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耐えてきます。

ゆうべはムギにも会えず、
心がざわついて、明け方まで寝付けなかった。

とうとう、胆管の管を抜く日が来てしまった。

抜いてしまえば、
一連の騒動は終了。

晴れて終了になるのだが、
最悪な病院で、なんの説明もなく、
黙って管を入れられたあの手術の恐怖から、
抜け出せないままだ。

胃カメラ程度の麻酔なら効きませんから、と何回も言ったのに、
麻酔が効かないまま、
説明もなく、管がはめこまれた。

痛みに悶絶しているのを、
押さえつけられて、無理に入れられたのだ。

そのあと、すい臓が炎症を起こし、
ひどい腹痛と熱、
お腹がパンパンに腫れた。

それもスルーされ、
翌日になって、痛みを訴え続けるわたしをいぶかしんで、
再三の採血がされて、すい炎が認められ、
黙って、点滴が、足されてあった。

痛みと恐怖、
そして何より、「無理解」という暴力。

そいつに、わたしの精神はやられた。

それすらも理解してくれない夫にもやられた。

確かに、経験のないことについては、理解は難しい。
それは誰しもが同じだ。

けれど、優しくしてあげることとか、
寄り添ってあげることとかは、
出来ないことではない。

しかしこれも、人によりけり。
出来ない人がいるということも、よくわかった。

だから、いかに自分が今、
恐怖を抱えているかなんて、夫には話さない。
聞いてもらえないし興味もないだろう。
飲み会のほうが大事なようだ。

夕方、ムギに会いに行った。
ムギは小屋で寝ていて、
小さく、きゅ~んと鳴きながら出て来て、
くっついてくれた。

しばらく撫でると、すぐ、脚に乗ってくる。
甘えてくれるのだ。
可愛いなあ。

あまりわしゃわしゃ撫でられたくはないようなので、
小さいフリースを掛けて、ただくっついて過ごす。
やがて、満足すると、自分で降りて、
「何かくれ!」と鳴く。

おかかを食べて、カリカリをすこし手から食べたら、
パトロールに出掛けて行った。

ムギはわたしから愛情のチャージを受け、
わたしもムギから、勇気をチャージされた。

明日の天気予報を見て、
入院の荷物をもう一回作り直した。

万が一、一泊では帰れなくなっても、
誰かに来てもらわなくて済むよう、
3日分くらいの荷物を持って行く。

雨らしいが、行くまでに止んでもらいたいなあ。
バスで行くからね。

友人やいとこから、
いたわりと励ましのメールが届いた。

ありがたい。

寄り添ってもらえて、ちょっと落ち着いた。
夕べのほうがもっと辛かった。

ちまを抱っこして、撫でて、
明日の夜は、ママ、帰って来ないよ、と説明した。
ちまのゴロゴロが、ぴたっと止まった。
わかったんだね、ちま。

ちまを一人にしたくないから、
一泊で帰って来たいけど、
こればっかりは、わからない。

でも、主治医を信じる。
それしかない。

きっと酷いことはされないと思う。

今夜はもう、ムギのところには行かず、
ちまとベッドでラブラブする。

ちまが「正妻」。
天使ちゃん。
ムギは「愛人」。
小悪魔ちゃん。

二人のもとに、一刻も早く帰って来れますように。

耐えてきます。

                                          伽羅moon3



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