« 不具合のオンパレード。 | トップページ | 食べ過ぎちゃう。 »

宝は人である。

夕べもよく眠れた。
なかなか起きられなかった。

健診のデータを入手したいと思い、
クリニックにずっと電話していたのだが、
話し中でいつまでたっても繋がらないので、
直接行って来た。

受け付けに、一人、すごく感じのいい人がいるのだ。
わたしを覚えているらしい。
健診の結果が悪く、精密検査を受けたいので、
心電図と、胃のレントゲンのデータが欲しいのですが、と
お願いしてみた。

すると、ひっきりなしに電話が鳴る中、
心電図はコピーを取り、
レントゲンは技師の方にCDロムに落としてもらえて、
たった15分で、用意してくださった。

受け取って、待合室で、心電図を見た。

もちろん、素人だから、見てもわからない。
でも、二枚目に、医師の所見が書かれてあった。

飲んでいる薬でこのような状態になる場合もあるらしい。
抗精神薬が例として挙げられていた。
その場合は即刻服用を中止すること、とあった。

それ以外、遺伝的要素も強く出る病気なので、
突然死も考えられるため、
必ず循環器科を受診するよう、書かれてあった。

そうか。
胃のポリープよりも、心臓が優先かな。

両親ともが、同じく、
命にかかわる不整脈で心臓を手術している。
遺伝的要素は、有り余るほど存在する。

わたしは少女期から、
起立性低血圧症で、
立っていることがすごくしんどい。

血液は、そんなに悪くない。
だから貧血で倒れるのではなく、
血圧の変動が激しく、
心臓がバクバクになって立っていられないのだ。

それが通常の体調なので、異常に気づいていなかったが、
最近は、料理中に立っていることがしんどくて、
時々、床にへたり込む。

電車でも、たった数分でも、座りたい。

自分が夕飯を食べると、もう腰掛けていることすら辛くて、
横になる。
心臓を低い位置にしないと、苦しいのだ。
食後は、血液が胃のほうに行ってしまい、
余計しんどいのだと思う。

そんな状態が続いていて、
暗くして休んでいても、
夫には仮病と思われ、冷たくされている。

でも、わかった。
人は、相手に期待するからいけないんだ。
こうしてほしい、こうあって欲しいという勝手な思い込みがみんなあって、
それが叶えられないから、
がっかりしたり、
時には怒りに変るのだ。

期待しなければいい。
そしたら、がっかりしなくなる。

わたしはもう、期待しないことを心がける。

夫は、本当に大好きだった先妻さんを病気で亡くした。
今も繰り返しわたしに話して、
泣く。

愉快な話ではないが、
夫も、わたし以外に言える人がいないらしく、
付き合っている時から何十回も聞いている。
後悔して泣いている。

でも、亡くした人のことでは泣くのに、
目の前にいる、具合の悪い妻に対しては、
仮病だと思うのだ。
死ぬ病だという認識がない。
ただ、自分の思い通りにならないから、彼は怒っているのだ。

もしわたしが死んだら、更に後悔は上塗りされるだろう。
でも、それも夫の選択だ。
それが夫の選んだ人生だということだ。
仕方がない。


今死ぬとわかったら、どうしようかなあと考えてみた。

特に、悔いはないことがわかった。
息子が、立派に独り立ちして、
素晴らしいパートナーと出会って結婚できた。
それでもう、役割は終えている。

親が居なくてももう大丈夫だ。
きっとまた来世で会える。

夫はわたしを失えばそこで初めて気がつくことがあるだろう。
でも、それはわたしの問題ではない。
夫が決めて選択して生きていくことだ。

ただ一点、
ちまを残して行くのが嫌だと思った。
ちまが生きている間は、一緒に居たいと思った。

ちまとの暮らしは、安らぎと愛に満ちている。
こぼれたウンコちゃんを拾うのすら幸せだ。
今日は手を甘噛みされて、後ろ足で、手首を蹴り蹴りされた。
その傷すらも愛おしい。

ママがいなくなったら、ちまがきっと寂しいからね。
生きていける方策があるなら、ちょっと模索しよう。

戦前なら、もう寿命を迎えている年頃だ。
信じられる?
70年前は、日本人の平均寿命は、
たった50年余りだったんだよ?

息子を育てることができて幸せだった。
彼はわたしの最高の宝物だ。

人生における宝とは、
人である。

                                          伽羅moon3

 いつもお読みくださり応援ありがとうございます。クリックお願いしますclover

|

« 不具合のオンパレード。 | トップページ | 食べ過ぎちゃう。 »