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フェチ話。

みんないろんな「フェチ」である。
人には言わないだけだったり、
性的なことだったら公にしにくかったりするだけで、
「理由なく、ものすごく好き。」というものが、
誰にでも、一つや二つ、あるのだ。

それは、理由なく、何でかわからないけれど嫌い、と
同じことなので、特別変わったことではない。

従姉と会った時に、その「フェチ」の話になった。
わたしは、結構なフェチを持っている。
まあ、敢えて書かないこともあるけれど、
書けることだけで言えば、匂いフェチ、そして「色フェチ」である。

匂いは、好きなのは、
龍角散とか、太田胃散の匂い。
あとは、息子の頭の匂い。
ちまの首筋の匂い。
新品の瓶のインスタントコーヒーを開けた時の匂い。
喫茶店の匂い。
チキンライスの匂い。

もう、息子を嗅ぐことは出来なくなったが、
一緒に暮らしているときは、息子の頭に顔をうずめ、
スハスハして、「あ~いい匂い。」とわたしが言うと、
息子は「洗わなきゃ!」と言って風呂に行ってしまった。
ちえっ。ちょうどいい感じの匂いになってたのに。

「色フェチ」に関しては、
これは一種の職業病でもあるけれども、
印刷会社に居る時、版下を作り終えて、
コピーを撮り、それに、色指示をする作業が、
快感だった。

世界を征服するかのような、達成感。
わたしが決める、この色一つで、
印刷物に命が吹き込まれるんだ!って、そういう感じ。

だから、粘土をやっていた時、
プロの方からも、まずは色をほめられた。

わたしの脳内はフルカラーで出来ており、
自分の脳内で、色を探し、決め、
その色を、忠実に作り出すことが出来た。

たった12色の絵の具を渡されれば、
わたしは多分、どんな色も作り出せると思う。


また、日本の色というものが大好きで、
街のあちこちを眺めて歩きながら、
ああ、あれは「錆納戸」。
ああ、あれは「甕覗き」ね。
これは「桜鼠」
これは「利休茶」じゃないかしら!
などど、すべてのモノを色で判断し、
色で覚えていることがわかった。

だから、夫が冬に、黒のダウンコートを買った時、
何で黒なのよ!と怒った。
あの店に、夫に似合うオリーブグリーンのがあったので、
勧めるつもりだったのに、
黒なんか着られたら、買い物で、ちょっと離れてしまったら、
見つけられないではないか。

自分の好きな色も、かなり厳密なので、
だから、人から物をもらうのが、苦手なのだ。
好みの色じゃないものを、持ちたくないから。

今は働いてないから、色鉛筆を飾ってうっとりしているだけだけれど、
街を歩いているときは、看板のない住宅街だったら、
走っている車の色を、
もし、明日、警察で尋ねられたら、
どこまで正確に伝えられるかを、シミュレーションしながら、
歩いている。

白い車だけど、敢えて言うなら、バニラカラーだわ、とか、
紺色だったけど、江戸紫に似た紺ね、とか、
妄想しながら歩いている。



従姉は「数列フェチ」である。
数字が綺麗に並んでいるのを眺めると、
「いいわあ~。」と、うっとりするそうだ。
うむむ。理解不能。

電話番号とか、車のナンバーとか、
人の誕生日とかの、数字が並んでいることが、
たまらなく好きらしい。

昔の友達の電話番号も、今も覚えてるそうだ。

数字が好きっていうのは、聞いたことがあったので、
それで会計事務所に就職したんだと思う。
でも、決して、数学が得意なのではなく、暗算も遅いのだそうだ。
これは初耳だった。


フェチって、不思議だね。
明確な理由がわからないから。
でも前世とかが深くかかわってることが多いと、
江原先生がおっしゃっていた。


今日はマッサージの日だった。
施術中に、寝てしまうのがもったいないので、
その「フェチ」話をしたのだ。
そうしたら、彼女は、「肌ざわりフェチ」だと教えてくれた。

特に、タオルに関しては非常なこだわりがあり、
これじゃないと!というのがあるそうで、
わたしは、「泉州タオルが好きで使ってる。」と言ったら、
彼女も、断然、泉州!ですよね!って言ってた。

今治タオルの、あのふわふわ感が、どうにも信用できない。
泉州タオルの吸収力はすごくて、
バスタオルなんて要らない。
フェイスタオル一枚で、充分、お風呂上がりの体が拭けるのだ。

彼女は、着るものも寝具も、全部綿100%じゃないと嫌だそうだ。
それはわかる。
わたしもできればそうしたい。
ただ、ポリエステルが入っていればアイロンかけなくて済むし、
乾きも早いので、取り入れてるのだが、
彼女は、フリースも大嫌いで、絶対に着ないとのことだった。

以前、猫のワッペンをいただいたお返しに、
手ぬぐい生地で出来た、小さいコースターをペアで差し上げた時、
とても喜んでくださったのは、
綿100%だったからだろうなと思う。

あとは、お互いに江戸が大好きなので、
江戸の風俗文化の話をして、
楽しくマッサージが終了してしまった。


今日は、商店街で買い物をして、帰宅して洗濯をした。
まだ、掃除には至らない。
だんだん、埃が舞い散り始めた。困った。

夫も疲れている。
ムギは最近、暗くならないと帰って来なくて、
わたしは夕方、会えてない。
夜中には会えているので、幸せだよ。二人きりの時間。


明日はカウンセリングだ。
娘を降りる話をしてくる。

                                                伽羅moon3

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