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ただ愛が欲しい。

昨日は、夕方、たった30分しかムギといられなかった。
夜中、行ってみたが、ムギは留守で、呼んでも帰って来なかった。

風が強く、冬のように寒いのに、
こんな夜に、小屋にいられないなんて。
切ないよ。



今日は、夫がわたしの部屋で一緒に夕飯を食べると言うので、
床の掃除をして、テーブルの上も片づけた。

それから、ムギに会いに行った。
居るかな、ムギ。いてくれますように!と、
いつも祈りながら行く。

ムギは、小屋の奥の方に、身を潜めていた。

その技、最近会得したのだ。
それまでは、怖いことが起きそうになると、
何でもかんでも、飛び出して、逃げて行ってしまったのだが、
一番奥に小さくなってひそみ、気配を殺す技を身に着けた。

会えて嬉しかった。居てくれて嬉しい。

わたしが座ると、ムギも小さく鳴いて、すぐ出て来て、乗った。
ふっくらとまあるい、ムギのフォルムがいとおしい。

いつものように、ウェットシートで体を拭いて、
ブラッシングして、
お尻のチエック。
ムギ、ひょっとしたら、脚が一本ないので、
自分でお尻を舐めることが、難しいのかもしれない。

去年、お風呂場で療養していた時、あまりに呼ぶので、行くと、
お尻にころっとウンちゃんがくっついていて、
自分で、どうすることもできなかったらしく、
大声でわたしを呼んでいた。
まあるいウンちゃんを、ひっぱったら、長い草が繋がって出て来た。

これは、自分ではどうしようもなかったね。

でも、お外に返したら、こういう困難に、わたしが立ち会えない。
ムギ、いっぱい困ることが起きるだろう。
わたしは、ウンちゃんを見て泣いた。

なので、お尻から何か出てないかを見る。
こびりついているウンちゃんは、そっとはがす。



ムギも、昨日は愛情不足だったようで、
今日は、ひたすら、わたしに乗っていた。

途中、小屋でおかかを食べたいというので、あげて、
そのあと軽くパトロールに出掛けた。
ムギは、ママは絶対に待っていると知っているので、
ちょっと時間がかかったが、ちゃんと帰って来て、また乗った。

そのあとは、何も言わず、ただ、ひたすら乗っていた。
わたしが喋ると、耳だけ、こちらに向けて聞いている。

夕飯は、夫が海鮮丼を用意してくれた。
ムギにあげるホタテ、勝手口の内側に置いたよ、とメールが来た。
でも、ムギは、シーバも要求せず、
ただただ、乗っている。

なので、あげられるかどうか、わからないです、と返事した。

乗ってから一時間半が経過し、
夕飯に、せめて酢の物でも作りたいしな、と思い、
わたしがもぞもぞしたら、
ムギが振り向いてわたしを見て、そのあと、察して降りてくれた。

「ムギ、ホタテ、わかる? 食べたことあるでしょ。ホタテ。
ホタテあげるから、ちょっと待ってて。」
そう声をかけて、静かに中腰で勝手口を開け、
中腰で戻った。
こちらが立ち上がってしまうと、ムギは逃げるからだ。

ムギは、ちゃんと、爪とぎの座面に座って、待っていた。
小さくカットされたホタテを、一つずつ、鼻先に差し出す。
ムギは、喜んで食べた。
カリカリの時と違って、いちいち、すごくちゃんと噛む。

全部を食べ終わったので、お皿を差し出すと、ちょっと舐めて、
柿の木の下に行ってしまった。

「ムギ、また夜、来るからね。会えたらちゅーるあげるね。待っててね」
そう声をかけて、わたしは部屋に戻った。

長い時間、一緒に過ごすことが出来て、
鬱状態だったわたしにも、安寧が訪れた。
ムギも、愛情チャージしてくれたかな。




ちまは、食べることが大好きで、餌で釣れる子だ。
ホタテも、ゆっくり味わってほしいのに、一瞬で飲んでしまうよ。

ムギは、何も欲しがらず、ただ愛して欲しいと言っている。

餌は、その次なのだ。
愛情が足りてない状態で、餌の話をすると、
ムギは怒る。そうじゃないんだよ!ってね。



今夜から、月曜日いっぱい、雨の予報だ。
雨、吹き込まないといいんだけど…。
ムギが小屋にいられるといいんだけど。
雨の日こそ、小屋に入っていて欲しいのに、
留守の時がある。

元がノラだから、濡れない場所はちゃんと知っているけれど、
雨の日に会えないのは、さらに切ない。

会える時に、いっぱい愛を伝えよう。
シャワーのように、愛情を注ごう。

                                                伽羅moon3

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