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馬鹿みたいに写真を。

アパートの工事は順調に進行中。
騒音と震動の中でも寝ていられる。

お昼休みに夫がくれたメールで目覚めた。
今朝もまた、ムギを狙っている憎い猫が現れたそうだ。

抱っこされていても、落ち着かないムギ。
始終、土手を気にしている。

ガレージに壁があればなあ…。

ガレージは縦に広くて、
車を置いた、その奥に、
ムギのリビングが作られている。

プラスチックの床材がはられ、
その上に、板厚3センチの、高床式の小屋が置いてある。
小屋には窓がついていて、
今の時期は、両方を開けてあるので風が通る。

電気を通しているので、
冬場は、ホットマットを仕込んで、
分厚いかまくら型のベッドを入れて、
さらにひざ掛けをかけて、
夜は、使い捨てカイロも入れて、
暖かくしてある。

夏場は、タオル地のオープンベッドを入れてあって、
タオルを敷いてあり、
タオルは週に二回ほど取り替えている。

小屋の前には、玄関マットを置き、
その上に分厚いタオルを敷いてあり、
そこでムギはゴロゴロとする。

人間用には、コンパクトな座椅子を置いて、
そこに座って、ムギを抱っこする。


今日もまた、ムギが抱っこさせてくれた。
3日連続だ。
今日は、工事の人がなかなか引き上げなくて、
ジリジリしながら待った。
人が出入りしている間は、ムギは帰って来ないと思ったからだ。

6時になってようやく職人さんがいなくなり、
わたしは母屋に夕飯を運んで、盛り付けて、
それから、ムギのところに行った。

ムギ、ちゃんと帰って来て、小屋に入っていてくれた。
会えて嬉しい!
ムギ、たまたま居たというより、
今日は、わたしを待っていたように感じた。
可愛い声で鳴いたよ。

おかかを小屋に入れてやると嬉しそうに食べて、
食べ終わっても出て行かずに小屋に居て、
体を舐めている。

目が合って、「ムギ、おいで。」と言ってみたら、
きゅ~んと鳴いて、
小屋から出てきて、わたしの脚にピトッとくっついた。
抱っこされたそうな様子をしていたので、
抱き上げて、そっと膝に乗せた。

しっとりとおさまるムギ。

ムギちゃん。
嬉しいよ。
また抱っこさせてくれたの?

お喋りしながら、ブラッシングしたり、
ウェットシートで体を拭いたりした。
ムギはわたしの腕にアゴを乗せて、小さくゴロゴロ言っている。

手にカリカリを入れて差し出すと、
がつがつ食べる。
手からもらうのが大好きなんだよね。

一回降りて、あたりを見回す。

また戻ってきて、抱っこされる。

降りて、水を飲む。

また抱っこされる。

こんなことを何回か繰り返していて、一時間が経過した。
あたりが暗くなってきた。

ムギがようやく満足したのか、車の前に移動したので、
わたしも引き上げて来た。

ムギ、ありがとうね。
抱っこできてママ幸せだよ。


夫もわたしも、
馬鹿みたいにムギの写真を撮っている。
わたしは、接することが出来たときだけ、ガラケーで撮るのだが、
フォルダの中には、ほぼムギの写真しかない。

夫はしょっちゅう、写真も動画も撮っている。

しかもそれを、息子とお嫁ちゃんにも配信している。

ちまとムギを比べると、
見た目が可愛いのは断然ムギなのだ。
整った顔をしており、手もまあるくて、
声がまた、高くて可愛い。

ちまは、性格の良さがにじみ出ている感じ。

ムギはこんなに可愛いのに、
なぜ、お外に出されたのだろう。
脚はちゃんと手術され、去勢もされてあった。
でも、ムギは夫をターゲットにして、
シャーシャー言いながらもくらいついてきて、
ガレージに居座ったのだ。

ムギとつけた名前もすぐに覚えて、
呼べばどこからか出てくるようになった。

あんなに可愛いのだから、きっと飼われていたと思うのだが。


わたしも、夫も、
もちろん室内で飼えるものならそうしたい。
そうするしか、安全は提供してやれないからだ。

いくら、ガレージ内に立派な部屋があっても、
室内ではない限り、
襲われる危険が常にある。

そのストレスで、多分、
そんなには、長生きできないと思うのだ…。
考えたくは無いけれど、
外に出した時点で、それは覚悟しなくてはならないことだった。

ムギが可愛い。
ムギが大好き。

でも、室内に入れて、
毎日毎日、駄目なところでオシッコをしまくられると、
「可愛い、大好き」という気持ちを、
忘れてしまうのだ。
辛くて辛くてたまらないのだ。

1月に病気になって、3月まで療養したムギ。
春の動画では、
庭を駆け回る生き生きとしたムギが可愛い。

ふっくらしていて、今よりも、多分1.5キロくらい重たいんじゃないかな。
今は、痩せて小さくなった。

いくら設備を整えてあっても、
外は外だ。

いつか、あの夜みたいに、
小屋の中で倒れて冷たくなっているムギを、
見つける日が来るのだ。

あの夜は、助けることが出来た。
ギリギリのタイミングだったが、
ムギがまだ若くて体力もあったから、助かった。

でも、野良猫は、一説によれば、
3~4年しか生きられないという。

室内の猫が20年近く生きられる世の中になったのに、
野良猫は、たった数年で、ひっそり死んでしまうのだ。

ムギは、野良猫ではない。
でも、外猫だ。

入院しているとき、
馬鹿みたいに毎日面会に行って、
一時間も二時間も一緒にいて、
こんなに可愛がっているのに何故室内で飼えないんですか、って、
院長先生に言われた。

先日、ちまの主治医にも、
守るには家の中で飼うしかないと言われた。

そうだと思う。
その通りだよ。わかってる。

とても苦しい。


初めて、ムギと外で過ごす夏。
夕方は、蚊が群がってくる。
ムギも、毛の少ない耳や手を狙われているので、
わたしは敢えて自分の脚を蚊に差し出している。
ムギは刺されても掻けないから、
わたしが刺されるほうがいいのだ。

今日は体も拭いてやれたし、
お鼻すりすりもしたし、
いっぱい抱っこして一時間一緒に過ごせた。

パパが出張で留守のときも、
こうしてわたしに甘えてくれたらいいのだけど。

夫が撮ったムギの動画を、飽きずに眺める。
すごく可愛い。

わたしの気持ちが通じたのかな。
ムギ、愛情をわかってくれた。
すごく嬉しいよ。


今、ムギを狙ってる猫は、
やっぱり、サビ猫だった。
夫が撮った動画を拡大してみてわかった。
つまり、メスなのだ。

勝手に、縄張り争いをするのはオス同士だと思っていたが、
メスでも、やりあうことがあるんだね。
それとも、相手がメスだから、
ムギ、手加減して、逆にやられちゃったのかな。

顔の傷は、カサブタも取れて、単なる傷跡になった。
良かった。早く治った。

いっぱい食べて、いっぱい眠って、
元気で過ごしてね。

冬になったら、また精一杯、あったかくしてあげるからね。

                                          伽羅moon3

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