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「こうあるべき」思考

「何もしないでただ休みなさい」
「好きなこと・やりたいことだけしていなさい」

でも、それが出来ないのがうつ病ですよね。

          ++++++++++++++++++

『何もしない』と『何もできない』とではゼロと100くらいの差があります。
『何もしないで休む』ということは、普段頑張って働いている(もちろん主婦も含みます。)人が、休息休養を取るのにすること、または出来ることであって、絶え間ない焦燥感と無力感に襲われているうつ病患者は、そんなこと出来ないんです。

やるべきことや、こうありたい自分や、頑張れていた過去などに思考を侵略され、こうしたいのに・こうあるべきなのに、と自分を責めながらも、それが出来ない。

出来ないという苦しみにただ耐えているのであって、決して『何もしていない』わけではないのです。

わたしも、何もできませんでした。
結婚して同居して、妻として・嫁として・継母としてこうあるべきもしくはこうありたいと、思いは描くのですが、そうすることが苦痛でたまらなくて出来なくなりました。

あんずが来て…アパートに越して。
その苦しみからは逃れたように感じますが、では「こうあるべき自分」になれているかというと、そうではありません。

もう「こうあるべき自分」になることが出来ないような気がします。
「こうである自分」を受け入れることは、可能かもしれません。
そしてうつ病になった以上、もう「こうあるべき」思考は捨てなければ快癒は望めないとも思います。

出来ない・したくない自分を認めるということ。

いい子ぶりぶりして、また、器以上に頑張って生きてきた自分には、かなり辛いことです。
罪悪感や恥ずかしさと闘い、開き直らなくてはならないからです。

「わたしって実はこんななの。これはしたくないしー、こんなことするのは本当は大嫌いなのー。」
と、出来ない・やりたくない自分を認めなくてはなりません。
一度本音を認めないと、次のステップとしてのいわゆる「立場」とか「建て前」とかを構築できないからです。

「本音はこうだけれども、この場合こうしたほうが丸く収まるからそうしときましょう。」
こんな風に思えるようになったら、寛解の日は近いと思います。
わたしは、まだまだこんな風には考えられなくてこっそりグルグルしていますが…。

          ++++++++++++++++++

2009_5_anzuchima_116にゃんずを、ただ眺めている自分がいます。
それぞれの心理状況を想像してみたりするだけで、難しいことは考えず、やるべきことも考えずに。

そんな時間のあと、わたしにはまた制作の意欲が戻って来ました。
できれば創作の意欲も欲しいところですが、仕事じゃないので焦らずに行きますね。

今苦しんでいる人も、ふと気がついたら「ぼんやり休む」ということができるようになっていた、という日が来ると思います。
そんな休息のあとに、復帰は訪れるのかもしれないと思います。

夜明け前が一番暗く、春になる前の寒さが最も厳しいと言われます。
人はジャンプする前、深く屈まなくてはいけないのです。


                                        pencil伽羅moon3

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コメント

cuteオモダカさん。
男の人にとって休職はどんなにか精神的に辛いことでしょう。しかもオモダカさんは同僚の方の死を経験されていますから、プレッシャーもお持ちかもしれませんね。散歩するのはいいことなんだけれど、平日昼間に散歩することにためらう日もあるのではと想像します。
なにも出来ない時期に、みなさんのブログがお役に立ったのであれば、書いている人はこんなに嬉しいことはないと思います。
自分の心の整理のために書く・記録として書く。でも、内心はみんな誰かの役に立ちたいんです。必要とされたいんです。
だから、オモダカさん、いつも来てくださって本当にありがとう。

cuteふくちゃん。
ふくちゃんとは心理状態が非常に似ている気がしています。
そう、わかってて出来ないからくるしいんですよね。
そして健常な人はきっと「わかってるならやればいいのに」って思うに決まっています。出来ないから苦しい、ということを理解されるのは難しいですね。
ありがとう。こうやって生きていきましょうね!

