« 優しいお姉さん。 | トップページ | なんてもったいない! »

天使の微笑み。

アパートは、一階の工事が進行中。
毎日いろんな音がするが、
今朝のはこたえた。

ちょうど寝ている真下からの衝撃音で、
目が覚めた。
まだ眠い。
うとうとする。
音で目覚める。
うとうとする、の繰り返し。

お昼休みに夫からメールが来た。
夕べも、今朝も、ムギがいなくて会っていないとのこと。
心配なので見に行って欲しいと書いてあった。

昼間は工事の人がいるので、
どこか遠くで潜んでいるのではないかなあと思いながら、
行ってみた。

姿がないので、2、3回、ムギちゃーんと呼んで、
座椅子を用意して座ると、
ガレージに隣接している物置小屋の床下から、
ムギが、にょろ~んと出て来た。

ムギちゃんそこにいたの~。

ムギは鳴きながら寄って来て、
すぐにわたしの脚に、ピトッと寄り添った。
雨が降っていたから、少し体が濡れている。
タオルで拭いてやった。

ブラッシングしたり、ウェットシートで拭いたりすると、
ムギが振り返って、目を細めて、うっとりと、
わたしを見つめる。

まるで天使が微笑んでいるかのようだよ。

嬉しそうに、幸せそうに、
ムギが微笑むのだ。

この間、鼻先に怪我をして帰って来た時は、
あきらかに精神的に憔悴していたけれど、
その次にまた顔に大怪我をしていた時は、
なんだかサバサバして、落ち着いていた。

わたしの予想だが、
二回目、闘って、傷は負ったけれど、
勝ったのではないだろうか。
もう、びくびくしていないのだ。

やがて、抱っこして~と登って来たので、
抱き上げて膝に乗せた。
わたしの腕にアゴを乗せて、リラックスするムギ。

あんなに拒否していたのに、
ムギ、ママの愛情を思い出してくれたの?
わかってくれたの?

嬉しいよムギ。
ありがとうね、ムギ。

そのまま一時間が経過。
早く起きていたので時間のゆとりはあったけれど、
そろそろ出掛けなくてはならない。
でも、ムギはわたしの上で、仰向けになって、
猫の一番可愛いポーズを見せる。

これをやると、
人間なんてイチコロさ、って、知ってるみたいだよ。
ムギちゃんは本当に小悪魔ちゃんだ。

仕方がないので、「ムギ、スープ飲む?」と聞いてみた。
すると、振り返って、「飲むー!」と言う。

小皿にスープを出してやると、やっと膝から降りた。
その隙に、「ムギまた夕方来るね。」と言って、
部屋に戻った。

帰宅してからは忙しい。
今夜も二品作る予定をしているので、
切り干し大根を洗って戻しているあいだにシャワーを浴び、
煮込んでいる間に洗濯機を回す。

ムギの敷物は湿っていたので交換して、
手洗いしてから洗濯機に入れる。
こんなことやってるって、誰も知らないことだけど、
ムギが少しでも快適に居て欲しいので、
管理している。

夕飯を運んで盛り付けて、
またムギのところに行った。

ムギは、わたしが来ることがわかっていたらしく、
人間用の座椅子に座って待っていた。
横に座ったら、甘えてにゃうにゃう鳴いたよ。

午後から出掛けたらしく、
座椅子が泥だらけになってた。
ムギの体もまた濡れてて汚れていたので、
ウェットシートで丁寧に拭いてやる。

ムギが目を細めて、微笑んでわたしを見つめる…。
メロメロだよムギちゃん。
どうしてムギはこんなに心を奪うの?

またお腹を見せて、悩殺ポーズをしてみせる。

ずっとムギに拒否されてきた4ヶ月間、
辛かった。苦しかった。寂しかった。
でも、ムギにとって重荷にならないよう、
しつこくしないで来た。

会えた時は、距離を保ったまま、話しかけて、
大好きだよって伝えて来た。

だんだん逃げなくなり、
目を合わせて話を聞き、マバタキして答えてくれるようになり、
時々、寄って来ては、
パパへの文句を聞かされ、
おかかだけ食べたらぷいっと居なくなる、って日々。

それが、憔悴していた時期、
急に甘えたくなったのか、
寄って来て抱っこされてくれた。

冬より、小さくなってしまったムギ。
怪我が痛々しい。

でも、あのあとぐんぐん傷は良くなって、
顔の真ん中に大穴が開いていたのだけれど、
目立たなくなってきた。

夫は、ムギがわたしに甘えるようになったことを、
喜んでくれている。
わたしが幸せだということと、
自分ひとりだけ、という重荷から少し開放されたらしい。

ムギは表現力が豊かで、
いろんな感情を伝えて来る。
可愛い猫だ。
大切な命。

                                           伽羅moon3

 いつもお読みくださり応援ありがとうございます。クリックお願いしますclover

|

« 優しいお姉さん。 | トップページ | なんてもったいない! »