くちびる
何かに耐えていたり緊張している時、人は奥歯を噛みしめている。
わたしは、彼氏だった人が逮捕されて後の一年間で歯がガタガタになった。
今はそれとは別に、下唇を噛む癖が出来た。
夜になって下唇が痛む日は、何かに耐えた日だ。
幸せな事象の裏には同じ程度の量のストレスが隠れている。
全く同じ量ではなく、幸せのほうが少しリードしていて、それを大切に感じるから幸せなのである。
わたしたちは、病によりストレスをより強く感じる状況に自分を置いている。
受け流す
ということが不可能なのだ。
ゆうべわたしは夫の暴言を受け流した。
酔っ払い相手に何を言っても無駄だからだ。
今日は薬を飲み忘れたまま奮闘した。
お母さまの言葉をたくさん受け流した。
つもりだった。
けれど、夜になって夫は昨日と同じ暴言を吐いた。
酔って言い、シラフで言った。
冗談に過ぎないと言われるだけなので言及しない。
しかしわたしはかねてから思う。
笑えない言葉を冗談とは認められない。
わたしは頑固で融通が利かない。
何でもマトモに受け止め過ぎるのだ。
わかっているが直せない。
そして自分が嫌になり口をつぐみ唇を噛む。
わたしの受け皿は深くて、満杯になって溢れ出した場合は、かなり過去の傷まで出て来る。
浅い受け皿で時々小出しにできれば楽なのに、深すぎて、辛い事象は自分の手の届かない淀みに沈んで溜まりこむ。
人と近しく接する限り、言葉の刃先に常に晒されている。
腫れ物に触るようだろう。
下唇が痛い。












舞台は3時間の長丁場なので腹ごしらえ、と、朝食をしっかり取ったのに、知る人ぞ知る「ホソヤのバーガー」を買いに行きました。
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