cuteさくら咲く日さん。
はじめまして。ご訪問&コメント、ありがとうございます。
家族としての立場、本当に日々苦しいと思います。ましてや思春期の息子さんとあらば、わからないことだらけでしょう。お察し申し上げます。
差し出がましいことを申し上げますが、今の状態で息子さんが受験にまた向かわれることは危険なような気がします。
一度リセットしないと、合格したあと燃え尽きてしまうようなことになりはしないでしょうか…。カウンセリングを受けるのも効果があると思います。
どうか息子さんが穏やかで居られますよう祈っております。
ごめんなさいね。息子を持つ身としてとても心配でつい余計なことを言いました。

cuteklinda885さん。
お久しぶりです。ブログ読ませていただいています。
うつ病になった以上は、元の自分に戻れると思ってはいけないのだな、と感じます。前より弱くてちっぽけになってしまった自分を認め、受け入れないと、進めないですよね…。一緒に悩みましょうね。
ありがとう。また来てくださいね。

cuteマハロちゃん。
うん。わかるよ。肩書きが「専業主婦」って、落ち着かないよね、いっぱいいろんなことやってきたんだもの。同じ気持ちで居ます。
苦しいね。もっと頑張れるんじゃないか?自分!ってつい思ってしまいます。
でも、オーバーヒートしてその時のエンジンは焼き切れてしまってもう無いのだから…。小さくても、性能のいいエンジンを作り直そうねー。
ありがとう。

cutemamimamiさん。
ご自分も辛いのに、ありがとうね。はい、にゃんずに癒されています。お世話もあるけれどいい子たちですから。
わたしたち、バリバリだった自分がちょっと好きなんでしょうね。すごく頑張って、それに見合う結果を出せていたから。そういう自分でいたいですよね…。
でもオーバーワークだった。そのことを認めなくては前進できませんよね。
料理が出来ない日は落ち込みます。他はともかく何とか夕飯だけ作れたらそれで自分を認められるのだけれど、出来ないとぐるぐるしてしまいます。
mamimamiさん、お料理できるだけでもう充分ですよ。息子さんにとってもご主人にとっても、ベッドにmamimamiさんが居てくれるということで充分なはずです。生きていればいいんです。そう思ってくださいね。
ありがとう。

cuteバンさん。
無理をしない、ってこと、実は難しいですねえ。せめてこれぐらいはって思うことって日々あるし、自分のその時の限界ラインが自分で見えないんですもの。
バンさんの調子が少しでも浮上してくれますように。
ありがとう。

投稿: 伽羅 | 2009年5月14日 (木) 01時50分

まさにそのとおりです。鬱の人間にとって「こうあるべき」ということはなかなかできないですよね。自分も今鬱の底にいますのでこの言葉、本当に良く分かります。そして、決して無理をしないことが非常に大切であることが非常に大事であることに改めてきずかされました。

投稿: バン | 2009年5月12日 (火) 16時49分

私も、義母の入院(2ヶ月)や法事などでダメージを受けた精神は、頻繁なパニック発作とうつ状態を引き起こして、最近体のだるさと脳の重だるさで、やるべきことが出来なくなってきています。weep

家の中を見渡すと、たたんでない洗濯物やアイロンをかけなきゃいけないシャツなどが数日分溜まっているし、お弁当も今は何とかおかずを作って置いて、朝主人に息子と2人分詰めて貰っている状態です。
かろうじて、料理が出来ている状態かな。

『こうあるべき自分』が全く保てない状態で焦る気持ちも有るのですが、4月は玄関から外へ出たのが2日・5月はまだ1日のみの状態ですから、開き直って休んでいます。coldsweats01

私の場合抗鬱剤の処方が難しいので、今は気分安定薬・抗不安剤を増やしてもらって対応していますが、来週の診察でパキシル以外の抗鬱剤(パキはご存知の通りの結果で断薬)の処方も相談しようと思っています。

