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とても残念なことだ。

もしわたしが、
息子に嫌われたら、
生きては行けない。

生きる意味なんてもうなくなる。

だから、
自分が自分の母親を嫌いだなんて、
すごくひどいことだと、思うのだ。

ひどいと思うから、
ぶつからないよう、摩擦が起きないよう、
距離と時間を取った。

けれども、それでもう、禊は終わったと、
母は思ったらしく、
今回の帰省で、
一ミリも、変わっていなかった。

父が座を外すと、すかさず父の愚痴をささやき、
みんなとの会話に、
ちょいちょい、自分の自慢話を入れてくる。

わたしは胸が悪くなる。

愚痴も、悪口も、嫌だけれど、
最も嫌なのは、その「自慢」話なのだ。

人に何かをしてあげて感謝されたとか、
料理を褒められたとか、
優しい人やねって言われたとか。

よくもまあ、臆面もなく、
自慢話ができるもんだなと、
わたしは聞いていて恥ずかしくなる。
胸の中がムカムカする。

だったら、何でわたしに優しくしてくれなかったの?
なんでわたしをけなしながら育てたの?

優しい母だなんて、一回も感じたことはなかったよ。
なのになんで他人には、
優しいといわれるようなことをしてあげられるの?



母は勝手に、わたしがお盆に帰省する前提で、
なにやら話していたが、
もう言葉は上滑りして、
わたしにはしみて来なかった。

息子の会社には、お盆休みはない。
わざわざ他の週に、行ってくれている。
息子抜きで、わたしは一人では絶対に行けない。

父には、
「悪いけど、今のわたしにはこれが精一杯。」
と、伝えられたので、
父は、またいつでもいいから帰って来てくれよ、と言った。
でも、わたしが気絶するくらいのストレスを受けたことは、
誰も知らない。

息子も、ただ昼寝したと思っただろう。

逃げるように帰って来て、
ストレスでわたしは、大過食に走った。

多分太った。

それから親とはコンタクトを取ってない。

しみじみ思い返すのだが、
どうしても、どうしても、
わたしは、母という人を、好きにはなれない。

よく頑張った立派な人かもしれない。
父にとっては、いい奥さんかもしれない。

でも、決して、いい母ではなかったのだ。

もちろんわたし自身、
息子から見て、至らない母親だったとは思う。
人間として余りにも未熟で、
傷つけてしまったことがいっぱいある。

息子がすべて許してくれているのかは、
わからない。
怖すぎて聞けない。

でも、息子の心を必死に守る努力はした。
ガラス細工のようなハートだったから、
必死に守った。


自分の親を好きじゃないってこと、
本当に残念だ。
しかも、それを、あからさまにしてはならない。
墓場まで持っていかなくてはならない。
すごいしんどい。

父が先に死んで、
母が残った場合、
もう逃げ道はない。
理解者も協力者もいない。
わたしは、母とどう向き合えばいいのだろうか。

いろんなことを整理しなくてはならないから、
当たらず触らずというわけにもいかなくなる。
もう、考えるだけで、本当に混乱する。


優しくされなかったことを、許すとしよう。
それは、実は出来ない話ではないのだ。

ただ、他人に優しくしてあげたとかで、
優しい人やね、って言われてね、と聞くと、
わたしは、耐えられなくなるのだ。

許せないのは、優しくしてもらえなかったからじゃない。
自分が優しい人であるかのように誤解していて、
人から褒められたと、
自慢することが、許せないのだ。

ああ、胸が悪い。
ムカムカする。

外ではいい人ぶって、
わたしには当り散らして暴言を吐き続け、
一ミリの改心もない母。


ずっと考えてみるのだが、
どうしてもどうしても、
好きじゃないのだ。

それは親不孝だと思う。
悪いのはわたしのほうかもしれない。

だけど、気持ちをコントロールできない。
何もなかったことにはできない。

苦しいよ。

わたしは一生苦しいままなのか。

父には会いたい。
父とは話したい。
でも、父と母は、いつもセットで一緒にいる。
だからもう、不可能だ。

こんな自分が嫌で、
何年もカウンセリングを受けて吐き出しているのに、
結局、解決策はないのだ。

自分の親を、好きだったら、どんなに楽だろう。
わたしはずっと苦しい。

                                             伽羅moon3




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