寝てるんじゃないんです!
水曜日、創立記念日で会社が休みだった夫と「精神」という映画を観に渋谷まで行って来ました。
朝10時に一日分の整理券を発行するというシステムだったので早起きして出かけて朝の回で観ることができました。
そのあと、一人では絶対に来れない渋谷に来たためわたしは欲を出し、東急ハンズに一緒に行ってもらいました。
そして8階から地下までほぼくまなく見ました。
自分では制作に使う材料や道具などを買い、夫がいいよと言うので夏の柄の手拭いを4本も買ってもらいました。
4時間睡眠で行ったので、フラフラになって帰宅し、お風呂に入ってから10時に寝てしまいました。
脳も沸騰していました。
そして木曜の朝。
6時ころ。
目が覚めて頭を動かしたら、来たんです。
『ぐにゃり』さんが。
世界が歪み、天地がわからなくなり、目を閉じても襲い掛かってくる激しいめまい。
途端吐き気ももよおして、わたしはオエオエーっとなりました。
吐きはしませんでしたが、オエオエ言っているわたしを、ねこたちは心配そうに見ていました。
7時過ぎに夫が朝食にやってきたので、「ぐにゃりさんが来ててオエオエなの」と言うと、「じゃあトイレまだだろ、連れていくよ。」と、ゆっくり抱き起こしてトイレに連れて行ってくれました。
夫が出勤してからは、ちょっと動く→オエオエの繰り返し。
10時ころやっと這いずって朝の薬を飲み、そのまままた眠ってしまいました。
お昼のメールに返信がないのを心配して、夫が電話をかけてきました。
オエオエは軽くなっていましたが、寝返りをうつとぐにゃ~り、です。
夜になってようやく動けるようになりました。
このひどい目まいはわたしのうつ病の症状の一つです。
動けなくするための強制手段です。
昨日ちょっと無理したからなあ…。
動けるようになって良かったです。
++++++++++++++++++
4時くらいのことだったか、母屋にガス屋さんが来て、点検がどうのという話を玄関先でしているのが聞こえました。
なんせ庭の中に住んでいますから、母屋の音はまるっと聞こえてくるのです。
「それならその2階だから行ってみて。」という姑の声が聞こえました。
えっ!
ここ?
ほどなく階段を登ってくる音がしてドアが荒々しくノックされました。
わたしとねこたちは息をひそめました。
ガス屋さんが降りていくと、まもなく姑から電話がかかって来ました。
「…はい。」
「いるんでしょ? ガスの点検だって。」
「あの、今日わたしひどい目まいで動けないんです。」
わたしはかすれた声で答えました。
「なに、寝てんの?」
「いえ、動けないんです。」
「ええ? じゃあカギ開けて入っていい?」
…いやだ!
それは絶対にいやだ!
「あの、わたし具合が悪いんです。今日じゃないとダメなんでしょうか?」
そういうと姑は、フンと息を吐いて、
「寝てんだってさー!」と言いながら電話は切れました。
わたしはぐにゃぐにゃのまま玄関に這って言って、ドアチェーンを必死の思いでかけました。
動けないんです! 立てないんです!
だから横になってじっとしているんです!
だらだら寝ているわけじゃありません。
立てないから横になっているしかないんです。
わたしは会話を含めて顛末を夫にメールしました。
この部屋に入って来られることが、精神を病んでいるわたしにとってどんなに過酷なことかを伝えました。
もし留守だったら入って来ていたに違いありません。
すごく辛かったです。
「それは辛かったね。帰ったら話しておきます。」
夫はそう優しい言葉をくれました。
それでわたしはすうっとしました。
悪気があるとかないとか家族だからだとか、普段から言葉使いがゾンザイだとか、そういう問題ではなくて、侵入されることをわたしがどれほど恐れているか、夫がわかってくれて良かったです。
わたしがちょっとおかしいのはわかっているけれど、これから寝込む日にはドアチェーンをかけようかと思います。
自分の安心のために。
とても怖かったです。
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コメント
ぐにゃりとオエオエ
苦しいですね
私も3日続いてます
1人は不便だけど
誰かに土足で領域を侵入されたら気が狂うと思います
投稿: R | 2009年7月 3日 (金) 17時40分
なんでもないことだけどこれだけは守りたいものってありますよね。
その場所には誰も踏み入れてもらいたくない。
さみしくてさみしくて仕方ないのに触れられたくない部分。
そんなものを持ち合わせてしまったからこんな病気になっちゃうんだ・・・と思う私。
この数日、落ちてます。 笑ってますけど。
薬なしで行こうと試行錯誤の毎日です。
頑張らずに頑張れたらいいのに・・・・・・ね。
投稿: ふく | 2009年7月 3日 (金) 16時56分
Nさまが優しくてよかった。
お姑さまひどい・・・!
