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ブームが来ては去る。

躁鬱病なので、
軽い鬱状態を保つように整えられている。
躁状態の方が、危険が多いからだ。

でも、軽い上下は常にあって、日内変動もあるし、
何かしら事が起きると、うじうじずーっとそれに固執したりする。

「まあ、いいか。なんとかなるか。」って生きて行けたら、
どんなに楽だろう。

わたしの人生も生活も、
夫一人の「気分」によって、簡単に変えられてしまうので、
安寧は訪れることはない。

もうこれで安心、死ぬまでここにいてもいい、という、
安心が、わたしは欲しいのだが、
夫は、それは自分の気分次第だと言って、
約束をしてはくれない。

ただ一つの望みなのにな。


一人で暮らしていて、自分のことをやっているけれど、
どうしても、夫の力を借りねばならないことは多い。

何でも、自分でやれたら、気が楽なのに、
すみません、お願いします、ありがとうございます、の繰り返し。

もちろん、わたしは、
「親しき仲にこそ、礼儀あり。」と考えているほうなので、
そういうことを夫に伝えていることに抵抗はないが、
不機嫌にやられると、
ああ、自分でやれたら、こんなにビクビクしなくて生きていけるのに、
と思ってしまう。


体の調子も色々で、
今はだるくて家事もままならず、料理もできておらず、
エンゲル係数が高くなっている。

自分で作れば安上がりなのに、
よし、やるぞ、という気持ちになかなかなれず、
悶々とする。


今日もお昼頃に起きたが、
だるくて、何もやれない。
ちゃんとした食事がしたい、肉じゃがを作って食べたいと、
数日前から思っているのに、やれない。

古い本を持ち出して来て、ベッドに登って、
壁にもたれて読んだ。

リフォームの時に、大量の本を処分した。
死ぬまでに、もう一回読みたいと思った本を残した。
だって、大体、一回しか読んでないんだもの。

作家さん別に、綺麗に本棚に並べてある。
気持ちよく並んでいる。
そこから、選んで、読んでみるのだが、
すごく文字が小さくて、びっくりするのだ。
その本を買った当時は、老眼ではなかったので、
全く、苦にならなかったのに、今は読みにくくてたまらない。

弱い老眼鏡を、作ってはあるので、そろそろ出番かな。


今日は、本を読んでいる途中で、何かがフッと抜けた感じがあり、
よし、肉じゃがを作ろう!と動き始めた。

三つ葉を入れた卵焼きも作った。

自分の食べるものだから、自分の好みの味付けで。
ご飯も、炊きたてが食べたくて、お米を研いでセットした。


わたしは、一人でご飯を食べるのが好きだ。
寂しいとか、侘しいとか、感じたことはない。

卵焼きが絶品だった。
また息子たちに食べさせてあげたい。


不眠で苦しむ前はちょっとした料理ブームだった。
自分の中に、ブームがやって来て、そして変わっていく。

せっせと掃除をする期間もあったし、
ひたすら録画した映画を見続けていた時期もあった。

なんかちょっと、本を読みたいブームが到来。
名作は、何十年経っても、良さがしみじみと伝わる。


わたしは、若いころから、どういうわけか、
監獄、とか、刑務所、とかに興味があって、
そういう類いの本を、何冊も買って読んでいた。

まさか、それが、その後の自分の人生に、
大きくかかわって来るだなんて、誰が予想しただろうか。
不思議なことだ。

ただ、裁判に関しての知識がなさすぎて、
準備期間も短すぎて、
充分なことがやれなかった。
これは別に、あの彼の為、というわけではなく、
自分の役割として、非常に不十分であったと、
後悔が残っているということだ。

求刑5年、と聞いて、崩れ落ちて裁判所のロビーで泣き続け、
二時間ほど経って、救いが欲しくて、弁護士Zに電話をした。

彼女は、わたしの自己破産の担当弁護士であって、
事件には全く無関係だったのに、
わたしをほっておけなくて、
こっそり、裁判を傍聴しに来てくれていたのだった。
「あなた、とても立派だったわよ。」
彼女にそう言ってもらえたが、もう二度と裁判は開かれず、
あとは判決を聞くだけとわかったので、
わたしは、自分の不備を嘆いた。

彼女はこう言った。
「別れたほうがいい。彼は、あなたたちとは違う、低次元の人よ。」

今はもちろん、その意味はわかる。
あの時、わたしを支えてくれていた仲間は、
ものすごい、人格者ばかりだったのだ。


もう今は、会うこともかなわないが、
一生の恩人である。
わたしは一生忘れないで生きて行く。


吉村昭さんの、「仮釈放」という本を読み返したので、
こんなことを書きたくなった。

吉村昭さんの本が好きで、一番沢山残してあるが、
この「仮釈放」は、最も好きな作品の一つになる。
主人公に感情移入してしまい、
うん、うん、そうだよね、そうだよ!、と同調してしまうのだ。

わたしは、映画も本も、明るく楽しいものより、
暗く重たく、救いが無いものを好む。

だから、理解されない。
だから一人で見る。

しばらく、古本ブームが続きそう。
料理も、やれたらいいなあ。
自分で作る料理、わたしは好きだ。
夫たちの口には合わなかったようだが、わたしは好き。


エンゲル係数、低くしないと。

                                            伽羅moon3

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