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本気で減薬したい!

今のクリニックに通って、もう4年が過ぎた。

前に紹介された病院が、コロコロ医者が変わり、
もう信用ならないね、ということになり、
カウンセラーさんが、よく患者さんを紹介すると言う、
個人のクリニックを紹介して下さり、
初日は、同行してくださって、
診察室にも一緒に入ってくださった。

とても慎重な、いい先生で、
4月に転院したのだが、
お薬を決めるまで、延々、7月までの間、
毎週毎週、通院していたのだ。

住宅街にひっそりとあるクリニックなので、
駅からは徒歩15分。
アップダウンもあって、梅雨時は本当にしんどかった。


ちょうどその年に、息子の結婚を控えており、
結婚式は9月だったのだが、
和装の前撮りが、7月だった。

和装をぜひ、写真に残したほうがいい!と強く推したのはわたしなので、
息子は、わたしに、何曜日なら見に来れる?と聞いてくれ、
わたしの空いている日に予約を入れてくれた。

けれど、まだ毎週通院して薬を調節中だったので、
自信がなかった。

息子とお嫁ちゃんは、写真を撮られる側だから、
二人はずっとどこかでカメラを向けられている。

その様子を、本当に、見たかったのだが、
お嫁ちゃんのご両親が、当然来られるので、
そうすると、ご両親とわたし、という3人で、
過ごさなくてはならない。

それに耐えられる自信が持てなかったのだ。

息子は、お嫁ちゃんには、わたしの病気について話していたが、
お嫁ちゃんは、自分の親には、話していなかった。

だから、普通の人のふりをしなくてはならない。

30分や一時間では済まないだろうから、
とてもじゃないけど、きっと無理だろう、
なんかおかしい、と思われてしまうか、
もしくは、頑張りすぎてしまい、数日寝込むか。

なので、とてもとても、残念だったけれど、
わたしは、行かない選択をした。

息子が、がっかりしていた。
和装、勧めてくれたのに。
見たがってたよね、と言っていた。
でも、あの時の状態では、耐えられなかったと思う。

一生に一度なので、本当に残念だった。

あとで、ロムでデータをもらい、夫にプリントしてもらったが、
お嫁ちゃんは、両親と手を繋いで笑顔で写っていたりして、
うらやましかった。
わたしも、息子との写真、欲しかった。

けれど、醜形恐怖を持っているので、
人さまの前では、写真の納まるのも、無理だったかもしれない。

結婚式当日は、ヘアセットは夜会巻きにしてもらい、
お化粧も、アイラインくっきり入れて、派手にしてください、と
頼んだ。
それくらい、日常からかけ離れないと、
普段の自分を鏡や写真では見ることはできないのだ。


あれから4年が経って、
薬はじわじわと増えた。

母屋の料理を始めて、ムギが入院してたあたりが、
わたしは最高におかしくなってた。

そして、去年の大晦日に帰省して、
また一気に悪化し、
朝になってもまだ寝付けないという状態が、5月まで続いた。

寝る努力をしていないと夫に責められ、
初めて、本気で、死ぬことを考えた。

自分でも驚いた。
こんなに、死にたいと、思ったことがなかったからだ。

5月の診察で、とうとう、死にたいですと口走った。

睡眠薬が、ハルシオンから、サイレースに変わった。
それで、寝付けるようになった。

死にたくはなくなった。

素人さんは、人は死ぬ前にはちゃんと寝れるんだから、
とか言うけれど、それは逆だ。

寝れないと、死ぬんだよ。

それを、覚えておいたほうがいい。

今回の診察では、
眠れていること、娘を降りると宣言したら、
過食が治まったことを話したら、
これで調子が上向いて来たら、寝る前のお薬を、
少し減らせるかもしれませんね、と言われた。

このクリニックで、初めての「減薬」だ。
本当に減らしたい。
200ミリ飲んでいるセロクエルを、半分にしたい。



夕べ、ムギのところに行く前に、
念のためまた、お隣の屋根を、確認した。

そうしたら、また、スダレの外に、
しましまの、シッポだけが、出ていた。

ムギが来ているのだ。
ムギ、ママに会いに来てくれたのだ!

一昨日、会いに来てくれた時、
ムギ、「ママ会いに来たよ!」って呼んでくれたら、
ママ、聞こえるから、呼んでね、と伝えたのだが、
この日は通院でヘトヘトになり、
夜の9時くらいから、夜中1時まで、眠ってしまっていたのだ。

だから、もしかしたら、ムギは呼んでくれたかもしれないが、
気が付くのが遅かった。

窓を開けて、「ムギ! ムギ!」と呼んでも、
微動だにしない。
シーバを投げても、動いてくれない。

体は全部隠して、シッポだけを、出してある。
それが、ムギの気持ちなのだ。

「ムギ、ママ今からムギのお部屋に行くから、ムギもおいでね!」
と、何回も念押しして、わたしは降りて行った。

ムギの小屋の前に座って、呼んで待つが、ムギが来ない。

なので、お迎えに行った。

アパートの前の細い通路に行くと、
ちょうどムギが塀に降りたところで、
顔が合って、にゃ~と鳴いた。

ムギ、おいでね! ママ待ってるよ!

そのあと、だいぶ経ってから、ようやくムギが、鳴きながら来た。

ツンデレの、「ツン」が終わって、
「デレ」モードになり、
ムギは、会いたかったよ!っとくっついて来て、
暑いのに、わたしの脚に乗って体を預けた。

うんうん。
ムギ、会いに来てくれて、ありがとうね。
気が付くのが遅くてごめん。
待ちくたびれちゃったよね。

ずっとムギを撫でて過ごした。

ちゅーる食べたい、と鳴くので、ちゅーるをあげた。
すると、まだ足りない、なんか欲しい、というので、
シーバは夕方食べたから、普通のカリカリだよ?と言って、
通常食べている、CDという餌を、手から一粒ずつ食べた。

そして、ムギはまた、パトロールに出掛けて行った。

生きていると、色々切ないことが起きるね。
ムギが会いに来てくれるのは嬉しくて切ない。
階段を上がって来る勇気があったら、
わたしの玄関前にも、ドームベッドを置くのにな。

今は外は雨で、ムギは隣の屋根には来ていないので、
このあと、わたしが会いに行く。

                                               伽羅moon3

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