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自助はむずかしい。

最近になってまた、「毒親」の本や、コミックを読んでいる。

最初は、自分の母が毒親なのだと確認するために読んだ。
今は、なんらか、対処法はないのかと、
すがる思いで読んでいる。

連絡を絶ってしまうことは、たやすい。

けれど、悲しいことに、わたしは、一人っ子なのだ。

親が死んだら、わたしはどんな心理状態でも、
絶対に行かなくてはならないし、
こんな精神で、こんな体で、
いったいどうやって、葬儀を進めればいいのか、まるでわからない。

父に聞いたら、「焼香順は書いてある」とのことだが、
そんなことはもう、どうでもよくて、
母の身内が、全員、とても遠い地方なので、
全員が、泊りがけで、押し寄せるのだ。

母は9人兄弟だから、一家から、二人来たとしたら、
それだけの人数を、家に、泊めなくてはならない。

葬儀を出すだけで大変なのに、家に親戚を泊めなきゃいけないなんて、
いったい、どうするつもりか。

実家は、すごく田舎なので、旅館はない。
揃って外食に行ける店もなく、
食材を調達するにも、隣町まで車で行かなくてはならない。

そもそも、数十人分の料理を、いったい、誰が作るのか。
数十人分の布団を、どこにどのように敷くのか。

その後始末を、いったい誰がやるのか。



一人っ子は、辛すぎる。
同じ立場で、分かち合える相手がゼロなのだ。

遠からずやってくる親の死に、
どうしたらいいのか、だれも回答をくれない。



毒母に育てられた人と、話してみたいと、
すごく強く思っていた。
そこでなら、「母が死んだら、楽になるんですかね。」って言えて、
ふふって笑えるのでは?と思ったのだ。

なので、ネットであらゆる言葉で検索をかけてみたが、
ヒットしないのだ。

何年か前に、開催されて参加した、というブログを見つけたが、
そのブログも、もう年々も更新されていない。

糸口が見つからない。

同じ境遇の人と、話せたら、
ああ、自分だけじゃなかったんだ、って思えて、
楽になるのではないかと考えた。

ネットでは情報が得られなかったので、
先日のカウンセリングの時に、カウンセラーさんに、相談してみた。

すると、「毒親」に特化した自助グループは、多分ない、とのことだった。

カウンセラーさんも、自分の経験ではなく、聞いた話らしいが、
一口に」「毒親」と言っても、
幅が広すぎるのだそうだ。

日常的に、暴力を振るわれていた人もいれば、
ネグレクト(無視されて世話をしてもらえない)の人までいて、
あまりにも状況が違いすぎるので、
誰かが境遇を話すと、「そんなのよりわたしのほうがもっと酷い!」と
反論する人が出て来る。

すると、勇気を出して話した人は、
二重にも三重にも傷つく羽目になる。

カウンセラーや、コンダクターが同席しても、
事態を収拾できなくなることが多いそうだ。

だから、存在しないのだ。

このネット社会で、いくら検索しても、
ヒットしなかったのは、そういう理由だったのだ。

なので、アダルトチルドレンの自助グループに参加して、
小出しにするしか、方法はないと言われた。



アダルトチルドレンだって、ピンキリだとは思うが、
中でも、母と娘の問題は、
問題が問題を産んでしまうくらい、根が深く、難しいのがわかった。

そして、やはり解決策はない。

母から、息子のお土産の件について、
「わたしは悪くない。自分がもらったものだから、自分が我慢しただけ。」と、
あくまでも息子の気持ちを無視した返事が来たので、
わたしは、二度と、返事はしない。

命より大切な息子の気持ちを踏みにじった、
その行為を一切許さない。

父から話が来れば、父には話すが、
母とはもう、一生会えなくていいと、覚悟を決めている。

それ相応の覚悟を持って、書いた手紙だったのに、
母のその態度をもってして、
わたしは、母を切り捨てることとした。



けれども、悲しいことに一人っ子だから、
葬式に、行かない選択肢は、ないのだ。
わたしの代わりになってくれる人はいないのだ。

お墓だって、どうしたらいいのかわからない。
何にもわからないままなのだ。


自助グループが難しいのはわかった。
わたしは、この苦しみを抱えて、解決策もないまま、生きて行く。

母の日が近いので、
どこに行っても、何を見ても、
母の日、母の日、と書いてあって、わたしはおかしくなりそうだ。

今年から、夫に、もうプレゼントはいいよ、
長い間ありがとうございました、とお礼を言って止めてもらった。

わたしの代わりに、夫が毎年、贈ってくれていたのだ。

わたし自身は、お嫁ちゃんに、
わたしは、一切プレゼントはいらないよ、
その分、会いたいな、って、最初にお願いした。

毎年頭を悩ませ、お金を使わせるなんて可哀想だもの。
会えれば、それが一番幸せ。



息子たちが、わたしたちに会ってくれるのは、
とても幸せだ。
見習いたいけれど…
修業が足りない模様。

                                                 伽羅moon3

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