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暴落。

ムギと過ごすのは、
真冬よりも、真夏のほうが過酷だ。

真冬は、着こめるだけ着こんで、
ムギの小屋には電気が通っているので、ホットマットを入れ、
ドームベッドにはひざ掛けやバスタオルをかけて保温し、
床からも冷気が入って来ないよう、厳重に守る。

けれど、夏の暑さから救ってやる方法がないし、
人間も、防ぎ用がないのだ。
去年の夏、ムギは毛をものすごく捨てて小さくなった。
大丈夫か?と思うくらい、痩せて一回り小さくなった。

残り餌に向かって来るアリの行列、
たかってくるハエ、
行進しているナメクジ、
そして、夕方会いに行くと、ブワッと蚊が群がって来る。

ムギはほとんど毛でおおわれているので、多分被害はないが、
人間は、被害が甚大で、ちょっと憂うつなのだ。

夫によれば、ムギは、蚊取り線香がまずダメで、寄って来ない。
虫よけスプレーをかけてから行くと、
その匂いもダメで、寄って来てくれない。

今年、夫は、スイッチを入れると、
定期的にプシュ!と殺虫剤が噴出する器具を買ったが、
ムギは音にも匂いにも敏感なので、それもダメだったそうだ。

シャープから出ている、蚊取り機能付きの、
空気清浄機を置こうよ、と言ってみたが、
却下。

結果、蚊の襲来でやられるのが辛すぎて、
夫はムギの世話を放棄したので、
辛くてもわたしが行くしかない。



夕方はムギは、もらいたいものをもらって食べたら、
庭の真ん中に行ってダラダラしているので、
最近は待たずに、じゃあママ帰るよ、と帰ることにした。
一人待っていて、蚊の餌食になるだけだから。

でも夜中は、ムギはけっこう甘えるので、やっぱり行く。

夕べも留守で、3回ほど呼んだら、走って帰って来てくれた。

嬉しそうにしていて、
すぐにくっついて来てくれた。
体に異常がないか、撫でて調べる。
その時に、ちょっと匂うな、と思った。

ムギのお尻を触ったら、やっぱりそうだった。
お尻に、ウンちゃんが、一粒、くっついていたのだ。

ムギは野生の草を食べる。
以前、怪我で、お風呂場で保護してた時に、
あまりにも呼ぶので、何だろう?と行ってみたら、
お尻からウンちゃんが出ていた。

そーっと引っ張ると、すーっと、長~い草がついて出て来た。

一応、それは取っておいて、
夫にも見てもらい、虫じゃなく、草だね、ということになった。

お尻、気持ち悪かったよね。
人間だって、敏感なお尻に、何かがくっついてたら、
気持ち悪くて歩けないよ。


猫はとても体が柔らかいから、普通の猫なら、
自分でお尻を舐められる。
ちまのお尻が、汚れてたことは一度もない。

しかも猫には技があって、どうしてもお尻がすっきりせず、
気持ちが悪いとき、
後ろ足を前にピーンと伸ばした状態で、前足で進みながら、
お尻を床にこすりつけて、汚れを床に移すということが出来る。

ちまがやってる時、きゃあ~ちまちゃん、やめて~と言ってしまった。

しかし、ムギは、後ろ足が一本、根元から無い。
なので、バランスを取ることが難しく、もうちょっとなんだけれど、
自分のお尻を舐められないのだ。

なので、いつもウェットシートで、軽く拭いてやってるのだが、
夕方、わたしと別れてから、夜中の2時までの間、
いつ、ウンちゃんをしたのかわからないけれど、
その間、こんな気持ち悪い状態を我慢してたんだ、と思ったら、
不敏で、涙が出た。

ごめんよムギ、もっと早くに来てあげれば良かったね。
気持ち悪かったよね。

一緒に暮らしていたら、すぐに気が付いてあげられるのにね…。
ごめんよムギ…。



辛い気持ちのまま寝た。
寝付けることは幸いだ。
まだ、精神的にヘトヘトなのだ。

今日は、ちまが一生懸命顔を舐めて起こしに来ていたが、
起きてあげられずに、アラームの時間まで寝ていた。

気分がどんよりしている。

今日はシャンプーなので、出かけた。
美容師さんと、お友達に会ったときの話をして、
階段を降りて下に出た時、
ドッと、鬱の波が押し寄せて来た。

気分が暴落だ。

どうしたんだろう。
何がいけなかったんだろう。

商店街の中で、立ち尽くしていた。

八百屋でさんざん桃を眺め、
今月は、靴を買ってしまったし、飲み物代がかさんでしんどいから、
桃は我慢した。

頓服を飲んで、
キャベツとレトルトカレーを買って帰った。


部屋の中は、涼しくてカラッとしていて天国だ。
ちまちゃんという天使ちゃんも待っている。

ちまに餌をやり、自分はシャワーした。
夕飯は、昨日多めに作ったので、キャベツを切るだけでいい。
冷凍ご飯もある。

ちまとベッドでダラダラしたい。

でも、ムギが待ってる。
もしもまた、ウンちゃんが付いていたら、取ってやらなくちゃ可哀想だ。

自分のおやつも袋に入れて、ムギに会いに行った。

ムギはどこかから、わたしが帰宅したのを見ていたのか、
車の下に隠れており、呼んでも無視してた。

しばらく、なだめてすかして、やっと出て来て甘えた。
ムギ、すねるのやめて、素直になりなよ。

蚊の攻撃がすごい。

右手でムギのブラッシングをしたり撫でたりしてるので、
左手に総攻撃を受けている。
一日で20か所くらい刺される。
指を見たら、二匹とまってることもある。
でもわたしが不用意に動いたり、パン!とかやると、
蚊ではなくムギが逃げるので、わたしは耐えている。

もう刺されすぎて、腕も足も、水玉模様だ。



鬱状態で、何もやれない。

ムギのところからも早く帰って来て、
夕飯を食べて、
ぼんやりテレビを眺めていたら、ちまが乗って来て、
ちまを抱いてぼんやりしていた。

鬱の正体は、不明だ。

色々ある。

夫と、お葬式の話をしたこと。

お姑さんがあと少しで多分帰ってくるだろうということ。

明日はリウマチ内科の診察日だから、朝に起きなくてはならないこと。

木曜日はお盆で、住職さんにお会いしなくてはならないこと。
多分、お経も一緒に聞かなくてはならないだろう。


自分の親の葬式、どうするの?

わたししかいないのに、わたしがこんな状況で、
いったい何ができるの?
遠い話じゃない。
ここ数年でやらねばならないことで、
現実味を帯びている。

夫がもし、急死したら?
わたしは、夫から、何も知らされていない。
どの銀行にどれくらいお金があるのかも知らない。
通帳だって見たこともない。

急な葬儀になって、夫の口座が凍結されたら、
葬式代はどう払うの?
わたしの当面の生活費は、誰が出してくれるの?


自分が先に死んだ方が楽だよ。
お金もないし、誰にも迷惑がかからないもの。

そういう話って、もう、ちゃんとしておかなくてはならないと思う。


でも、憂うつでたまらない。


誰とも会いたくない。
猫と二人がいい。

                                               伽羅moon3

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