3品作った。

明日は起きたら仕上げるだけ。
久しぶりに、ポテトサラダを作った。

ポテトサラダって、家庭によりすごく違いがあるので、
気に入ってもらえるか、ドキドキする。
息子に食べさせるのは10年ぶりくらいになるし、
お嫁ちゃんに食べてもらうのも初めてだ。
ハムとコーンを入れて、可愛い色合いに仕上げた。

レシピは、母に習ったことはなく、自己流。
本当は黒コショウを少し入れるのだが、
お嫁ちゃんが、辛い物が食べられないので、やめておいた。

ポテトサラダが大変なのは、
ジャガイモを茹でてつぶして、冷ます作業があることと、
わたしは、みじん切りにした玉ねぎを入れたいので、
みじん切りと、それを水にさらして辛みを抜く時間がかかるため、
おいそれとは、作れない料理なのだ。

そして、そこまで手をかけても、絶対に主役ではない。
だから、作ることが難しいんだよね。

塩かげんとか、マヨネーズの分量とか、
もう全然感覚を忘れてるので、味見を繰り返したが、
当然、正解もわからないので、良しとした。

沢山出来たので、夫に、いかがですか?とメールしたら、
明日、みんなで一緒にいっぱい食べたいので、
少しでいいよ、と言う返事。
なので、お姑さんと長女の分くらいを、持って行った。

そのほかには、煮物と、揚げ茄子のおろし合え。
これは明日、起きたら大根をおろして、仕上げる予定。
お寿司もちゃんと予約済み。

お嫁ちゃんと自分のドリンクはもう買って冷やした。
日本酒は、夫が手配してくれて、当日こちらに届く予定とのこと。
夫も息子も、日本酒が好きなのだ。
見せたいものもいろいろあるし、とっても楽しみ。

来てくれること、本当にありがたい。
これも、アパートに暮らしてるからこそだと思う。
もしも母屋で暮らしていたら、こんなことはできないから、
外で会って食事くらいになっちゃうものね。

お嫁ちゃんは、ちまのことが大好きなので、
また、もみくちゃにするだろう。
ちまには説明してあって、大変だけど、よろしく頼むねと言ってある。


今日は雨で気温も低く、
こんな日こそ、ムギには小屋で寝ていて欲しいのに、
夕べも留守で居なかったし、
朝は9時ごろ帰って来たそうだが、餌は減っていなくて、
夕方、いくら呼んでもどこからも現れなかった。

ムギに、まだ冬毛が生えて来ていないので、
こんな風に寒い日は、小屋に入っていて欲しいのにな。
雨だと、かなりの高確率で、小屋にいないのだ。
なぜだろう?
ほかに、どんないい場所を知っているんだろうか。

この後も、行ってみるけど、まだ雨がすごいので、
多分会えないだろうな。
心配だ。


明日は早めに起きて、床にクイックルして、料理の仕上げをする。
楽しい一日になるといいなあ。
楽しい時間は、すぐに終わってしまうけど、
楽しかった思い出で、当分食いつなぐのだ。

息子たちが帰ってしまったら、放心しちゃうと思う。
終わっちゃった…って、思う。

息子と一緒に年越し出来た去年の大晦日。
母の件で大激怒してはいたが、それを無理やり抑え込んだので、
年越しは、息子と二人きりで、楽しかった。
笑うツボが同じなので、お笑いを一緒に見てると、
すごく楽しいのだ。

今年は、一人で年越し。
寂しくなんかないよ。
息子が隣にいないことが、寂しいと思うだけで、
基本、わたしは一人の方が好きだから、平気。

明日のことでワクワク。
お料理、みんなの口に合うといいのだけど。

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何もしないそうだ。

お姑さんが棒を突破して外に出てしまったことを踏まえ、
今日、ケアマネさんとの会議があると聞いていたので、
わたしはてっきり、夫が早退してきて、参加するのだと、
考えていた。

