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だから言ったでしょ。

胆管にはめられた管を、
内視鏡で抜くための、一泊入院。

これは、すい炎を発症してしまう可能性があるからだ。
発症してしまったら、2~3日は入院になる。
なので、もしそうなっても大丈夫なように、
しっかり荷物を作った。

心配性なわたしは、減らすことが苦手で、
詰め込みには苦労した。

火曜日の10時半に入院した。
今回は、一泊で帰れると信じて、4人部屋。

案内されて、荷物をばらして引き出しとロッカーに入れ、
着替えていると、
実習生さんが、点滴のルートを確保しに来た。

わたしは肉厚で、血管がわかりづらいので、
実習生さんで大丈夫か心配だったが、
上手にやってくれたので、ねぎらっておいた。

その日の内視鏡の予約の人が終わってから呼ばれると聞いていたので、
さて、しばらくダラダラするかと思ったら、
看護師さんが来て、
「もう呼ばれたので、今、点滴つなぎます。」とのこと。
慌てて点滴をつながれて、
一人で行った。

すると受け付けの人が、「一人で来たの?」とびっくりして、
外科に電話して聞いていた。
普通は看護師さんが送って来てくれるらしかった。

処置室に入ると、麻酔を担当してくれる技師さんがいた。
「麻酔、効きにくいんですって?」と言われたので、
「普通の人の、2.5倍を打っても、効きませんよ。」と答えたが、
技師さんは薄ら笑いを浮かべて、
そんなバカな、という顔をした。

わたしはハンドタオルを持っていっていて、
これを握っていたいと申し出たのだが、
「意識なくなっちゃいますから、手から離れますよ。」と、
看護師に取り上げられた。

だからさ、わたしは普通じゃないんだってば。
意識無くなったこと、ないんだってばさ。

そこに、主治医が登場。
主治医を見ると、とても安心する。
「よろしくお願いします。」と言ったら、
「手早くやるからね。」と言ってくださった。

仰向けで一応写真を撮って、
体内に管が入っていることを確認。
まれに、自然に出ちゃう人もいるそうだ。
いいなあそういう人。

喉の麻酔薬を口から喉にためて、
しびれて来たところで飲み込む。
これも、あんまり意味ないんだよね。

横向けに寝て、心電計と血圧計をつけられ、
いよいよ、点滴に麻酔が入れられた。
「とはいえ、5ミリから行ってみますか。」と技師さんが言いながら打つ。

もう、意識がなくなるくらい思いっきりやってください、と言ったら、
そこのギリギリの加減が難しいのだと言った。

マウスピースを咥えて、
いざ挿入。

おええええ~っ!

おえええええ~っ。

おえええええええ~っ。

ほら見ろ、全然効いてないじゃないか!
あんなに言ったのに!

息継ぎができないくらいの激しいオエオエ。
ぼろぼろ涙も出る。

それでも、管をはめるときは、40分くらいかかったが、
今回はただ、引っ張って抜くだけなので、
15分くらいのことだった。

間断なくオエオエが続く。
ひどいよ…。

最後に一際おおきくえづいて、
抜けた。

終わった…。

苦しかった。

でも、管を入れたときみたいに、時間が長くなかったので、
消耗もそんなに激しくなかったし、
何をやられてるのか理解していたし、
終わった安堵感もあって、
わたしはすぐに起き上がった。

誰かが、
「病棟からお迎えに来てないよ。ストレッチャー用意して。」と言ったので、
わたしは、
「全然歩けるので、大丈夫です。一人で帰れます。」と言ったら、
いやいやいや、と止められた。

せめて車椅子で帰ってくれと言われて、
用意された車椅子にひょいっと乗って、
自分で足を乗せる箇所を上げていたら、
今回もまた、誰かが言った。

「本当に、麻酔、効いてないんだ…。」

だから言ったでしょ!
効かないって、何度も何度も、言ったよね?

車椅子で帰って来たら、担当の看護師さんが出迎えてくれた。

「もうお水飲んでも大丈夫ですかね?」と聞いたら、
麻酔が効いてないことにまたびっくりされ、
すぐ先生に聞いてみますねって言ってくれた。

喉の麻酔だって、あんな少量ではどうにもならない。

ちょうどお昼ごはんの時間帯で、
病室にはいい匂いが充満していた。

長くなるので、続きます。

                                           伽羅moon3



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