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努力も我慢も実らない。

大晦日の、「かもめの玉子事件」を、
わたしは直接夫に話してはいなかった。

多分、ブログを読んでいると思うので、
それで概要を知ってくれていればいいし、
辛すぎる時期に、話すのは嫌だったし、
意見されることも嫌だったので、黙っていた。

一人で、何とか、自分の怒りを抑え込めないだろうか、
なんとか、いい箇所にソフトランディングできないものかと、
カウンセリングを重ね、
従姉や友達に聞いてもらい、
模索を続けていた。

けれどわたしの精神は暴走し、寝付けなくなり、
大量のセロクエルを流し込んで、朝の6時7時にやっと寝る生活。

ストレスと、セロクエルの主要な副作用で、
大過食を引き起こし、
毎日、狂ったように食べ物を押し込んでいた。

気持ちが悪くなったり、お腹が痛くなっても、
過食は止まらない。

去年、病気をして、せっかく減った体重は簡単に戻り、
戻るどころか、それ以上になり、
人生で、今が一番、太っている。

醜い自分を見たくなくて、美容院ではずっと下を向いている。
ドレッサーなんか、要らない、捨てたい、とすら思っている。



土曜日、美容院に行く支度をしていたら、
夫が出先から、「今日、夕飯一緒にどうですか?」と
メールして来た。

多分、わたしが従姉に会った日のブログを読んだのだろう。

わたしも、もう、夫に話して、泣きつくしかないと考えた。
なので、一緒に食事することにした。

従姉に会って聞いた話から始めて、
ことの概要を、話した。
そういうわけで、お父さんも怒ってるのが本当なら、
わたしはもう、帰省できないし、
親族の葬式に行って、実家に泊まることもできない、と伝えた。

すると夫は、
「葬式になんて、行く必要はどこにもない。」
とはっきり言った。
「キミの気持ちを大事にしない親の顔を立てるべき理由なんてないし、
キミは、健常者じゃないんだから、葬式になんていかなくていい。
うちのばあさんの葬式にだって、いっそ出なくていい。」
そう夫は言った。

そして、わたしがまた、違う場面の母の話をすると、
「キミはいつも、お母さんのことを悪く言うよね。その通りだと思うよ。
でもね、そんなお母さんの言動を、とがめることもせず、
キミの味方にもなってくれないんだから、お父さんも、同罪だよ?」
そう言われた。


実は、これはもう、夫から何回も言われていたことだ。

わたしが、ちがう、父ならもっと客観的に見てくれる、
父なら理解してくれる、と
期待をしていた。
認めたくなくて、夫の言葉を聞かないでいたのだ。

でも、わかった。

夫の言う通りだ。

理不尽に怒る母を、たしなめてくれたことなど、一度もない。
八つ当たりでわたしを怒鳴る母を止めて、
わたしをかばってくれたことなど、一回もない。

二人は、いつもかもタッグを組んでいて、
二人がかりでわたしを叱り、責め、押さえつけて来たのだ。

あんなに自我が強い父なのに、
実は、母の演技に騙され、いいように言いくるめられている。
陰で、母が父を、どんなふうに言っているのかを知らずに。
真っ黒な母を見ないふりをして、父は生きている。

娘が犠牲になろうが、そんなことは、どうでもいいのだ。
一人しかいない孫の愛情なんて、どうでもいいんだ。


ならば最後まで二人きりでいればいいよ。

わたしは、降りる。

夫が、行かなくていいんだと言ってくれたから、
もう、誰の葬儀にも出ない。
親の顔を立てる義理ももうない。


わたしがズタズタになっていることを、夫は察していたので、
母の日のプレゼントも、どうする?やめようか?と
聞いてくれた。

母の日アレルギーで倒れてしまうわたしに代わって、
夫が9年間、ずっと花を贈り続けてくれていたのだが、
「もういいです。長い間、ありがとうございました。」と返事をして、
夫には、やめてもらった。


でも、親当人の葬式には、行かないってわけにはいかないし、
どうしようねえ、と夫と頭を抱えた。

わたしは、両親ともが亡くなったら、
さっさと業者に任せて家を空っぽにし、
更地にして、寄付をするつもりだった。

コンビニですら、車で隣町にまで行かないとないような、
田舎の、築40年の家が売れるわけがないし、
税金を払うのは嫌だから、
町に寄付してしまおうと思っていたのだ。

けれど、夫は、田舎暮らしがしてみたいので、
家は置いといて欲しいと言う。

夫が畑でもやりながら住んで、ちょっとずつ、
整理してくれるのであれば、
それもいいんじゃないか?と思った。

夫の好きにさせてあげよう。

しかし、父が長男であるため、
墓の問題が残る。

まさか、両親が死んで、墓に入った途端に、
墓を無くしてしまうわけにはいかないだろう。
とは言え、息子には絶対に迷惑をかけたくないので、
わたしの代で、どうにか、墓を無くしてしまわなくてはならない。

本当に、兄がいればなあと思うよ。


夫と、話して、良かった。
この人に着いて行こう。
ねばならない思考を持っていない柔軟な人だ。

夫という屋根に守られて、ひっそり生きて行こう。


わたしには従姉もいるし、可愛い息子夫婦もいるし、
充分すぎるほど、幸せだ。
過去を振り返っても、仕方がない。

許せないことは、絶対に許せないし、
許す必要もない。

わたしは、娘と言う立場を、
降りる。

いくら努力しても、我慢しても、
実らないものは実らないのだ。



                                               伽羅moon3

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