夕方、ムギのところに行きたいが、お姉さんが来ていらして、
お車だし、靴が勝手口にあるので、
鉢合わせはしたくない。
申し訳なさ過ぎて、合わせる顔がないのだ。

それで夫にメールして聞いてみたところ、
夫は普通に会社に行っており、帰りの電車だった。
お姉さんが自分の帰宅を待つと言ってる、と聞いたので、
まだ時間が充分にあったので、
そーっと、ムギに会いに行った。

ムギは、朝は小屋で寝ていたそうだが、そのときは姿がなく、
小さい声で、庭や、家の裏に、声をかけた。
そしたらほどなくして、ムギが鳴きながら帰って来てくれたので、
慌てて座ったら、
ムギはまっすぐにわたしに向かって来て、一回飛び越えて、
方向を変えてから、すぐ、脚に乗って来た。

甘えっ子ちゃんモード炸裂だ。
勝手口の明かりがついたままで会ったので、
久しぶりに、ムギの顔を見た。

可愛い。
振り向いて、ニコニコするので、撫でてやると、
ゴロゴロ音が大きくなる。
大きくなっちゃった、頭のハゲに、ようやく毛が生え始めた。

体を拭いて、おかしいところがないかチエックして、
全身をいとおしんで撫でて、
脚に乗せたまま、まったりした。
途中、降りて、「腹が減った。」と言うので、
おかかをやり、シーバを手から食べた。

アヤメの鉢に水を飲みに行ったが、すぐに戻って来て、
また脚にオン。

そのまま、二人で、静かに過ごした。
くっついてる部分がお互いに暖かい。

ムギはもう、頑張って冬毛を生やさなくてはならないのに、
去年より遅れていて、まだ冬毛になって来ない。
なので、早めに、小屋の中のベッドを、
オープンベッドから、ドームベッドに取り換えることにする。
日曜日にでもやろう。

とりあえず、夜が冷えるので、夕べも小さいカイロを入れておいた。
今日も夕方、入れ替えておいた。

ムギは一向に降りようとせず、一時間半が経過して、
夫が帰宅したので、
そのタイミングで、降りてもらった。


今日は忙しかった。
銀行に行って、パン屋に行って、美容院に行って、
帰りに、区役所に行き、スーパーに行き、
それから、夫に頼まれてお姑さんの靴下を探して歩いた。

お姑さんは、一日中、リビングの椅子に腰かけているので、
足がむくんでいるとのこと。
なので、締め付けのない、浅い靴下の、21センチくらいのを、
探して買って来て欲しいと頼まれてたのだ。

ユニクロのキッズコーナーにあったが、
サイズが、16センチ~21センチ、と微妙。
なので、他の靴下専門店を3軒回って、
Sサイズのを2枚、買い足した。

浅くない普通の靴下で、締め付けが強くない、
サイズの小さいものもあったが、
いきなり色々買ってもわからないと思うので、
まずは買ったのを試してもらい、
ダメだったらまた買いに行けばいいや。

これくらいでしか、お役に立てないので、きちんと仕事はこなした。
影ながら、何かの役に立てればいいなと思う。


夫が帰宅して、お姉さんがケアマネさんから聞いた話をしたそうだが、
夫は、最初から、それを取り入れるつもりはない。
喧嘩になってしまうから、きっと今日は参加しなかったんじゃないかな。
ケアマネさんは、至極まっとうなことを言うだけなので、
それを、家族がどう受け止めようが、実行するかしまいが、
もう、ケアマネさんの仕事は終わっている。

柵を増やしたらとか、杖も変えたらとか言われたようだが、
夫は、お姑さんを閉じ込める意思はないそうだ。
このまま、何も増やさない。
自由に外に出たければ、行けばいい、と思っているとのこと。

ここは賛否両論があるところだが、
強く、出るな!と言えば、相手は赤ちゃんではなく、立派な大人なので、
反発して、どうにか出ようとするだろう。
柵を増やしたって、小柄で敏捷なお姑さんには、突破できる。

