« 勇気を出して良かった! | トップページ | 忘れることはない。 »

怖すぎない?

わたしには、きょうだいがいない。
子供も一人しか産んでない。
だから、きょうだいがどんなものなのか、
まったくわからない。

経験がないので、想像すらできないのだ。
いればいたなりのいいことがあり、
いればいたなりの煩わしさがあるのかも、と思うだけ。

ゆうべ、金平ゴボウを作ろうとして、
夕方、黙々とゴボウを刻んでいた。
いかにばらつきを少なくするかが、味の決め手になるので、
一本一本の太さやボリュームを揃える。

こういう地道な作業は、割と好きだ。

でも、思い出してしまうことがある。

わたしの実家は、
両親が社交的で、
また、父が長男ということもあり、
親戚や、近所の人などで、よく宴会が行われた。

そういうとき、わたしは、
叔母(母の妹)と二人で、
こういう地道な下ごしらえを延々やらされていたのだ。

ゴボウの千切り、人参のささがき、
キャベツの千切り、きゅうりの輪切り。

味付けをして華やかに登場するのは、いつも母だ。
母は、一人で作ったかのように自慢げに並べて、
さあ食べて!と明るくふるまう。

わたしと叔母は、その頃は鍋を洗っている。

母は、言葉巧みに、
人に嫌な、面倒な、汚れる作業をやらせる天才だった。

親子丼を作って、最後に、
部屋から呼び出されたわたしに、海苔を揉んで上からかけて、と命令。
わたしはその作業が、嫌いだ。
生理的に、手がべとつくことが嫌なので、
「そのくらいおかあさんやってよ。」と言うと、
「だって手が濡れてるんだもの!」と怒る。

濡れてれば拭けばいいだけじゃないか。

お風呂掃除をしろと言われる。
わたしが勉強中か何かで、おかあさんやってよと言うと、
だってお腹がつっかえて届かないんだもの、と言う。
普段は自分が太ってること、絶対に認めないくせに。

おばあちゃんが、「何か手伝おうか?」と台所に来ると、
毎回必ず、
生ゴミを、畑に埋める作業を言い渡す。

自分がやりたくないことを言葉巧みに人にやらせ、
手柄だけは、かっさらって行くのだ。

そんな母の卑怯な一面に、気づいていない人がほとんどだ。

叔母が、いつも、法事や宴会に手伝いに来させられて、
見えない台所の隅で、わたしと一緒に、文句も言わず、
地道な下準備をしてきたのに、
母は一切叔母を褒めない。

悪口ばかり言う。

自分の妹なんだよね?

わたしにはわからない。

いくら色々してあげても、全然お返しをして来ないとか、
気配りができなくてイライラするとか、
料理が下手だとか、
影でわたしに悪口を言うのだ。

いい加減、嫌になって、
ずいぶん大人になってから、わたしは反論した。

してあげたくてやっているのなら、
叔母ちゃんがどんな態度であろうと、してあげればいいんじゃないの?
もし、態度が不満だったら、してあげなきゃいいんじゃない?

母は、優しいのではなく、
自己顕示欲の強い人だ。
だから、一人暮らしになった叔母に、おかずを運んだりしていたが、
何もお返しが無いといって怒っている。

じゃあさ、やめればいいじゃん。
それでもしてあげたいなら、
見返りを求めるのは、おかしいよ。

もちろん、わたしの意見など聞く母ではないので、
言っても無駄だけれど、
あんなに影で尽くしてくれていたことは、
無かったことになっている。

自分の妹の悪口を言うなんて、
どういうことだか、わたしにはわからない。


再婚してから、長女に、
わたしは尋ねたことがある。
長女は家事に参加するし、おばあちゃんの世話もする。
でも、次女は、しない。
そういうことについて、どんなふうに感じるのか教えてもらった。

長女は、あっさりこう言った。
「だって、二つも年下の妹だもの、しょうがないと思うよ。」

なんて心のきれいな子だと感心した。

見返りがないことに対して、母は異常に厳しい。
あげてもあげても、何もくれないと陰口を言う。
ならばもう、やめてしまえ、とわたしは思う。

陰で悪くいいながら、笑顔でおすそ分けって、怖すぎない?
母は、人の努力をかってくれない。
手柄だけかっさらって行く、卑怯な人間だ。

                                             伽羅moon3

 いつもお読みくださり応援ありがとうございます。クリックお願いしますclover

|

« 勇気を出して良かった! | トップページ | 忘れることはない。 »