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ヨロイを着ているとは!

胆管にはまっていた管を抜くのに、
一泊入院した。

もったいないので、4人部屋にしておいた。
なので、耳にはイヤホンをはめ、マスクをして、
外界を完全にシャットダウンしていた。

そうじゃないと、精神がもたない。

幸い、すい炎を起こさず、一泊で帰って来られたが、
疲れは、あとから出て来る。

もう、なんだか、ヘトヘトだ。

ムギが喜んで会ってくれて、密着して過ごせることは、
本当に嬉しくて幸せだ。
でも、ムギは、怖がりなので、
音を出さないよう、わたしも体を動かさないよう、
緊張して一緒に過ごすので、
体がガチガチに凝る。

月初めにマッサージに行ったきりだったので、
久しぶりに、行ってきた。

わたしが指名しているのは、
マッサージの仕事が大好きで、転職してきて、
もう20年以上の経験を持つ女性だ。

とても魅力的な人で、お互いにそう思ったので、
アドレス交換をして、たまにメールする仲になった。

実際に施術してもらっているときは、
わたしは、じっくりと味わいたいので、
あまり喋らない。

けれど、今日は、面白い話が聞けた。

わたしは、筋肉質な、がっちりとした太り方をしている。
女性って、もっとふわっと柔らかい生き物らしいのだ。

ついている筋肉は、柔道選手なみの量があるそうだが、
その筋肉の質が、びっくりするぐらい、悪いのだ。

働かない、無駄な筋肉。

その筋肉が、常に緊張状態にあると教えてもらった。

わたしに触れると、
瞬間的に、筋肉が、それを拒むとのこと。

常に緊張状態に置かれているため、
触られると、
「触られた、危険!」
「何か不快なことをされる!」
と、脳が指令を出して、
よりいっそう、固まってしまうのだそうだ。

だから、彼女はいつも、最初に、
ざっと、一通り、わたしの背面に圧迫を加える。
それで、
「怖くない。」
「危険じゃない。」
ということを、筋肉を通じて、脳に知らせているのだとのこと。

そうだったのか。
全然知らなかったよ。

そういう種類の人がいるということや、
わたしが、そういうタイプであることを見抜けない人が施術すると、
あまりの固さに、必死に筋肉を押して、
お互いが、痛い思いをする。

わたしの筋肉はほぐれず、マッサージ師さんの指は痛み、
楽になんてならないのに、
表面的なダメージだけをくらい、
いわゆる「揉み返し」という症状が出るのだ。

そうか。
そうだったんだ。

わたしはずっと不思議だった。
一番力が強い男性でお願いしますって、いつも頼んでた。
でも、ほぐしてもらえたことなんて、ない。

それはわたしが、筋肉という、重たいヨロイを着たままだからなのだ。

ヨロイを、いくら揉んでもらっても、
ほぐれるわけがない。

彼女は、わたし自身が、脳に指令を出せるよう、
「怖くない。」
「気持ちよくなる。」
「あー、そこそこ。」
って、言葉に出して、耳に聞かせるといい、とも教えてくれた。

耳からの情報で、ヨロイを脱ぐというわけだ。

でも、恥ずかしいし、じっくり施術を楽しみたいから、
心の中で、盛大に言いますね、と答えておいた。


わたしは、心にヨロイを着せていて、
うつ病になって、それが崩壊してしまった。

でも、体にまで、ヨロイを着ていること、
今日まで知らなかった。

常に緊張状態で生きてるってことなのだ。
だから、誰かと一緒にいるのがしんどいのだ。

すごいマッサージ師さんだと思った。
そういう観点でアプローチしてくれた人が初めてなのだ。

30代から酷いコリに悩まされてきている。
初めて、専門のマッサージ屋に行ったとき、
「なにこれ! あなた、背中がまな板のようだよ!」と
びっくりされた。

多くの人を揉んでいる人に、
もれなく、「史上最強」と言われて来ている。

筋肉もヨロイだったなんて。

瞑想をして、体がほぐれるイメージをするといいのかもしれない。
しかし、わたしは、雑念が多すぎて、
瞑想が出来ないのだ。
頭の中がいつも言葉でぐるぐるしていて、
強迫観念が強く、
ゆったり瞑想なんて、出来そうにない。

猫たちだって、癒しというよりは、
大切な命を預かってる緊張感が強い。

どうしてる時が、わたしは楽なんだろう?

ちまが部屋にいて、
わたしは一人用ソファに座って、
マツコさんの番組を見てるときとかは、
結構楽しくてリラックス出来てるかも。

こうして、文章を書いているときと、
カラオケで歌ってるときが、発散になる。

われながら、なかなか不自由な心だと思う。

わたしをやってくれてるマッサージ師さん、
華奢な人で、力も、そんなに強くないのに、
無駄な動きが一切なく、
今までで一番、わたしをほぐせる人であることが、
常々、不思議ではあった。

体のヨロイを見抜ける人だったんだ。

この出会いは、大切にしたい。
会うべくして会えた人だ。


夕方、ムギに会いに行った。
小屋で寝ていて、
喜んで出て来て、最近はすぐ脚に登ってくる。
今日は暖かかったので、ムギになにも掛けず、
体を撫でていたらゴキゲンで、
脚の上でぐるぐるローリングして、お腹を見せて、
一番可愛いポーズを何回も見せてくれたよ。

夕べも夜中、呼んで待っていたら、
雨の中、鳴きながら帰って来てくれて、
呼んだ手前、付き合ってやらねばならず、
ムギは降りる気配がなくて、
夜更けに、嫌がるのを、無理に降ろしたのだ。

帰って行くわたしを見つめる視線が痛い。
切ないよ。

明日は真冬なみの気温になり、
もしかしたら雨ではなく雪になるかも、って予報。
小屋に、カイロを入れてやろうと思う。

まだ11月なのにね。

地震やら雪やら心配なので、明日は家に居よう。

                                         伽羅moon3



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