ダメダメ!って言うと、お姑さんは気が強いので、
すごく反発したり、暴れたりもするので、
夫は、好きにしてればいいよ、という姿勢で行くそうだ。

ただ、庭だけならいいのだが、
門を出て通りまで出て、車にでもはねられたら、
はねた人が気の毒なので、わたしは、外に出すのは反対だ。

けれど、実際に世話をするのは、夫なので、
夫が決めたことに、誰一人、反論は出来なくて当たり前。

それはいいのだが、夫、このあと、出張が続き、
合間に泊りでクラス会にも行くらしく、
連続して8日間もいない時期が訪れる。
お姑さんの世話、長女だけで大丈夫だろうか。
世話はできると思うのだが、彼女の精神力が、心配なのだ。

かと言って、一時的に、無責任に手伝うことはしたくないし、
わたしが長女に迷惑をかけないよう、ひっそり暮らすしかない。



土曜日に、息子夫婦がやってくる。
すごく楽しみだ。
今回はもうちょっと料理を頑張る。
前夜、作っても大丈夫なメニューにした。
お寿司も予約済。
ワクワク。

わたしが、親として正しい生き方を見せられてないのに、
息子たちが来てくれるのは、本当にありがたくて幸せだ。

彼らの幸せが、一生つづくことを、ひたすら願っている。

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なんなのこの生き物!

わたしが動物を飼ったのは、
犬が初めてだった。

あ、厳密に言うと、お祭りの夜店で買った金魚が最初かな。
でも、金魚もすぐに死んでしまったし、
ゴンは、たった3年で死んでしまったので、
それ以来、飼える状況にはなかった。

息子が犬を欲しがったが、ペット禁止のマンションだったので、
飼ってやれなかった。

わたしは、自分の親が、完全な犬派で、
猫の悪口だけ聞かされて育ったし、
猫を飼っているご近所さんもいなかったので、
猫の魅力は、全く知らないまま、オバサンになってしまった。

働いていた人形屋に、ものすごく器量のいい、
三毛猫が飼われていた。
人に懐かず、媚びず、甘えず、孤高の三毛だったが、
余りにも器量が良くて、毎日会っているうちに、
何を求めてるのかがわかるようになってきた。

向こうも、慣れて来て、この人は安全、と思ったらしく、
逃げないし、たまに、帰り支度をしていると寄って来て、
お腹を出して見せるようになった。
撫でて欲しいのかと思ってモフると、手でシャッと傷つけられる。
なんなの?
どういうこと?
って、当時は思っていた。

でも、可愛くて、犬みたいに騒がしくないし、
散歩に行かなくていいし、
臭くないし、
トイレも教えなくてもちゃんと自分で綺麗に保ってるし、
目がガラスのようで、鼻が半透明なピンクで、
尻尾の先が曲がった鍵しっぽで、
肉球もピンクで、すごく可愛くなってしまい、
猫にハマる人の気持ちがよくわかった。


うつ病になって、接客業ができなくなり、その店は辞める羽目になったが、
猫が欲しくて欲しくて、
アパートに越せると決まった時、
わたしは毎日、猫の里親募集のページを眺めて暮らした。

何でだろう、ペットショップで購入することは、最初から考えなかった。


最初に来てくれた、可愛いあんずちゃんは、
事情があって手放したが、
ちまは天真爛漫で、すごくすごく可愛かった。

今は、あんずを手放したことを悔やんでいる。
あの時は、そうするしかなかったけれど、
あんずは、ちまのことが大好きでたまらず、
毎日ちまを舐めてやり、ちまのウンちゃんに砂をかけてやり、
ちまが登ったところに真似して登ったりと、
ちまには、とてもいい、お姉ちゃんだったのだ。
申し訳ないことをしたと思っている。
あんずは器量が良くて、本当に美しい猫だった。

