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伝わっていた。

わたしは、物わかりのいい母親を演じているが、
息子のことが、好きでたまらない。

可愛い。
見た目も好き。
しっとりとした大きな手、長くてまっすぐなまつ毛。

でももう、もちろん、誰にも言わないよ。
息子本人には、彼が小さいころは言っていたが、
中学生の「別に。」時代になったら、もう伝えなくなった。

小さいうちに、伝えたかったことは、
多分全部伝えられたと思う。


今は、親の役割は終わり、手を離れて、
大好きなお嫁ちゃんと仲良く暮らしている。
息子を幸せにしてあげられるのは、わたしではなく、
お嫁ちゃんなのだ。

大好きな息子を、大好きになってくれた子なんだから、
お嫁ちゃんが可愛いのは当然。
とっても礼儀正しく、でも明るくて自然体で、
いい子だ。


たまに、息子に、なぜに、ということなく、
メールする。

小さい頃、こんなことがあってね、可愛かったんだよとか、
今日は、幼稚園で使ってたお弁当箱を発見したんだよとか。

そしていつも同じしめくくりになる。

わたしは、母親として、未熟で至らない親でした。
正しい生き方を見せても来なかったし、
今も、親として正しい姿を見せてあげられていません。
でもね。
わたしは、キミのことを、世界で一番愛しているよ。

この世で、一番大切なのは、キミと、キミの心だよ。

わたしはもう、生きて両親には会えないと思うけれど、
そこに、何の後悔もないよ。
これでいいのです。

大好きだよ。可愛いよ。


面と向かって、言葉では絶対にもう言えないことを、
たまーに、メールする。

答えに困るので、息子からは返信はない。
うんでもなく、ありがとうでもなく、
ただ無言である。


来月、息子夫婦が、帰省してくれるので、
昨日、またちょっとメールをした。
もうおじいちゃんも、わたしを擁護はしてくれてなくて、
怒っちゃってるって噂だし、
おばあちゃんは、わたしの悪口を言いまわっているらしいです。

でもね、何の後悔もないよ。
死ぬまで会えなくて、平気です。
わたしにはキミがいるから。
大事だよ。
愛しているよ。



そしたら、思いがけず、今日になって、息子から返事が来た。

「そうだね。
人は、一つでも、大切なもの(人)がある人生なら、いいと思うよ。

自分はあまり深く考えないので、なるようになると思っているから、
もういいよ。

もちろん、今まで育ててくれた感謝は、忘れてないよ。

また遊びに行かせてね。」

こう書いてあった。
泣けたよ。

育ててくれたのは、キミのほうだよ。
至らない未熟な人間を母親にしてくれて、
どうしたらこの、ガラスのハートを守れるか、
必死に考えたのは、
キミがいつもわたしに優しくて、可愛かったからだよ。

育てさせていただいた、と思っているよ、とメールしておいた。
またいつでも遊びにおいで。


息子とわたしとでは、思考回路が違う。
こだわりも違う。
大切とするものも違う。

でも、わたしの思いは、理解はしてくれてた。
ちゃんと伝わっていた。


充分に愛された人は、充分に愛すことが出来ると思う。
そう信じたい。

神さま、
この上ない素晴らしい贈り物を、ありがとうございます。

                                               伽羅moon3

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