にゃんずのお世話(ママ)をして、美人姉妹に癒される伽羅さん・・・。
今はそれでも良いと思いましょう。

最近少し『こう有るべき』・『せめてこう有りたい』自分になれない時は、今は仕方ないと思えるようになりました。
今、過去のバリバリできていた自分と比べるのは、やっぱり無理なんだと・・・。
でも、やっぱり、思考はぐるぐるします。

自分の過去の記憶は消せませんから仕方ないですが・・・。
ちょっとため息downな、だるい体と脳を持て余すsign02この頃です。coldsweats01


投稿: mamimami | 2009年5月12日 (火) 15時36分

うん。

昔の輝いていた(オーバーヒートしていた)自分でないと、心もとない感じがします。
そのくらいやってないと皆認めてくれないんじゃないかと思って・・。
本当は愚図でのろまだとばれてしまうんじゃないかって・・。

今日自己紹介する機会があったんだけど、本当にしょんぼりしました。
「専業主婦で・・サポーターです・・」
しか言うことがないんだもの・・。
むかしは、アレやコレやいっぱいあったのに!!
びっくりされることやってたのに。

大丈夫かと心配になります。
こんな私で・・。

でもでも、最近思うんです。
今の病気が治ったら、昔の私ではなくて、全く新しい私が生まれるんだって。
だからきっと焦ることも全然なくて、息をゆっくり吐けばいいだけだと思います。

ジャンプできるように、低く低く・・。

投稿: マハロ | 2009年5月11日 (月) 23時12分

お久しぶりです、伽羅さん。

伽羅さんの言葉、私の整理しきれないものを出してくださっているように思い、心穏やかになっていくのを勝手に感じました。

もう大丈夫だろうと思っているのに、なかなか前に進んでいきません。
これでも少しは成長したと思ったのですが、焦ってしまっている私です。

ほんの少しずつ、いろんな方の言葉や出来事で頭が穏やかになっています。
伽羅さんの今日の言葉が、また私に力・・・、なんと表現したらよいのかわかりませんが、感謝しています。


投稿: klinda885 | 2009年5月11日 (月) 17時53分

はじめまして・・・鬱と戦う息子もブログを書いているものです。

私は・・日々息子の発言に一喜一憂・・でも実は頭をひねることがほとんどです。

少しでもわかってあげたいのですが・・まだまだ瞑想中。


でも、このブログを読んでほんの少しだけ、理解できました。

ありがとうございました・

投稿: さくら咲く日 | 2009年5月11日 (月) 17時25分

本当に。
「こうあるべき」に縛られる自分に辟易としながらも生きています。
なにが正しいか、何が自分にとって良いことなのか
ぜんぶ判っているのに、でも、その上に「こうあるべき」をコーティングしてしまって
そしてその表面を舐めて「苦いよ~」と涙を流す。

自分のこの脳内の思考が本当に恨めしいです。
でも、こうやって思いを吐き出せる場所があるって事に感謝です。

にゃんずの尻尾が「安心 安心」と語りかけています。

投稿: ふく | 2009年5月11日 (月) 08時11分

伽羅さんのいうとおりですね。
「何もしない」と「何もできない」では天と地ほどの違いがあります。
休職して1年半。
傍目には何もしていないように見えていたと思いますが、何もできないというのが実態です。
私は比較的「ねばならない」思考が薄く、罪悪感を感じることはほとんどないのですが、「何もできない」1日は実に長い。
料理もできない、音楽もきけない、TVもおもしろくない、本も読めない。寝逃げするしかない。
ないないづくしの私を救ってくれたのが伽羅さんをはじめとする皆さんのブログでした。
最初は読むだけでしたが、そのうちコメントができるようになり、随分思いを吐き出すことができました。
最近、いらいらすることがなくなり、筋道を立てて物事を考えることができるようになったのも、ブログのお陰が大きいと思います。
自分を救ってくれた皆さんには感謝の気持ちでいっぱいです。

投稿: オモダカ | 2009年5月11日 (月) 07時43分

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