ちまは人見知りをせず、誰に対してもフレンドリーで、
誰にでも懐く。
外では生きて行けない子だ。
裏表がなくて、素直で、愛くるしい。



ムギは、非常に、人間臭い猫だ。
人間の子供と、まるで変わらない。
甘えっ子で、すねたり、いじけたりもするし、
鳴き方を変えてコミュニケーションが容易に取れる。

こっちが言っていることは全部わかっている。
時間の概念もある。
こちらが、いつもと違う様子だと、
こんなに親しくなっても、まだ、警戒して離れてしまう。

お姑さんが退院してきて、
介護ヘルパーさんが家に出入りすることになり、
玄関の鍵は、ちょっとまずいので、
勝手口から出入りしてもらうことになった。

勝手口は、ムギのリビングの正面になるので、
ムギは、おばあちゃんですらも怖いのに、
さらに、知らない人たちが毎日出入りするので、
どんなにか怖いだろうか、と、すごく心配だった。

居心地が悪くなって、居てくれる機会が減ってしまうのではないか?と
心配だったのだ。
でも、去年一年かけて、ムギとの信頼関係を、
築いてこられたようで、ムギはわたしと夫を信頼してくれている。

実際に、ヘルパーさんが出入りしている時、
ムギが小屋に居られてるのか、
小屋から出て、車の横で、すぐに逃げられる体勢をしてるのか、
そこまではわからないけれど、
少なくとも、ちゃんといてくれて、
むしろ、わたしが行くのを
すごく待っていてくれることが多くなった。

今日はヘルパーさんが帰るのが早い日だったので、
わたしも少し早めにムギのところに行ったら、
ムギは人間用の座椅子に座っていて、
喜んで、「ママ~!、ママ~!」と、鳴いた。
はっきり、ママ、って発音した。

可愛いよムギ。
待っててくれたんだね。会えて嬉しいね。

ムギは夫に会った時は、「ワンワン!」と言うことがあるらしい。
それが「パパ!」って言ってるんだとわたしは思う。

最近は涼しいので、ムギは脚に乗って来てくれる。
乗って来るのを待たなくても、
隣にいる時、ひょいと転がして脚に乗せると、
そのまま乗ってることも多い。
そこまで親しくなれたのだ。

ムギ、冬に向けて、もりもり食べて、冬毛増やそうね。
愛情もいっぱいチャージしてね。


一昨日の夜7時ころ、ムギを脚に乗せて、
二人で静かにまったりと過ごしていた。

その時、わたしの足元に、大き目なネズミがササッと走って来た。
ええっ!
そんなことってある?

わたしは、きゃ~とか言わないけど、
ビックリはした。
ムギもびっくりしてた。
でも、人間もいて、猫もいる、その状況に突っ込んで来たネズミ自身が、
一番、ビックリしていた。

いつも、ムギの餌を盗んでいる奴だと直感した。

ムギが留守で、呼んで、帰って来た時、
ムギが小屋の中の匂いを嗅いで、
すごく不愉快そうな顔にあることがたびたびある。
わたしは、他のノラ猫が入ったのか?と勘ぐっていたが、
その夜、ああ、ネズミにやられてたんだ、とわかった。

ネズミは驚いて棚の裏に隠れたが、図体のでかい奴だったので、
見えている。
ムギは線路側から見張っている。
わたしが反対側から懐中電灯で照らして、ネズミを追いやり、
「ムギ、行けっ!」と焚きつけた。

