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手放し方がわからない。

昨日書いた記事について、
わたしは、友人や従姉に、
意見を求めた。

わたしの思い込みが強すぎるのか。
母のやったことは、酷くないのか。
息子は、ひどく傷付いているのではないか。

みんな、理解を示してくれた。

そこらの駅で、適当に買ったお土産ではない。

大変な出費を強いられて辛かった結婚式参列。
なのに、駅で、おばあちゃんの好きなお菓子を見つけて、
わざわざ、盛岡から買って来たのだ。

それをまた新幹線に乗って、
はるばる、持って行ったのだ。

その気持ちが通じないどころか、
いとも簡単に踏みにじり、
愛情よりも、体裁を選んだ母。

わたしは抗議を二回したが、
これ以上繰り返すと、
父を巻き込み、
父は母の味方に決まっているから、
争えば争うだけ、
もっと息子が、傷付く。

だからわたしは、苦汁を飲んで耐えたのだ。


離婚の話し合いをしていた当時、
息子は、小学2年生だった。
なるべく、息子が寝たあととか、
手紙でとか、前夫とはやり取りをしたが、
結婚と違って、離婚は、
一番憎い相手と、一番話し合わなくてはならないものだ。

ものすごいエネルギーを消耗する。

前夫は、息子の気持ちなど考えない奴なので、
息子の前で、言い争いになってしまったこともあった。

小さかった息子は、
部屋の隅っこで、
小さく、体育座りをして、
全身に、汗をびっしょり、かいていた。

あの姿が忘れられない。

二度とあんな思いをさせてはならない。

息子は温和で、争いを好まない。
人の話をさえぎるようなこともしない。
優しくて穏やかで、物静かだ。

そういう息子だから、
ここで、もっとわたしが母に怒りをぶつけ、
大きく揉めると、
息子がもっと苦しむ、と直感して、
わたしが黙ったのだ。

黙ったのをいいことに、母はわたしを無視して、
息子に、
「気持ちはもらったから、これは明日持って行き。」
と通告した。

気持ちなんて、わかっていやしないだろうが!


先月、従姉に会った時、
わたしは苦しくて苦しくて、頼んで急に会ってもらったのだが、
この、「かもめの玉子」問題は、
まだ奥深くに、封印されていたらしい。

わたしは、出来事の一つとして、従姉に、
さらっと話したらしいのだ。

従姉は、「それはひどい!」と感じて、
帰ってからも一人で思い出しては、
憤ってくれていたという。

わたしは、怒りを穴にぶち込んで、重たい蓋をしてあったので、
この問題が、どんなに辛く悲しく、悔しかったか、
自分でまだ把握できていなかった。

でも、元日の午後、
わたしは気絶している。
脳が、感情を、シャットダウンしたのだ。
気がついたら夕方になっていた。

それくらいの、ものすごいストレスだった。

従姉とも、メールでやりとりした。

自分がされたことなら、
耐えられる。
我慢もするし、諦めもつく。

けれど、自分の子供の気持ちを傷つけられたら、
絶対に絶対に、許さない。
子供本人が、もういいよと許したとしても、
わたしたちは、許さないよね、って一致した。


繊細だった子供の心を守ることに、
わたしたちは必死だったのだ。

自分がされて辛かったことを、自分はするまいと、
必死に抗い続けた。

自分が、親にされたことは、もう、仕方がない。
そんな人物を親として選んで生まれたのには、
理由があるのだろう。

反面教師にはなったと思う。

けれど、息子は関係ない。
わたしはもう、いくら傷つけられてもいいが、
息子の気持ちを踏みにじることは、
やはり絶対に、許せない。

この、怒りを、どうすればいいんだろう?

共感してもらえて、もちろん、和む。
わたしが変なんじゃないんだよね?とも思う。

でも、怒りは、一生消えないのだ。
少なくとも、わたしの場合は、
自分の記憶がある、1歳半の時からの怒りを、
ずっと持ったまま、生きている。

そのことが、とてもしんどい。

だからずっと、薬を飲み続け、
ずっと、カウンセリングに通っている。

なのに、怒りを手放すことができないのだ。
苦しいままなのだ。

どうしたらいいんですか、
どうしたらこの怒りを手放せますか、って、
何回もカウンセリングで泣いた。

でも、解決策は、ないのだ。

人を変えることなんて、不可能。

でも、こんな自分を変えることもまた、不可能。


カウンセリングを、わたしは、
解決の場所と思っているわけではない。

前進しなくていい、改善しなくていい、
足踏みしていていいと思って通っている。
解決策なんて、ないのだ。

わたしが、悪しき縁を、断ち切るしかない。

けれど、日本には、「縁を切る」という法律は存在しない。

息子を守るために、
ずっと、立ちはだかるしかない。

そのために生きてくしかない。

先週、体調が悪くて、カウンセリングを休んだので、
次は来週だ。

そこで、思いのたけ、打ち明けて来る。

解決はしないけれど、
前進もしないけれど、
そうするしか、なにも方策はない。


今夜は、フライパンをこすって洗ったり、
シンクを磨いたり、
便器を磨いたりしてみた。

どれも発散にはならない。

みんなは、わたしが母にすぐに反論して、
息子の気持ちを守ろうとしたことを、
息子くんはきっとちゃんとわかっているよ、って、
慰めてくれた。

息子からは、メールの返事はない。
どう返していいのか、わからないのだと思う。
もしかしたら、あの時点で、すんなり諦めて、
おばあちゃんに気持ちが届かなかったことを、
恨んではいないのかもしれない。

でも、わたしは、守りたかった。

ずっとずっと、守ってきた息子の心。
やっぱり、守りたかったんだよ。

                                           伽羅moon3




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