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生まれる前から愛してる

今度の日曜日に息子とランチデートする約束をしていた。
売り上げもあったし美味しいものを一緒に食べて、デパ地下で何か買ってあげられる。
何かを成し遂げたあとは、わたしはいつも無性に息子に会いたくなる。
日曜日に会えると思って楽しみにしていた。

月曜の夕方息子からメールが来た。

会えないんだと直感した。
だって通常向こうからメールが来ることはないもの。
日にちの変更かな、と携帯を開くと、
『今週末は仕事になりそうです』という一行。
まだ仕事中の時間帯だから、早くわたしにそれを伝えなければと思ったのだろう。
ハハが楽しみにしていることを、息子は知っているのだ。
『大変だね、可哀相に。体調気をつけて頑張ってね。また会える日を教えてね!』
わたしは空元気でそう返信した。

そうするしかしょうがない。

そして夜中12時頃にまたメールが入った。
『前日にならないとわからないけれど、日曜ダメだったら次は来月の半ばとかになりそう。』
わたしはカレンダーをめくって眺めてから返事をした。
『うんわかった。会えるの楽しみにしてるね~。』

わかっていたはずだよね。
こういう日が来ることも、もっともっと会えなくなって行くことも。
今までが幸せすぎたんだ。
誘えばいつも会ってくれた。そんな息子なかなかいない。

彼女が出来て、本当にいい子で、二人は多分とても愛し合っていると思う。
とても嬉しい。ありがたい。
あたらしく入社した会社にもなじんで重宝に使われているらしい。
忙しいなんていいことじゃないか。
元気で頑張ってるなんてすごく幸せだ。

生きててくれるだけで充分幸せだ…。それだけが望みなのだから…。


睡眠薬を飲んでから寝付くまでのわたしの〔魔刻〕。
むき出しの自分が理性をかなぐり捨てて現れる魔の時間。
わたしは耐え切れずにわっと泣き出した。

わかってる。
何も泣くほどのことじゃない。
生きててくれてるんだしもう会えないわけじゃなくて、会えるのがちょっと先になるよ、って連絡くれたんじゃないか。
泣くほどのことじゃない。わかってる。
でも会いたい。息子に会いたい。
会って手に、腕に、髪に触れたい。低い柔らかい声を聞きたい。
ハハ、売り上げあったから好きなものを好きなだけいいよ!って言うと息子はキラキラして「ホント?」と言い、二人で楽しく飲んだり食べたりする。

それが一ヶ月くらい延びただけのことじゃないか。
けれどわたしは声を上げて泣いた。
会いたい会いたい会いたい会いたい。
もう立派な青年だけれど、わたしの中では8歳のまま。
会いたいよ…。

お腹の中に居るとき、内側から肋骨を蹴られてビックリして飛び起きたっけ。
蹴る力が強くてすごく痛かった。
お風呂が好きで湯船に入るとお腹のなかでぐーんと伸びをして、かかとの形がはっきり外からさわれた。

産まれる前から大好きだったよ。
前世でもそのまた前世から、ずっとずっと愛しているよ。
仕事が忙しくなって、彼女ができて、友だちづきあいも大事にしている子だから、ハハは4番手だね。ううん、休息を入れなきゃいけないから5番手だね。
順番が回ってくるのを待ってるよ。

結婚して家庭を持てば、もっと会えなくなる。
二人で会うなんてできなくなるかもしれない。
今まですごく幸せだった。
寝る場所が無くて同じ部屋で寝ていた数年間。息子は具合が悪いときは自分のロフトベッドではなく、わたしのふとんになぜか寝た。
寝息を聞いて寝言を聞いて、うつ病のわたしは時々泣き声を聞かせてしまったけれど、とてもとても幸せだったよ。

別々になってからも月に一回会えて幸せだったよ。
だんだん出来なくなるんだね。だんだん会えなくなるんだね。
寄り添って支えあって生きてきたたったひとつの命。
自分の命よりも遥かに大切なたった一つの愛おしい魂。

心配かけないよう、元気なフリを続けるよ。
負担にならないよう、頑張って生きるよ。
キミを悲しませたり苦しめたりしないよ。

なんだか、気が抜けちゃった…。
なんにもやりたくないよ…。
                                           伽羅にほんブログ村 メンタルヘルスブログ うつ病(鬱病)へ依存症のわたしに一票お願いいたします・・・。

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