ムギはダッシュで追って行った。

間抜けなネズミ。

そいつを仕留めたら、献上品が置いてあるかもよと、
夫と話した。


猫って、面白い。
ちまを抱きしめていると、幸福感で高揚する。
ふわふわで、柔らかくて、暖かくて、いい匂い…。
これはもう、天使ちゃんじゃないか。

人生の後半で、猫に出会えて良かった。
犬より全然可愛い。
人間っぽい。

ちまとムギが元気で長生きしますように。

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気力が出せない。

わたしは、やりたいことが多すぎて、
ただ、ダラダラとテレビを見ている人は好きではない。
帰宅した途端、意味もなくすぐにテレビをつける人も嫌い。

わたしが母に頼みごとをすると、
「時間がない。」と言って、全然やってくれなかった。
時間がない、と言っている姿は、寝転んでテレビを見ているのだ。
時間、あるじゃないか、と思った。

「編み物だってしたいけど、肩が凝るから」とか言ってて、
やっと編んでくれたマフラーは、
真っ黄色に、真っ赤なラインが入った、下品なものだった。
わたしは恥ずかしくて、近所のおばさんが編んでくれた、
ピンクのマフラーを使っていた。

そのおばさんだって働いていたのに、
おばさんのほうが、作ってくれるお手玉もセンスが良くて使いやすく、
母のは、俵型で中身がぎゅうぎゅうで、
遊びようがない代物だった。

でも、一日働いて、帰って来てから夕飯を作り、
そのあと、ちょっとダラダラテレビでも見たいんだろうな、と、
わたしもこの年になればわかる。


わたしは鬱がひどい時は、数年間、テレビが見れなかった。
音がうるさくて、入って来る情報も多すぎて混乱し、
母屋での食事の時は、地獄だった。

大音量でテレビがついていて、
5人、全員が同時に話をしていて、
特にわたしに対しては、
右からお姑さん、左から夫が違う話をして来るので、
自分のチャンネルをどこに合わせればいいかわからず、
疲労して、汗でぐっしょりになった。

あれは、本当に辛かった。
拷問だった。

アパートに越すとき、夫が大きいテレビを買ってくれたのだが、
たしか、すぐには見られなかったんじゃないかな?

夫が母屋に戻ってから、やっと一人になれて、
まずは、NHKのニュースくらいなら、どうにか見れるようになった。

そのあと、民放のニュースが見れるようになったのかな。

そして、クイズ番組とか、歌番組が見れるようになったのだと思う。

バラエティはまだまだ難しかったし、
ドラマはもっとハードルが高くて、
今でもまだ、1クールに1~2本見れればいいほうだ。

ドキュメントは割と見る方かもしれない。
8月になると、戦争の番組をよくやるので、
録画しておいて、よく見る。

知らないことばかりだからだ。

サザンの曲に、
「世界史は現代史をやる前に時間切れ。」という歌詞があるが、
まさしくその通りで、歴史の授業って、
昔のことに時間を割きすぎていて、
近代史にたどり着く前に、3月になってしまうのだ。

太平洋戦争がいかに愚かな戦争だったかを、知らなくて、
今更知って、驚愕することだらけなのだ。
「戦死」って、戦って死ぬことだと信じてたのに、
実際は、南方に送られた兵士の、三分の二が、餓死だっただなんてこと、
絶対に教えなくちゃだめじゃないか。

そんなバカげた戦争があるか。
国民がみなそう思わないと、国を、息子を、守れないではないか。



去年、入院して、丸五日間という、壮絶な絶食をして、
食べられない辛さを、本気で味わった。
水とお茶が飲めたのはありがたかったが。

水も食料もなしで、どうやって戦えというのだ。
バカじゃないのか。


絶食のあと、久しぶりの食事に、わたしは涙が出た。
ちゃんと、食材の味がした。
バナナがものすごく甘くて驚いた。

そこから数カ月、わたしはひたすら、「汁」を飲んだ。
美味しい味がする「汁」こそが、最もごちそうだった。

1~2食抜いたくらいでは、こんな境地にはならない。
相部屋で、カーテン一枚隣で、他人が食事をしている中、
わたしは、配ってもらえたほうじ茶を、五日間、舐めていたのだ。
とても辛かった。



