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前向きの必要がある?

わたしは、躁鬱病で、
薬で、躁状態を、抑え込んでいる。

軽い鬱状態を保つように、コントロールしてある。

そうじゃないと、危険だからだ。

だから、いたずらに、「前向きに」とか、
「明るく」とか、言われると、
何でだよ、って、イラッと来る。

前向きに生きてくことだけが正しいことじゃない。

もちろん、そうしたい人、それが出来る人は、
どんどんそうやってもりもり生きて行けばいい。

だけど、それをやれない人に、
押し付けたり、無理に立ち上がらせたり、
しないでもらいたい。

苦しい過去があれば、前向きにはもう戻れないことだってある。
後ろ向きで生きていくことは、
そんなに楽じゃない。

常に何かに怯え、何かを諦めているのだ。


今日は、余りの寒さにびっくりして目が覚めた。

寝る時は、暖房を消しているが、
リフォームのお陰で劇的に暖かくなった部屋なのに、
布団に入っていながら、
寒くて震えた。

ガスヒーターをつけて、部屋が暖まるまで、
動き出せなかった。

昨日は症状がだいぶ回復したので嬉しかったのだが、
薬が終わったせいか、
今日のほうが、調子が悪く、
一旦起きてみかんを一個食べたのだが、
またベッドに逆戻りした。

心配で、昼休みの夫に
今朝のムギの様子を聞いた。
ちゃんと小屋にいたそうだ。
良かった。

そのあと、またしばらく眠った。

起きてもまだ食欲もなく、
体も辛い。

このままでいいのだろうか?
でも、また病院に行く気力は湧かない。

水曜日、リウマチ内科の先生に相談しよう。

明るいうちに、ムギに会いに行った。

夕べは、真底寒くて、凍えそうな夜だった。
ムギが小屋に居てくれたので、
撫でて、お腹ちゃん確認させてもらって、
ちゅーるをやって帰ったのだ。
今日はあまり寒くならないうちに行った。

ムギ、ちゃんと小屋で寝ていた。
良かった、いてくれた。

わたしが座ると、ムギが出てきた。
ムギちゃん、来てくれるの?寒いのに、いいの?

ムギは黙ってわたしの脚に乗った。
草の実がいっぱい付いていたので、手で取った。
耳の周りにも付いていた。

お腹ちゃんは?と聞くと、
不自由な足で、体をよじって、見せてくれる。

ムギには言葉が通じている。
わたしが、意味があってお腹チェックをしてることも承知。

あっち向きで20分、
こっち向きで20分くらい、乗っていてくれた。
ムギ、毛布でくるんでも、しんしんと寒いねえ。

おかかを食べると言って降りたのでやると、
食べて、小屋に入った。

夜にまた来るからね、と約束した。


命を守ることは、重大な任務だ。
責任が重い。
どれだけ尽くしても、後悔がないようにはできない。

この世で、最も不幸なことは、
自分の子供を亡くすことだ。

親は、年齢からすれば、先に死んでしまうことは仕方がない。
若くして亡くなれば、惜しいが、
それも仕方がない。

でも、子供の死に、「仕方がない」は、通用しない。

一切通用しない。
二度と前向きになんてなれない。

わたしは、自分息子を産むまで、
子供に触ったことがあまりなかった。

可愛さも知らなかった。

だから、息子を産んで、初めて、
その無償の愛おしさにビックリしたのだ。

この子の命を守るのが、わたしの使命なんだと思った。

この子のためなら、
自分の命なんて、軽々と差し出せる。
守るためなら何でもやれる。

息子がまだ小さい時、母が、自分の友人の話をした。
「あの人はねえ、子供を亡くしたけど、すごく恵まれてて幸せでねえ」
そう言ったのだ。

わたしは仰天した。
「ちょっと待って! 自分の子供を亡くすことは、世界一不幸だよ!
それで一生分の不幸をまかなえないくらい、すごい不幸なことだよ!」
わたしはそう反論した。

この人は、何と言うことを言うのか。
子供を亡くすよりも不幸なことが、
この世にあるというのか。


ちまムギは、猫の形をしている。
でも、魂は、人間と、何ら変わりがない。
言葉だって気持ちだって通じてる。

わたしには、もう他に果たせる役割はない。
お孫ちゃんの面倒を見させてもらえるとも思えないし、
親が長く病床に就くとも思えない。

前向きには生きてないが、
それでも、日々考えながら、生きてく。
後ろ向きにね。

                                            伽羅moon3




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