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さんにんぐらし

障害者手帳をもらいに役所に行って来れた。
本当は都営の無料パスの申請にも行きたかったのだけれど、一日に二つの用事を入れないよう気をつけているので、またにすることにして、駅ビルで本屋や文房具屋などを久しぶりに見た。

帰ってきたら疲れて疲れて寝てしまった。
そのまま何度か起きるものの断続的に寝て、夜中になってしまった。

目が覚めるたびにトイレに行くのだけれど、そのたびにいちいちねこたちが着いて来る。(トイレはオープン。)
最近はあんずが先にやってきて撫でて欲しいという顔をするし、頭を撫でさせてくれるようになった。それからちまがやって来て、ふたりは鼻チョン挨拶を交わし、ちまを大好きなあんずはちまを愛おしそうに舐めてやる。
ちまは知らん振りをしてすりぬけてわたしの足元にやってきて撫でろという。
その一連が終わらないと立ち上がれない。
わたしが立ち上がるとふたりはもつれあって部屋に戻り、しばし追いかけっこをして遊ぶ。

さんにんぐらしになってわたしがするようになったこと。
ただぼーーっと座っていたり寝転んでいたりすること。
そうしているとふたりはわたしのそばに寄ってきて思い思いの行動をする。
自分から寄ってくるなんてことがなかったあんずも、ふとんの上まで来て、わたしを嗅いだりちょっと舐めたりするようになった。
ちまは相変わらずぴったりくっついて寝てくれる。

ふたりきりだとお互いのことが気になりすぎてしまう暮らしも、さんにんというのはバランスがいい。
しどけなく寝転んで無言でぼんやりしている。
ねこと同じように暮らして、ああ、わたし休んでいる、と思う。

患者であることを忘れ忘れられ、普通の暮らしをすべきと求め求められ、無理がたたって故障した。ポンコツがさらに故障したのだからメンテナンスは大変だ。
だけど、うつ病だと診断されてハイそうですかでは休みましょう、となれる人なんていない。
だいたい休み方を知らないような人がうつ病になるのだもの。
気ばかり焦って心を休ませることなんてできない。

4年たって、悪化したり病名が増えたりしてようやく、わたしは休まざるを得ない状況になった。なんとか頑張れると思っていたのだが、頑張ってはいけないことになかなか自分も回りも納得しなかった。
こうしていろんな関わりを絶って、罪悪感は苦しいけれども、そうしないと休めないということがやっとわかった。
夫や母は納得できないまま不満を抱え込んでいるだろうが、わたしは今度こそもう頑張れない。

ぜんぜんきちんと暮らしていない。泣きながらゴミ出しをしている。
散らかっていて美しい暮らしには程遠い。
けれど最低限やれることをやれる日にやって、快適に暮らせている。
ねばならない・べき思考から解放されつつあるのだ。

なーんにもしない時間を持つ。
自分を甘やかす。
誰とも関わらない。役割を放棄する。
ねこと同じリズムで暮らす。
それが今精神の療養になっている。
褒められた生き方ではないことはわかるが、頑張ったってどのみち褒められないんだから同じこと。

さんにんぐらしでだらだらとわたしは休む。
ねこたちが愛おしそうに自分のからだを毛づくろいするかのように、わたしも心を繭のなかで休ませる。

                                             伽羅moon3にほんブログ村 メンタルヘルスブログ うつ病(鬱病)へいつも応援clearclearありがとうございます。よろしくお願いしますconfident

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