具合悪くてねてるのにね。
フンって・・(p_q*)
体の不調だったらそんなこと言わないのにー!!
投稿: マハロ | 2009年7月 3日 (金) 15時34分
なんのかんのいってもこの病気は家族も理解してはくれませんよね。うちと同じです。やはりこの病気は他人には分からないのでしょうか。
ps 最近はよく眠れるようになりました。いつもコメントへのレスありがとうございます。
投稿: バン | 2009年7月 3日 (金) 11時03分
伽羅さま:それは大変でしたね。私も一昨年一番症状が酷いときには、家内に「ひとりにしてくれ。あっちへ行って」なんて冷たい言葉を何度も投げかけてしまいました。あと、自分では覚えていませんが、かなり「過激なこと(誰誰を暗殺して俺も自決する)」とか、しょっちゅう言っていたそうです。
私は吐き気ではなく、専ら「偏頭痛」だったのですが、一人で篭りたい、「テリトリー」を侵されたくない、というのは、すごく分かります。
それと、私は今でも通常の抗うつ剤、抗不安剤に加え、「頓服(覚醒剤に近いものだそうです)」を飲んで仕事をしています。
だから、「頓服」を飲まない土・日は、本当に二日間「寝たきり」になります。「立ち上げれません」「動けません」、食事と薬を飲むので精一杯。
ご主人の一言、「受容と共感」ですよね。
私も、こんな私の世話を焼いてくれる家内には、感謝しています。
投稿: 大地の歌 | 2009年7月 3日 (金) 10時57分
私は姑と同居中、名前を呼ばれただけで過呼吸がおきるように
なってしまいましたからねー。
床にうずくまってる私に「噂には聞いたけど、これが過呼吸?へー」と
言い、笑ってましたからねー
自分の身を、自分の心を守ることを最優先することですよね。
伽羅さんがご主人に伝えられたこと、ほっとしました。
投稿: おーち | 2009年7月 3日 (金) 09時46分
こんにちは。
うつがヒドい時の侵入、電話はツラいですよね。わたしは電話線を引っこ抜いたコトがあります。
投稿: 小鉄 | 2009年7月 3日 (金) 08時44分
こんにちは、初めてコメントします。
具合が悪い時に、侵入される気持ちって本当にしんどいですね。
怖いって言う気持ちわかる気がします。
私も、一人になりたいのに子供が部屋に入ってくるのが、
子どもに申し訳なく思いながら嫌だと感じる自分が嫌になります。
幸いにも、姑も自分の親も他県にいるのありがたく感じてしまいます。
自分の親すら病の事に関しては、土足で踏みにじられる感じがあるし・・・。
旦那さまが御理解があることが良かったですね(^^)
投稿: ガルム | 2009年7月 3日 (金) 07時55分
今から寝るのですが、家内とお互いにうつをもっているんだから、悪く言えば家庭内別居、良く言えばお互いのプライベートゾーンを作ってみようねと言う結論に今になって到達しました。
何を言いたいかというと、お互い大事に思うのであれば、一緒にいることの前に、プライベートゾーンを設けたらいいのではないかと、結婚4年を 迎える今となって、やっと気付いたのです。
うつになる方は私的にですが聡明な方だとも思ってます。
でもそれと夫婦の仲は別なんだなーとも気付きました。4年たってやっとなんです。
Nさんも凄く頑張られていると思います。
でも、姑は別。異星人。
私もそこでこけましたから…
伽羅さんは今のままでいいのです。
…をお伝えしたく、またもコメントしてしまいました(苦笑)
今のままでいてください。
投稿: P | 2009年7月 3日 (金) 04時21分
自分の部屋は自分のテリトリー、縄張りですからね。
自我の一部です。
他者の侵入に身構えるのも当然のことです。
でも、理解されないだろうなあ。
やはりドアチェーンをかけて自己防衛するしかないですね。
ところで私は毎日2時に早朝覚醒。
ブログの森をさまよっています。
投稿: オモダカ | 2009年7月 3日 (金) 02時44分