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後ろ向きでいい。

去年は、父から手紙が来て、
母を避けていることがバレてしまった。

そこを通過せずには、修復できないと思ったので、
言葉は選んだが、
母の愚痴・悪口・自慢話に耐えられないことは、
父に伝えた。

文通を重ねて、今回は帰省したのだが、
母は、少しも変わっていないどころか、
大切な息子の気持ちを踏みにじった。

二度と修復は不可能だ。

父という人は、強靭な精神を持っている人だ。
良くも悪くも。
わたしに対しても、物事を前向きに考えて、と
再三、手紙に書いてあった。

前向きは、もう、無理だ。
発病してしまったからでもあるが、
わたしは、子ども時代から、こういう、うつ気質だったのだ。

思春期でパニック発作を患ったのがその象徴である。
当時は、そんな病気は知られていなくて、
誰の理解も得られなかった。

人間関係も、今後は、前向きには、無理だ。

もちろん、職場であったり、
ママ友であると、
必要性があって、無理に仲良くしなくてはならないことがある。

わたしも、苦手ながら、
失敗ばかりしながら、
乗り越えて着た。

不本意なのに、周りに合わせなくてはならない苦痛。
陰で悪口を言い合っているのに、付き合っている矛盾。

わたしは、矛盾に、最も納得が行かないかもしれない。

バカだから、
くそ真面目な部分があるのだろう。

人との距離の取り方がわからず、失敗ばかりして、
今に至る。

もう、前向きに生きてくことはない。
そんな必要はない。
今後は、縮小の人生がいい。

最近、物を整理して捨てているのも、その一環だ。

新しい人間関係も要らない。
今、同じように、前向きとは言えない、
同じ空気感を持った家族・友人と、
ささやかに交流して生きてくだけで、
充分幸せだ。

距離感は、難しいが、最も必要なものだ。

仲良くなり始めると、嬉しくて、
分かち合いたくて、
つい、距離を詰めたり、踏み込み過ぎたり、
押し付けて理解を得たいと思ったり、
自分の趣味に付き合せてしまったり、しがちになる。

そこをぐっと踏みとどまって、
一定の距離感で、わたしは現在の人間関係を保っている。

例えば、指名しているマッサージ師さんとは、
長くプライベートな話はしなかったが、
店の中の雰囲気が悪い時があって、
この人が、この店からいなくなってしまったら、
わたしはすごく困る!と思い、
勇気を出して、自分の携帯番号と、
メルアドを書いて、こっそり渡した。

そのあと、彼女も教えてくれて、
たまーに、メールする。
でも、会うのは、マッサージ店にて、月に二回だけだ。

その時に少し話すが、
わたしは基本、マッサージをじっくり味わいたいので、
黙っている。

9月に、わたしが胆のうを摘出すると話したら、
その病院に彼女も通っていたので、
お見舞いに行きたいと言ってくれた。

それは思いとどまってもらったが、その際に、
自分が持って行く本の話をしたら、
お互いに、江戸時代の江戸が大好きだということがわかった。

それで、彼女が、
江戸に関する本を貸してくれるようになった。

わたしは、本当は物の貸し借りは好きではない。
返すタイミングとかを、考えて、落ち着かないからだ。
図書館で本を借りられないのは、その理由である。

でも、本当に面白い本を貸してくださるので、
貸してもらったら、すぐブックカバーで保護して読み、
次回会うときには、きちんと透明袋に入れて返し、
ちょっとした感想をメモで渡したり、
和柄のシールとか、
チョコを3粒とかいう、負担にならないお返しをしたりしている。

こういう距離感を、絶対に保ちたいのだ。

家族であっても、他の人は、自分ではない。
押し付けは良くない。

でも、わたしの家は、父と母という、強靭な双璧。
その前に一人ぽっちのわたし。
味方もおらず、逃げ道もなく、
何もかも、頭から押さえつけられて来た。

辛かった。
孤独だった。

今も苦しい。
もし姉妹がいたら、きっとちょっとは、荷物を分けて持てるのかな。
一人っ子は、苦しい。


明日、ムギをキャリーバッグに入れる。

緊張で、夫もわたしも、バクバクだ。
ムギはお外で暮らしているから、色んなことに敏感で、
ちょっとした変化も見逃がさずに嫌う。

こっちの緊張感や、気迫を悟られたらおしまいだ。

捕まえる役は夫で、
わたしが勝手口にスタンバイしていて、
すかさずキャリーバッグを差し出す役割り。

一年に一回のワクチンの時だけ。
どうか、うまく行きますように!
ドキドキするよ…。

                                           伽羅moon3




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