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暗くなる。

これといって大きな仕事をしていないのに、
疲れてしまって、
なかなか、起きられなかった。

日曜日の朝に、リフォーム業者さんとの打ち合わせがあり、
それで日程がやっとわかるのだが、
もし月曜日から取り掛かれたとしても、
一週間では、出来なさそう。

避難生活、辛い。
ちまの心も心配だ。

日曜日に母屋に引越しできるように、
最終準備をした。
様子が変ってしまった部屋を、ちまは恐る恐る嗅いでいる。
安心できるところは、わたしのお布団らしくて、
畳んだタオルケットの上で丸くなって寝ている。

これでもちまは、昨日までよりは元気になったほうだ。


ちまは、外の世界を知らない。

ポリ袋に入れられて、
ぶら下げられて捨てられていた。
小学生が、動物病院に連れて行ってくれて、
命が繋がった。
まだ、目が開いたばかりの小さな子猫だったという。

だから、野良経験もないし、
保護主さんのところにも、短期間しかいなかったので、
この部屋以外を知らないのだ。

お腹の調子は、まだ良くなったとは言えない。
毎日の工事の騒音がストレスなのか、
食欲もなくて、欲しがらない。

薬を飲ませなくてはならないので、
定刻に与えるが、そんなに喜んではいない。

今日は、やっと足場が組まれた。
壊す作業ではなかったので、騒音もなく、
ちまはやや落ち着いていた。

土用の丑の日だったので、
夫が通販で買っておいた、高価なウナギで、
うな丼を食べた。

三尾を5人で分けるはずだったので、
けっこうな量、食べられるはずだったのに、
お姑さんが先に一人で食べて、
さらには、その残りを次女ちゃんが食べてしまった。

じゃあもう、お前らはナシだからな!とは言えず、
残りを分けたので、
楽しみにしていただけに、ちょっと納得がいかない結果になってしまった。
夫は、どこかでもう一回ウナギを食う!と言っている。
わかるな~その気持ち。

夫と夕飯を食べて、
ちまにか、かつおバーをほぐしたものをあげて、
一緒に楽しく食事した。
全部食べて空になったお皿を舐めても、
ちまがまだすんすん言うので、
ウナギ食べたいの?と、ほんの一かけら、鼻先にだしたら、
しばらく嗅いで、パクッって食べた。

ちまが元気になるよう、おまじないね。
ちま、お腹治りますように。

夫は一生懸命わたしの願いをかなえてくれようとしているが、
お姑さんのことの、不安は、
どうすることも出来ない。

いきなり部屋に来られたら困る。
話し込まれても困る。
留守中に勝手に入られるのも困る。

考えると、暗くなる。

何とか、一週間で工事やっちゃってもらいないかなあ。

真夏だし、出掛けるから、
シャワー浴びたいし、
汗をかくから、洗濯物だってたまっちゃうし、
玄関の脇の、鍵のない部屋で、
びくびくとして暮らさなくてはならない。

本当に憂うつで、辛い。


夫には、ずっと好きでライブにも行っているアーティストさんがいる。
結婚当時は、わたしがライブに連れて行かれた。
あるときもう、苦痛が限界になり、
もう行かないと宣言した。

その人が嫌いとか、歌が嫌いとかじゃない。
ライブ、というのが、無理なのだ。

それからあとは、夫は、女友達さんと一緒に行っている。
二人のときもある。
これを言うと、わたしの知り合いは全員がびっくりする。
でも、わたしが行きたくないのだし、
夫は一人では行けない人なんだから、
そこには別に、何の口出しもしない。

お盆の時期にライブがあって約束していたらしいが、
その女友達さんが行けなくなってしまったので、
一緒に行ってくれませんか?と夫からメールが来た。

いいですよ、って返事をした。
だって、夫はいつもいっぱい、
わたしのお願い事を聞いてくれてるんだもの。

横浜なので、帰りに中華街に連れて行ってくれるそうだ。
それはとても楽しみ。

日曜日、引越し決行になるかな。
末っ子くんがいなくなって、男手がないので、
夫と二人で頑張る。

ああ、でも、母屋での暮らしが憂うつだよ…。

                                          伽羅moon3

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