去年は病気の一年だった。
今年は、正月から、精神をやられてしまい、
不安定が続いている。
5月まで、寝付けなくて苦しんだ。

寝付けないことは、それそのものも苦しいが、
理解されず、非難されることのほうが苦しい。

睡眠薬を変えてもらい、寝付けない日は減ったが、
それは、もう、早く寝なくては!という縛りを、自分が緩めたからだ。

もちろん、朝が来て、始発電車が走って、
小鳥がチュンチュン言い出すと、本当に辛くて、
理解されないことも辛くて、
時々、薬を大量に飲んでしまうこともある。

責めないで欲しいのだ。

迷惑かけないように、そーっと生きてくから、
とにかく、責めないでくれたら、それだけでいい。


ここ数日、用事もなく、家にずっといる。
全然、寂しくないし、不自由もないし、快適に引きこもっている。
やはり、今のこの暮らしでしか、
わたしは生きて行けないんだなと思う。

でも、気力が湧かなくて、料理が無理。
何かをちょっと焼くくらいしか、無理。
洗い物を見ると、心が塞ぐ。


土曜日に、息子たちが来るので、
その時には料理を食べさせたい。
少しずつ、作ろう。
お寿司の予約もしたよ。

会ってくれることがありがたい。
とても嬉しい。

ちまちゃん、また、もみくちゃにされちゃうね。
よろしくね、ちまちゃん。

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喜びの一日とは。

もう12年も、このブログを続けているので、
同じ話が、何度も出て来るが、
繰り返し書きたい話というものがあるものだ。

わたしの二十歳当時は、ほぼ毎日残業で、
まだ、土曜日が休みではなかったので、
本当に体がきつかった。

それに加えて、実らない恋をしてしまっていたので、
日曜日に、一人で家にいることが辛すぎて、
親たちが、近所の人たちとお寺巡りに行くというときは、
わたしは、カメラマン&ナビゲーターとして、一緒に行った。

近所に、15人くらい乗れるマイクロバスを持っている人がいて、
父が、日曜日に休みが合うと、
他にも親しい近所の人たちと、
お寺や名所巡りに行くのだ。
わたしは助手席に乗って地図を見て、道を教える役目。
親たちは社内でもう、飲み始めている。

写真を趣味にしていたので、二度目のボーナスで、
一眼レフのカメラを買った。
キャノンのAE-1という人気機種の、ブラックボディを買った。
それで親たちの写真を撮ってあげて、
焼き増しして、各家庭に配るのをやって、
気を紛らわせていた。

そんな感じの寺参りだったので、
寺の印象を覚えていないのだろう。
いいところに、いっぱい行ったのに。



高野山に行った日、さすがに遠くて、大変だった。
帰る前に、公衆トイレに入った。
すると、トイレの壁に、こんな張り紙があったのだ。
「忍耐とは、希望を持ち続けることが出来る、技術である。
そして、喜びの一日は、苦しみの十日にまさる。」

それを読んで、わたしは、なぜか号泣してしまった。

有名な言葉なのか、誰かの個人的な座右の銘なのかは知らない。

ただひたすらに耐えることなど、できないんだ。
希望を捨ててしまったら、もう耐えられないんだ。

そしていつか、喜びの一日がやってくる。
他の10日間が、いくら辛くとも、
たった一日の喜びの日のために、10日間を耐えるんだ。
そこには、希望を持ち続ける「技術」が必要なのだ。


余りにも泣いて、
酷い顔で出て来たので、
近所のおばちゃんたちに心配をかけてしまった。



次に生まれたら、道に外れた恋は、二度とすまい。
希望のない恋など、辛いばかりである。

次にうまれたら、もっとまっとうに生きよう。
人を幸せにできる人生を歩みたい。


また、息子と出会えたらいいな。
今度は絶対に、気分で怒ったりせず、大事に大事に育てたい。
親として未熟だったが、息子は許してくれている。
だからまた、巡り会いたい。

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