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平等は不公平。

夕べは夜中にムギに会えた。
ムギ、怪我が絶えない。

おでこに傷があり、
それが化膿して、ぐじゅぐじゅしている。
痛いだろう。可哀想に。

なのにムギは泣き言一つ言わず、
大丈夫なほうのおでこをわたしの顔にぶつけて、
愛情のゴッツンコをしてくれる。
会っている間中、ゴロゴロ言ってくれる。

本当にいじらしい。

でも、夜はパトロールが忙しいみたいで、
おかかを食べたらパトロールに行ってしまった。
15分くらいしか一緒に居られなかったが、
ちまの気持ちも大切なので、切り上げて戻った。

ベッドに寝ると、ちまが乗ってくる。
もう、胆のうのあった場所は、痛くない。
すい臓側が時々痛む。

ちまの気持ちを思い、
怪我をしていてもけなげに生きているムギを思い、
寝付けなかった。

ムギの傷があまりにひどいようなら、
保護して、浴室に入れておいてくれれば、
病院に連れて行くので、と夫にメールをし、
浴室を、ムギ仕様にしておいた。

でも、浴室に入れることは、
ムギの気持ちにも、ちまの心にも、
いいとは思えない。
あくまで、容態が悪かったら、という前提だ。

夫が朝、塗り薬を塗ってから出勤したとメールが入っていた。

午後1時くらいまで寝たのだが、
災害に遭った夢を見ていて、
ちまとムギとはぐれてしまい、探し回る夢を見ていた。

近所のスーパーにちょっとだけ買い物に行き、
あとはちまのそばで過ごした。

夕方、テレビをつけたら、
鳥取で地震があって大変なことになっていた。

非常食を見直さなくてはと考えているので、
早めに行動しよう。
持ち運べる猫トイレ(折りたためる)も買いたい。

ちまは、ご機嫌だったのに、
夕方、急に吐いてしまった。

一回目、吐いたものを片付けていると、
二回目吐いて、お盆で受けるのが間に合わなかった。

そのあとも、ずっと吐いて、
もう大丈夫かな?と夕飯を作っていたら、
また、カッカッカッと吐く声が聞こえて、
慌ててお盆で受け止めた。

合計で7回も吐いて、最後は黄色い液体を吐いた。

息子も、こんな風になったことがある。
あれは辛かった。
死んでしまうのではないかと思った。

ちまは、月に3回くらい吐く子だが、
時々こんなふうに酷い吐き方をする。

ちょうど明日、病院に行くので、話して診ていただこう。

水分を多く含むものを食べさせた。
お薬は、一日お休みにしようね。

ムギのことが気になる。
ちまが正妻で、ムギは愛人だ。
小悪魔ちゃんなので、会いたくなる。
傷に、薬を塗ってやりたい。

でも、ちまが酷く吐いたので、行くのはこらえた。

夜、夫が喋りにやってきて、しばらく一緒に過ごし、
帰って、
「ムギが車の前で、キミの部屋を見上げて待っているよ」と
メールが来た。

そう。
ムギは時々、アパートを見上げるのだ。
あそこに住んでいた、って思って見ているのだと思う。
ちまという猫がいて、
ボクより大事にされてて、
ボクは何でまたお外なんだろう?って、思ってると思う。

そのメールを読んでたまらなくて、すぐ会いに行った。
ムギは、夫のクシャミで逃げてしまったらしいが、
すぐに来てくれた。

おでこの傷の、そのまた上に、
べっとりと、何かついている。

暗いので、よくわからない。
新たな怪我なのか、
血糊なのか、
それともどこかでペンキでも付いたのか、
わからないけれど、
べっとりしている。

薬を塗ってやった。
痛がって嫌がる素振りはなく、
むしろお薬ウエルカムな様子だった。

二人でひっそりと会っていたのに、
夫が勝手口から顔を出して長々喋ったので、
ムギは逃げてしまった。

せっかく会えたのに。
もう、ムギは戻って来なかった。
邪魔するなら呼ばないで欲しかった。
そしたら夜中にこっそり来たのに。

明るいところで、ムギの傷をじっくり見てもらえるよう頼んだ。
元気そうにしており、
熱もないが、気をつけてやらないといけない。

複数の相手に愛情をかけることは、
本当に難しい。
子供が3人いる人に、どうやって愛情を分けるの?と聞いたら、
愛情は、100を分けるものではなくて、
300に増えるものなのよ、と教えられた。

でも、息子一人を育てただけなので、
わたしには、どうにもうまくやれないのだ。

友達が、「平等にすると不公平になるよね。」と言って、
ああ、本当にそうだな、と思った。

同じように接することを、
平等と言うのではないのだ。

今、ムギは外で暮らしていて、
ストレスも危険も多い。
つい、愛情をかけたくなってしまう。
いつ会えるかわからないし、
いつ会えなくなるか、わからないからだ。

でも、ムギは今、生き生きとしていて、
お話をすると、振り向いて、ニッコリしてくれるのだ。
部屋で飼っていたときには、絶対に見せてくれなかった顔だ。

目を細めて、口角をあげて、
ニッコリする。
皆さんに見せたいくらい、可愛い笑顔だ。

だから、このままの状態で行くしかない。
わたしは、ちまを優先すべきなのだ。
ムギにはパパがいるから。

子供を複数育てる人を、尊敬するよ。
難しいし、すごく大変だと思う。
一度に、吐く・下すの胃腸風邪とかなったら、
どうやって看病して家事をこなすんだろう。

わたしにはきっと、
一人がやっとだったと思う。

小悪魔ムギちゃんは魅力的だが、
わたしは、ちまを優先する。

そう、自分に言い聞かせる。

                                           伽羅moon3



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