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人生最後の部屋。

フェリシモの、500色の色鉛筆が最初に出たとき、
わたしは貧しくて、買えなかった。
色鉛筆がものすごく好きで、
当時は粘土の仕事にも使うので、
欲しかったのだが、あきらめた。

わたしが再婚してから、その500色の色鉛筆が、
再販になった。
ここで手に入れないと、もう一生出会えない、と思い、
申し込んだ。

毎月、25本ずつが送られてきて、20ヶ月かかって集めた。

でも、飾る場所がそのときはなくて、
箱に入れたまま、立てていた。

部屋をリフォームしてもらい、飾り棚が中央に来て、
わたしは、飾る内容を一変して、
色鉛筆を、すべてディスプレィしようと思った。

10代の頃から集めて飾っていたものは、
捨てたり、
美容師さんのお子さんたちにもらっていただいたりした。

みんながどんな風に500色を飾ってるか、ネットで調べて、
無印良品の、アクリルのペン立てをたくさん購入した。

色鉛筆は、まだ他にも持っている。
「色辞典」というシリーズのものは、だいぶ使い古したが、
素敵な色が揃っている。

他にも、頂き物の色鉛筆があるはずだった。
息子が子供の頃に使っていたセットも持っているはずだ。
それを探すために、押入れの中を、全部見た。

ううう。

…天然石のアクセサリー作りをやっていたので、
それにまつわるものが6割がた占めている。
いずれ処分するのだが、
捨てるには惜しいので、もらってくれる方を探す予定。

一応、おしゃれな箱にきちんと分類されて、
押入れに、隙間なく収納されている。

色鉛筆は、一番奥の列の、
一番下の箱の、
更に、一番下にあった。
これはもう、探すというより、「発掘」だった。

これで色鉛筆を飾れる。

午後、夫と一緒に、わたしのベッドを見に行った。
入院前に、下見しておきたかったので、同行を頼んだのだ。

わたし一人では、既に二回見に行っていて、
多分これで決まりだなって思っているベッドがあった。

収納が二段ついていて、部屋の色にぴったりな焦げ茶色のがあって、
これに、「Air」という布団を合わせるつもりだった。
「Air」についても、西川産業にメールで直接相談してあって、
だいたい絞ってあった。

でも、店員さんに、それらを総合的に考えてもらったら、
このベッドで、布団がAirだと、
ベッドに立つ時の強度がない、とわかった。

それはだめだ。
なぜなら、わたしは洗濯物をベッドに登って干す、という設定で、
もう竿を、高い位置に通してもらってあるからだ。
立てないのは駄目だ。

そこで、違うベッドを見てみる。
収納と、頭のところのコンセント付きの宮は必須。

すると、2万ほど高くなるけれど、
収納がしっかりあるのに、構造が強固で、
立っても大丈夫なベッドがあった。
引き出しは、内桐で品質もいい。

ただ、焦げ茶色が、なかった。
部屋に、いろんな茶色があるのが嫌なのだが、
ここは、強度を無視するわけにはいかない。
これなら立てます、Airでも大丈夫です、と言われた。

なので、そのベッドに決めた。

夫が、どれくらい分割して運ぶのかを聞いてくれた。
マットレスがあると無理だが、
ベッドフレームは、かなり分割するので、問題がなさそうだった。

リフォームは、進行して、廃材がすっかりなくなり、
通路は広くなっている。
足場があるだけだ。

これなら運べるから、もう頼んじゃいなよと、
夫が言ってくれた。
嬉しい!
退院した時に、ベッドだと、かなり楽なのになって思っていたのだ。

すぐに寝具売り場に行って、Airを試した。
一番ランクが高いのは、アスリートが使うようなレベルらしかった。
一番安価なのは、今使っているムアツと変わりが無い。

なので、真ん中のランクのものにした。
これは、丸めて運べるので、
足場があっても搬入できる。

来週の日曜日に、搬入してくれることになった。

嬉しい。
かなり嬉しい。
すごくすごく嬉しい。

わたしのベッド経歴は短くて、
11歳くらいのときに、近所の人に、
二段ベッドの一段をもらったのが始まり。
その後、実家を建て替えて、ベッド生活になったが、
23で結婚して家を出てからは、
ずーっと布団。

わたしはベッドが大好きなのに、
恵まれなかったのだ。

とうとうベッドがやって来るよ。
しかも体がしんどいときに、来てくれるよ。

リウマチの治療をストップしてから半月が経ち、
指の関節が痛くなり、こわばってきた。
膝も痛くなってきた。
食器洗いがちょっと怖い。
字もうまく書けなくなってきた。

だから、なんだかベッドが本当にありがたい。
嬉しいよ。

わたしの、人生最後の部屋。

こうして、少しずつ仕上がっていくのはとても幸せだ。

綺麗に、大事に住もう。
好きなものに囲まれて、ゆっくり生きていこう。

ありがたいことだとしみじみ思う。
早く息子たちを呼びたい。
いろいろ、見てもらいたい。

                                          伽羅moon3

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